生理不順、イライラ、ほてり…もしかして女性ホルモンの乱れ？
その不調、年齢や体質のせいだと諦めないで。
漢方には、あなたの心と体のバランスを整え、女性ホルモンによる揺らぎを穏やかにする力があります。
この記事では、女性ホルモンの乱れの原因やタイプ別の漢方ケア、更年期・PMS・不妊へのおすすめ漢方、体験談まで徹底解説！
漢方の知恵で、内側から輝く、快適な毎日を取り戻しましょう。
ルナちゃんKANKAN専属アドバイザーのルナです。
漢方に精通した知見を惜しみなく皆さんにお伝えしていきますね！
はじめに：女性ホルモンの乱れ、諦めないで！漢方で変わる毎日
最近、生理不順だし、イライラしやすい…。もしかして、女性ホルモンが乱れてる？ 漢方で良くなるって本当？
女性ホルモンは、女性の心と体に大きな影響を与える、とても大切なものです。
しかし、女性ホルモンは、年齢やストレス、生活習慣など、様々な要因で乱れやすく、その乱れが、生理不順、PMS（月経前症候群）、更年期障害、不妊など、様々な不調を引き起こすことがあります。
「もう年だから…」「体質だから…」と諦めてしまう前に、漢方の力を借りてみませんか？
漢方には、あなたの心と体のバランスを整え、女性ホルモンの乱れを改善するヒントがあるかもしれません。
なぜ女性ホルモンは乱れる？原因と症状をチェック
女性ホルモンって、どうして乱れるの？ どんな症状が出るの？
女性ホルモンには、主に「エストロゲン（卵胞ホルモン）」と「プロゲステロン（黄体ホルモン）」の2種類があり、
これらのホルモンが、月経周期に合わせて一定のリズムで分泌されることで、女性の心と体の健康が保たれています。
しかし、この女性ホルモンのバランスは、様々な要因によって乱れやすく、その乱れが、様々な不調を引き起こします。
女性ホルモンが乱れる主な原因
- 加齢:
- 加齢とともに、卵巣の機能が低下し、エストロゲンの分泌量が減少します。
- 特に、更年期（一般的に45歳～55歳頃）には、エストロゲンの分泌量が急激に減少します。
- ストレス:
- 過度なストレスは、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れを引き起こします。
- 生活習慣の乱れ:
- 睡眠不足、偏った食生活、運動不足、喫煙、過度の飲酒などは、ホルモンバランスを乱す原因となります。
- 過度なダイエット:
- 急激な体重減少は、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。
- 病気:
- 子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、甲状腺機能低下症などの病気が、ホルモンバランスの乱れの原因となることがあります。
女性ホルモンが乱れると現れる主な症状
| 症状のカテゴリー | 具体的な症状 |
| 月経に関する症状 | 生理不順（月経周期が不規則、経血量が多い・少ない、生理が来ない）、PMS（月経前症候群：月経前のイライラ、気分の落ち込み、頭痛、腹痛、乳房の張りなど）、月経困難症（生理痛がひどい） |
| 更年期症状 | ほてり、のぼせ（ホットフラッシュ）、発汗異常、冷え、動悸、息切れ、めまい、頭痛、肩こり、イライラ、不安感、抑うつ、不眠、疲労感、皮膚の乾燥、かゆみ、関節痛、頻尿、尿漏れ |
| 自律神経失調症状 | 動悸、息切れ、めまい、頭痛、肩こり、不眠、疲労感、イライラ、不安感、抑うつ |
| 精神的な症状 | イライラ、不安感、抑うつ、集中力の低下、記憶力の低下、無気力 |
| 身体的な症状 | ほてり、のぼせ、発汗異常、冷え、動悸、息切れ、めまい、頭痛、肩こり、疲労感、皮膚の乾燥、かゆみ、関節痛、頻尿、尿漏れ、肥満、高血圧、脂質異常症、骨粗しょう症、腟の乾燥、性交痛 |
| その他の症状 | 不妊、肌荒れ、抜け毛、爪がもろくなる、口の渇き、ドライアイ |
これらの症状は、複数の症状が同時に現れることもあります。
また、症状の程度や現れ方には個人差があります。
漢方が女性ホルモンに良い理由とは？西洋医学との違いを解説
ホルモンバランスを整えるなら、ホルモン補充療法とかもあるけど…漢方って、どうして女性ホルモンに良いの？ 他の治療法とは何が違うの？
女性ホルモンの乱れに対する西洋医学と漢方のアプローチの違いを見ていきましょう。
西洋医学
- 特徴:
- 対症療法（症状を抑える）が中心
- ホルモン補充療法（HRT）、低用量ピルなどを使用
- 即効性が期待できる場合がある
- メリット:
- 症状が辛いときに、速やかに緩和できる
- 科学的根拠に基づいた治療法
- デメリット:
- 根本的な体質改善にはつながりにくい場合がある
- 副作用が出ることがある
- 長期間の使用には注意が必要な場合がある
漢方
- 特徴:
- 体質改善を重視
- 自然由来の生薬を組み合わせた漢方薬を使用
- 体全体のバランスを整えることで、女性ホルモンの乱れを改善し、本来の力を引き出す
- メリット:
- 女性ホルモンの乱れによる様々な不調を同時にケアできる可能性がある
- 副作用が比較的少ない
- 根本的な体質改善を目指せる
- デメリット:
- 効果が出るまでに時間がかかる場合がある
- 体質に合わない漢方薬を選ぶと、効果がない、または副作用が出ることがある
漢方が女性ホルモンに良い理由
- 体質改善:漢方では、女性ホルモンの乱れの原因を「気・血・水」の乱れと考え、その根本原因にアプローチします。
- 気（き）: 生命エネルギー。不足すると、冷えや疲労感、生理不順などが起こりやすい。
- 血（けつ）: 血液とその働き。不足すると、生理不順、肌の乾燥、抜け毛などが起こりやすい。
- 水（すい）: 血液以外の体液。滞ると、むくみ、冷え、生理痛などが起こりやすい。 五臓（肝・心・脾・肺・腎）の働きが関与しており、 ・肝は「気」の流れをスムーズにする。 ・心は「血」を全身に巡らせる。 ・脾は飲食物から「気」「血」を生成する ・肺は呼吸を通じて「気」を取り込む。 ・腎は生命力の源である「気」を蓄える。
- 全身のバランスを整える:女性ホルモンの乱れによる様々な不調（冷え、ほてり、イライラ、不眠、生理不順、更年期症状など）を同時にケアできる可能性がある。
- オーダーメイドの治療:一人ひとりの体質や症状に合わせて、最適な漢方薬を選ぶことができる。
- 女性ホルモン様作用:一部の生薬には、女性ホルモンと似た働き（女性ホルモン様作用）を持つものがあり、ホルモンバランスの乱れを整えるサポートをします。
漢方薬は、女性ホルモンの乱れに悩む方にとって、心強い味方となる可能性があります。
ただし、漢方薬は必ず専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談し、適切なものを選んでもらうことが大切です。
【タイプ別診断】あなたの女性ホルモンの乱れは？漢方の「証」を知る
漢方で女性ホルモンを整えたいけど、自分の体質ってどうやって見分けるの？ 漢方って、体質が大事って聞くけど、よく分からない…
漢方では、その人の体質や状態を「証（しょう）」と呼び、この「証」を見極めることが、適切な漢方薬選びの第一歩となります。
同じ女性ホルモンの乱れでも、「証」が異なれば、選ぶべき漢方薬も変わってきます。
まずは、あなたの「証」を知ることから始めましょう！
漢方の基本「気・血・水」とは？女性ホルモンとの関係
漢方って、『気・血・水』とか、難しい言葉が多くてよく分からない…。女性ホルモンとどう関係があるの？
漢方の基本となる「気・血・水」の考え方を、分かりやすく解説します。
漢方の基本概念：体は「気・血・水」で構成されている
| 要素 | 働き | 不足・滞るとどうなるか？（女性ホルモンとの関係） |
| 気 | 生命エネルギー。体を温め、動かす原動力。目に見えない。五臓（肝・心・脾・肺・腎）の「肝」は気の流れをスムーズにし、「心」は気をコントロールする。「肺」は呼吸を通じて気を取り込む。「脾」は飲食物から気を作り出す。「腎」は生命力の源である気を蓄える。 | 気虚（不足）: 疲れやすい、だるい、元気がない、冷えやすい、胃腸が弱い、生理不順 気滞（滞り）: イライラしやすい、ストレスを感じやすい、お腹が張る、ガスが溜まる、生理痛、PMS（月経前症候群） |
| 血 | 血液とその働き。全身に栄養を運び、潤す。精神活動の安定にも関わる。五臓の「心」は血を全身に巡らせるポンプの役割。「脾」は飲食物から血を作り出す。「肝」は血を蓄え、血量を調整する。 | 血虚（不足）: めまい、立ちくらみ、顔色が悪い、乾燥肌、爪がもろい、生理不順、経血量が少ない 瘀血（滞り）: 肩こり、頭痛、生理痛、生理不順、経血にレバー状のかたまりが混じる、シミ、くすみ |
| 水 | 血液以外の体液（リンパ液、涙、汗など）。体を潤し、老廃物を排出する。五臓の「肺」は呼吸を通じて水分を全身に巡らせる。「脾」は飲食物から水分を吸収し、不要な水分を排泄する。「腎」は水分代謝をコントロールし、尿の生成・排泄を調整する。 | 水滞（滞り）/水毒/痰湿: むくみ、冷え、めまい、吐き気、下痢、肥満、生理痛 津液不足（不足）: 肌の乾燥、口の渇き、便秘 |
女性ホルモンと「気・血・水」の関係
- 気: 女性ホルモンの生成、分泌、循環をスムーズにする。
- 血: 女性ホルモンの材料となり、子宮や卵巣に栄養を届ける。
- 水: 女性ホルモンの働きを助け、体の潤いを保つ。
漢方では、これらのバランスが崩れると、女性ホルモンの乱れにつながると考えます。
また、五臓の「肝」「腎」は女性ホルモンと関わりが深いとされています。
女性ホルモンの乱れに多い３つのタイプ
女性ホルモンの乱れには、どんなタイプがあるの？それぞれの特徴を知りたい！
漢方では、女性ホルモンの乱れをいくつかのタイプに分類し、それぞれのタイプに合わせたケアを提案します。
ここでは、代表的な3つのタイプをご紹介します。
【タイプ１】血行不良タイプ（瘀血 おけつ）
- 特徴:
- 生理痛が重い、経血にレバー状のかたまりが混じる
- 生理不順
- 肩こり、頭痛がひどい
- シミ、くすみ、クマができやすい
- 手足の先が冷える
- 顔色が悪い、唇の色が暗い
- 舌の色が暗い、紫がかっている
- 原因: 血行不良、冷え、ストレス、不規則な生活
- 漢方の考え方: 血の巡りを良くする（活血）
【タイプ２】ストレスタイプ（気滞 きたい）
- 特徴:
- イライラしやすい、怒りっぽい
- 気分が落ち込みやすい
- 生理前に不調が出やすい（PMS）
- 胸や脇が張る
- お腹が張る、ガスが溜まる
- ため息が多い
- 原因: ストレス、環境の変化、不規則な生活
- 漢方の考え方: 気の巡りを良くし、ストレスを緩和する（理気、疏肝）
【タイプ３】冷えタイプ（陽虚 ようきょ）
- 特徴:
- 冷え性、寒がり
- 手足が冷たい
- 疲れやすい、だるい
- むくみやすい
- 下痢しやすい
- 頻尿、尿漏れ
- 生理痛がある
- 原因: 体を温める力の不足、冷たいものの摂りすぎ、運動不足
- 漢方の考え方: 体を温める（温陽、補陽）
【タイプ４】血虚タイプ（血虚 けっきょ）
- 特徴:
- めまい、立ちくらみ
- 動悸
- 顔色が悪い、爪や唇の色が薄い
- 皮膚や髪の乾燥
- 不眠、または眠りが浅い
- 目がかすむ
- 筋肉のけいれん
- 女性の場合、月経量の減少や月経不順
- 原因:
- 血液の不足、または血液の栄養不足
- 怪我や病気による出血
- 偏った食事やダイエット
- 睡眠不足
- ストレス
- 漢方の考え方:
- 血を補う（補血）
簡単セルフチェックリストで体質診断！
私もすぐに自分のタイプを知りたい！簡単にチェックできる方法はある？
以下のチェックリストで、あなたのタイプを簡易的に診断してみましょう。
最も多く当てはまるものが、あなたのタイプに近いと考えられます。
【タイプ１】血行不良タイプ（瘀血） チェックリスト
- [ ] 生理痛が重い、経血にレバー状のかたまりが混じる
- [ ] 生理不順である
- [ ] 肩こり、頭痛がひどい
- [ ] シミ、くすみ、クマができやすい
- [ ] 手足の先が冷える
- [ ] 顔色が悪い、唇の色が暗い
- [ ] 舌の色が暗い、紫がかっている
【タイプ２】ストレスタイプ（気滞） チェックリスト
- [ ] イライラしやすい、怒りっぽい
- [ ] 気分が落ち込みやすい
- [ ] 生理前に不調が出やすい（PMS）
- [ ] 胸や脇が張る
- [ ] お腹が張る、ガスが溜まる
- [ ] ため息が多い
【タイプ３】冷えタイプ（陽虚） チェックリスト
- [ ] 冷え性、寒がり
- [ ] 手足が冷たい
- [ ] 疲れやすい、だるい
- [ ] むくみやすい
- [ ] 下痢しやすい
- [ ] トイレが近い、または尿漏れがある
- [ ] 生理痛がある
【タイプ４】血虚タイプ（血虚 けっきょ）チェックリスト
- [ ] めまいや立ちくらみを起こしやすい
- [ ] 動悸がすることがある
- [ ] 顔色が悪い、または爪や唇の色が薄い
- [ ] 皮膚や髪が乾燥しやすい
- [ ] 寝つきが悪かったり、眠りが浅かったりする
- [ ] 目がかすむことがある
- [ ] 筋肉がけいれんしやすい
- [ ] 女性の場合、月経量が少ない、または月経不順である
【注意】
これはあくまで簡易的なチェックリストです。
正確な体質診断（証の決定）は、漢方専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）にご相談ください。
【目的別】女性ホルモンを整える漢方薬｜更年期・PMS・不妊
更年期女性ホルモンの乱れを漢方で整えたいけど、更年期、PMS、不妊…それぞれに合う漢方薬って違うの？ どこで相談すればいいの？ 副作用は？
女性ホルモンの乱れによる不調は、更年期障害、PMS（月経前症候群）、不妊など、様々です。
漢方薬は、それぞれの症状や体質に合わせて選ぶことで、より効果的に女性ホルモンのバランスを整えるサポートをしてくれます。
ここでは、目的別に、更年期、PMS、不妊におすすめの漢方薬の考え方と、漢方薬に関する疑問にお答えします。
ただし、繰り返しになりますが、漢方薬は必ず専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらってください。
更年期におすすめの漢方薬（例：加味逍遙散、当帰芍薬散など）
更年期のほてり、イライラ、不眠…つらい症状を和らげる漢方薬ってあるの？
更年期障害は、女性ホルモン（エストロゲン）の急激な減少により、心身に様々な不調が現れる状態です。
漢方では、更年期障害を「気・血・水」のバランスの乱れ、特に「腎虚（じんきょ）」「気滞（きたい）」「血虚（けっきょ）」などが複合的に関係していると考えます。
更年期におすすめの漢方薬の考え方
- キーワード: 補腎（ほじん）、理気（りき）、補血（ほけつ）、活血（かっけつ）
- 代表的な漢方薬（一般的な名称）:
- 加味逍遙散（かみしょうようさん）: 比較的体力がない方の、冷え症、虚弱体質、月経不順、更年期障害などに用いられることがあります。気の巡りを改善し、血を補い、熱を冷ますことで、イライラ、不眠、のぼせ、肩こりなど、幅広い更年期症状に効果が期待できます。
- 当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）: 比較的体力がない方の、冷え症、貧血、倦怠感、月経不順、むくみなどに用いられることがあります。血を補い、水の巡りを整えることで、冷えやむくみ、生理痛などを改善し、更年期の不調を和らげるサポートをします。
- 桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）: 比較的体力がある方の、月経不順、更年期障害、肩こり、しみなどに用いられることがあります。血の巡りを良くし、のぼせや足の冷えなどを改善するサポートをします。
- 六味地黄丸（ろくみじおうがん）: 比較的体力がない方の、排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみなどに用いられることがあります。腎の働きを補い、体の潤いを補給することで、更年期の乾燥症状などを改善するサポートをします。
- 八味地黄丸（はちみじおうがん):比較的体力がない方で、とくに下半身に冷えがある方の排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみなどに用いられることがあります。六味丸に体を温める生薬が加わったものです。
PMSにおすすめの漢方薬（例：桂枝茯苓丸、抑肝散など）
毎月、生理前のイライラや気分の落ち込みがひどい…。PMSに効く漢方薬ってあるの？
PMS（月経前症候群）は、月経前に起こる心身の不調で、女性ホルモンの変動が関係していると考えられています。
漢方では、PMSを「気・血・水」のバランスの乱れ、特に「気滞（きたい）」や「瘀血（おけつ）」が関係していると考えます。
PMSにおすすめの漢方薬の考え方
- キーワード: 理気（りき）、活血（かっけつ）、疏肝（そかん）
- 代表的な漢方薬（一般的な名称）:
- 桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）: 比較的体力がある方の、月経不順、更年期障害、肩こり、しみなどに用いられることがあります。血の巡りを良くすることで、生理痛やPMSの諸症状を改善するサポートをします。
- 加味逍遙散（かみしょうようさん）: 比較的体力がない方の、冷え症、虚弱体質、月経不順、更年期障害などに用いられることがあります。気の巡りを改善し、血を補い、熱を冷ますことで、イライラ、不眠、のぼせなど、PMSの精神症状にも効果が期待できます。
- 抑肝散（よくかんさん）: 比較的体力がない方の、神経症、不眠症、小児夜泣きなどに用いられることがあります。気の巡りを改善し、神経の高ぶりを鎮めることで、イライラや不眠を改善するサポートをします。
- 当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）: 比較的体力がない方の、冷え症、貧血、倦怠感、月経不順、むくみなどに用いられることがあります。
不妊におすすめの漢方薬（例：温経湯、芎帰調血飲第一加減など）
なかなか赤ちゃんができない…。漢方で妊娠しやすい体質になれるって本当？
不妊の原因は様々ですが、漢方では、体全体のバランスの乱れが妊娠しにくい体質を作っていると考えます。
特に、「気・血・水」の不足や滞り、「腎虚（じんきょ）」「血虚（けっきょ）」「瘀血（おけつ）」などが関係していると考えられています。
不妊におすすめの漢方薬の考え方
- キーワード: 補腎（ほじん）、補血（ほけつ）、活血（かっけつ）、温経（うんけい）
- 代表的な漢方薬（一般的な名称）:
- 温経湯（うんけいとう）: 比較的体力がない方の、月経不順、月経困難、更年期障害、不眠などに用いられることがあります。血を補い、体を温め、子宮や卵巣の機能を高めるサポートをします。
- 芎帰調血飲第一加減（きゅうきちょうけついんだいいちかげん）:比較的体力がある方、または比較的体力がない方の産後の体力低下、月経不順、月経痛などに用いられることがあります。 血を補い、巡りを良くし、体を温めることで、妊娠しやすい体質づくりをサポートします。
- 当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）: 比較的体力がない方の、冷え症、貧血、倦怠感、月経不順、むくみなどに用いられることがあります。血を補い、水の巡りを整えることで、妊娠しやすい体質づくりをサポートします。
- 八味地黄丸（はちみじおうがん）: 比較的体力がない方で、特に下半身の冷えがある方の、排尿困難、頻尿、腰痛、しびれなどに用いられることがあります。腎の働きを補い、体を温めることで、妊娠しやすい体質づくりをサポートします。
「不妊」体質改善のために
漢方薬は、不妊の原因や体質に合わせて、使い分けることが大切です。
あなたの体質や症状に合った漢方薬を選ぶためには、漢方専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談しましょう。
また、漢方薬だけでなく、生活習慣の見直し（食事、睡眠、運動、ストレスケアなど）も合わせて行うことが重要です。
漢方薬はどこで買える？ 専門家への相談のススメ
漢方薬って、どこで買えるの？ ドラッグストアでも買える？ やっぱり専門家に相談した方がいいの？
漢方薬は、ドラッグストアや薬局でも購入できますが、あなたの体質や症状に合ったものを選ぶためには、専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談することをおすすめします。
専門家に相談するメリット
- 体質診断（証の決定）: あなたの体質や症状を詳しく聞き取り、漢方医学的な視点から「証」を決定します。
- 最適な漢方薬の選定: あなたの「証」に合った漢方薬を選んでくれます。
- 服薬指導: 漢方薬の飲み方、注意点などを詳しく説明してくれます。
- アフターフォロー: 服用後の経過を観察し、必要に応じて漢方薬の変更や調整をしてくれます。
- 生活習慣のアドバイス: 食事、睡眠、運動など、生活習慣に関するアドバイスも受けられます。
相談先
- 漢方薬局（漢方相談薬局）: 薬剤師や登録販売者が、相談に乗ってくれます。
- 漢方医（漢方専門医）: 医師が、漢方医学の知識に基づいて診察し、漢方薬を処方します。（保険診療の場合あり）
- 病院・クリニック: 一部の病院やクリニックでは、漢方外来を設けているところもあります。
「副作用」「飲み合わせ」は大丈夫？
漢方薬って、副作用はないの？ 他の薬と一緒に飲んでも大丈夫？
副作用について
漢方薬は、自然由来の生薬を組み合わせたもので、西洋薬に比べて副作用が少ないと言われています。
しかし、体質や症状に合わない漢方薬を服用した場合、副作用が現れる可能性はゼロではありません。
主な副作用の例
- 胃腸症状: 胃の不快感、吐き気、食欲不振、下痢、便秘
- アレルギー症状: 発疹、かゆみ
- 肝機能障害: だるさ、黄疸（皮膚や白目が黄色くなる）
- 間質性肺炎: 咳、息切れ、発熱
これらの症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
飲み合わせについて
漢方薬と西洋薬、または漢方薬同士の飲み合わせによっては、相互作用が起こり、効果が弱まったり、副作用が出やすくなったりすることがあります。
病院で処方された薬や、市販薬を服用している場合は、必ず医師または薬剤師に相談し、飲み合わせについて確認しましょう。
【重要】繰り返しになりますが、漢方薬は、必ず専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらってください。自己判断での服用は、思わぬ副作用を招く可能性があります。
【体験談】漢方で女性ホルモンを整えて快適に！喜びの声をご紹介
漢方薬で、本当に女性ホルモンのバランスが整うの？ 実際に試した人の話を聞いてみたい！
ここでは、漢方で女性ホルモンの乱れによる不調を改善された方々の体験談をご紹介します。
更年期障害、PMS（月経前症候群）、不妊など、それぞれの悩み別に、どのような漢方を選び、どのような変化があったのか、詳しく見ていきましょう。
ただし、これらは個人の感想であり、すべての人に同じ効果があるわけではありません。
漢方薬は、必ず専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらってください。
体験談１：更年期の不調が改善した40代女性
【悩み】
「45歳を過ぎた頃から、急に顔がほてったり、汗が止まらなくなったり…。
夜もなかなか寝付けず、イライラすることも増えました。
これが更年期障害なのかと、半ば諦めていました。」
【漢方との出会い】
「友人から、更年期障害に漢方が良いと聞き、藁にもすがる思いで漢方薬局に相談に行きました。
そこで、『気滞（きたい）』と『血虚（けっきょ）』の傾向があると言われ、体質に合った漢方薬を処方してもらいました。」
【試した漢方薬】
加味逍遙散（一般的な名称）をベースに、体質に合わせて生薬を調整した煎じ薬
【経過と効果】
「飲み始めて1ヶ月くらいで、イライラすることが減り、気持ちが落ち着いてきたように感じました。
2ヶ月経つ頃には、ホットフラッシュ（ほてり）や発汗の症状が軽くなり、夜もぐっすり眠れるようになりました。
以前は、少しのことでイライラして、家族に当たってしまうこともあったのですが、漢方薬を飲み始めてからは、心穏やかに過ごせる時間が増えました。」
【現在の状況】
「漢方薬を飲み始めて半年になりますが、更年期の不調はほとんど気にならなくなりました。
更年期は、女性なら誰でも通る道ですが、漢方薬のおかげで、穏やかに乗り越えられそうです。
これからも漢方薬と上手に付き合っていきたいです。」
体験談２：PMSの症状が軽くなった30代女性
【悩み】
「毎月、生理前になると、決まってイライラしたり、落ち込んだり…。
ひどい時には、頭痛や腹痛、吐き気もあって、仕事も手につかなくなるほどでした。
PMS（月経前症候群）だと分かってはいても、毎月つらい思いをするのは嫌でした。」
【漢方との出会い】
「インターネットで、PMSに漢方が良いという記事を読み、漢方薬局に相談に行きました。
そこで、『気滞（きたい）』と『瘀血（おけつ）』の傾向があると言われ、体質に合った漢方薬を勧められました。」
【試した漢方薬】
桂枝茯苓丸（一般的な名称）をベースに、体質に合わせて生薬を調整した煎じ薬
【経過と効果】
「飲み始めて最初の生理では、あまり変化を感じませんでしたが、2回目の生理の時には、明らかに症状が軽くなっていることに気づきました。
イライラや気分の落ち込みが軽減され、頭痛や腹痛もほとんどありませんでした。
3ヶ月経つ頃には、PMSの症状がほとんど気にならなくなり、毎月快適に過ごせるようになりました。」
【現在の状況】
「漢方薬を飲み始めて1年になりますが、PMSの症状はほとんど出ていません。
毎月、生理前の憂鬱な気分から解放され、本当に嬉しいです。
漢方薬は、私にとってなくてはならない存在になりました。」
体験談３：漢方で妊娠しやすい体質に変わった30代女性
【悩み】
「結婚して3年、なかなか赤ちゃんを授かることができず、不妊治療を考えていました。
冷え性で、生理不順もあり、体質改善が必要だと感じていました。」
【漢方との出会い】
「不妊治療専門のクリニックで、漢方薬を勧められました。
『腎虚（じんきょ）』と『血虚（けっきょ）』の傾向があると言われ、体質に合った漢方薬を処方してもらいました。」
【試した漢方薬】
当帰芍薬散（一般的な名称）と八味地黄丸（一般的な名称）をベースに、体質に合わせて生薬を調整した煎じ薬
【経過と効果】
「漢方薬を飲み始めて、まず感じたのは、冷え性の改善でした。
以前は、冬場は手足が冷えて眠れないこともあったのですが、漢方薬を飲み始めてからは、体がポカポカするようになりました。
生理周期も整い、基礎体温も安定してきました。
そして、漢方薬を飲み始めて半年後、妊娠することができました。」
【現在の状況】
「無事に出産し、今は子育てに奮闘中です。
漢方薬のおかげで、妊娠しやすい体質に変わることができたと感謝しています。
これからも、漢方薬を飲み続け、健康な体を維持していきたいです。」
