
ポツッとできる白いニキビ、いつの間にか大量発生…!



これって、普通のニキビと違うの? 潰してもいいの? 漢方で治せるの?
潰したくなるけど、跡が残るのも怖いし、そもそも何でできるの? そんな白ニキビの悩み、実は漢方で解決できるかもしれません。
この記事では、皮膚科での治療とは違う、漢方ならではのアプローチで、白ニキビの原因から体質別の改善策、さらには今日からできるセルフケアまで徹底解説。
もう繰り返す白ニキビに悩まない!ツルツル美肌を目指しましょう。



KANKAN専属アドバイザーのルナです。
漢方に精通した知見を惜しみなく皆さんにお伝えしていきますね!
はじめに:白ニキビはなぜできる? 繰り返す原因と漢方ケアの可能性





ポツポツとできる白いニキビ、いつの間にか大量発生…! これって、普通のニキビと違うの? 潰してもいいの? 漢方で治せるの?
白ニキビ(閉鎖面皰)は、毛穴に皮脂や角質が詰まってできる、ニキビの初期段階です。
見た目は小さいですが、放置すると炎症を起こして赤ニキビや黄ニキビに悪化したり、ニキビ跡になったりすることも…。
この章では、白ニキビの原因や悪化要因、そして漢方によるケアの可能性について詳しく解説していきます。
白ニキビとは? 他のニキビとの違い、見分け方



白ニキビって、赤ニキビとか黒ニキビと何が違うの? 自分で見分けられる?
ニキビには、進行段階や炎症の有無によって、いくつかの種類があります。
ニキビの種類と特徴
ニキビの種類 | 特徴 |
白ニキビ(閉鎖面皰) | ・毛穴に皮脂や角質が詰まり、出口が閉じた状態。 ・炎症は起きていない。 ・触ると、小さく硬いしこりのように感じる。 ・色は白または肌色。 |
黒ニキビ(開放面皰) | ・毛穴に詰まった皮脂や角質が酸化し、黒く見える状態。 ・炎症は起きていない。 |
赤ニキビ(炎症性丘疹) | ・毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態。 ・赤く腫れ上がり、痛みを伴うことがある。 |
黄ニキビ(化膿性丘疹) | ・赤ニキビがさらに悪化し、膿が溜まっている状態。 ・黄色く見える。 |
白ニキビの見分け方
- 見た目:
- 白または肌色の、小さなポツポツとした吹き出物
- 毛穴の出口が閉じている
- 赤みや腫れはない
- 触った感触:
- 小さく硬いしこりのように感じる
- 痛みはないことが多い
【要注意】白ニキビを放置するとどうなる? 悪化する原因



白ニキビって、小さいうちは気にならないけど、放っておいても大丈夫? 潰しちゃダメなの?
白ニキビは、初期段階のニキビであり、炎症は起きていません。
しかし、放置すると、以下のようなリスクがあります。
白ニキビを放置するリスク
- 炎症を起こして赤ニキビや黄ニキビに悪化する
- 毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こすと、赤く腫れ上がった赤ニキビになります。
- さらに悪化すると、膿が溜まった黄ニキビになります。
- ニキビ跡になる
- 炎症が長引いたり、悪化したりすると、ニキビ跡(色素沈着、クレーターなど)が残ることがあります。
- 大量発生する
- 白ニキビができやすい肌質の場合、放置すると顔全体に大量発生することがあります。
白ニキビが悪化する原因
- 間違ったスキンケア:
- 洗浄力の強すぎる洗顔料の使用
- ゴシゴシ洗い
- 保湿不足
- 油分の多い化粧品の使用
- 生活習慣の乱れ:
- 睡眠不足
- 偏った食生活(脂っこいもの、甘いもの、刺激物の摂りすぎ)
- 運動不足
- 過度なストレス
- ホルモンバランスの乱れ:
- 生理前、妊娠中、更年期など
- その他:
- 紫外線
- 乾燥
- 肌に合わない化粧品の使用
- 髪の毛やマスクなどの刺激
【重要】白ニキビは、絶対に潰さないでください!
白ニキビを無理に潰すと、
- 炎症が悪化し、赤ニキビや黄ニキビになる
- 雑菌が入り、化膿する
- ニキビ跡が残る
などのリスクがあります。
なぜ白ニキビに漢方がおすすめ? 西洋医学との違い



皮膚科の薬と漢方、どっちがいいの? それぞれの良いところ、悪いところを知りたい!
白ニキビに対する西洋医学と漢方のアプローチの違いを見ていきましょう。
西洋医学(皮膚科)
- 特徴:
- 対症療法(症状を抑える)が中心
- 外用薬(アダパレン、過酸化ベンゾイルなど)、内服薬(抗生物質など)を使用
- 即効性が期待できる場合がある
- メリット:
- 症状が辛いときに、速やかに緩和できる
- デメリット:
- 根本的な体質改善にはつながりにくい場合がある
- 副作用が出ることがある
- 繰り返しできる白ニキビには、効果が薄い場合がある
漢方
- 特徴:
- 体質改善を重視
- 自然由来の生薬を組み合わせた漢方薬を使用
- 体全体のバランスを整えることで、白ニキビができにくい肌へと導く
- メリット:
- 白ニキビだけでなく、便秘や冷えなど、他の不調も同時にケアできる可能性がある
- 副作用が比較的少ない
- 根本的な体質改善を目指せる
- デメリット:
- 効果が出るまでに時間がかかる場合がある
- 体質に合わない漢方薬を選ぶと、効果がない、または副作用が出ることがある
漢方が白ニキビにおすすめの理由
- 体質改善: 漢方では白ニキビの原因を、「気・血・水」の乱れや、体質的な要因(「気滞」「湿熱」「脾虚」など)ととらえ、その根本原因にアプローチします。
- 全身のバランスを整える: 白ニキビだけでなく、便秘、冷え、生理不順など、他の不調も同時にケアできる可能性がある。
- 再発予防: 肌のバリア機能を高め、白ニキビができにくい肌質へと導く。



漢方薬は、白ニキビに悩む方にとって、心強い味方となる可能性があります。
ただし、漢方薬は必ず専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談し、適切なものを選んでもらうことが大切です。
【タイプ別診断】あなたの白ニキビはどのタイプ? 漢方の「証」を知ろう





白ニキビに漢方が良いのは分かったけど、どうやって自分に合った漢方を選べばいいの? 漢方って、体質が大事って聞くけど、自分の体質ってよく分からない…
漢方では、その人の体質や状態を「証(しょう)」と呼び、この「証」を見極めることが、適切な漢方薬選びの第一歩となります。
同じ白ニキビでも、「証」が異なれば、選ぶべき漢方薬も変わってきます。
まずは、あなたの「証」を知ることから始めましょう!
漢方の基本「気・血・水」とは? 白ニキビとの関係





漢方って、『気・血・水』とか、難しい言葉が多くてよく分からない…。白ニキビとどう関係があるの?
漢方の基本となる「気・血・水」の考え方を、分かりやすく解説します。
漢方の基本概念:体は「気・血・水」で構成されている
要素 | 働き | 不足・滞るとどうなるか?(白ニキビとの関係) |
気 | 生命エネルギー。体を温め、動かす原動力。目に見えない。五臓(肝・心・脾・肺・腎)の「肝」は気の流れをスムーズにし、「心」は気をコントロールする。「肺」は呼吸を通じて気を取り込む。「脾」は飲食物から気を作り出す。「腎」は生命力の源である気を蓄える。 | 気虚(不足): 疲れやすい、だるい、元気がない。肌の新陳代謝が低下し、毛穴が詰まりやすくなる。 気滞(滞り): イライラしやすい、ストレスを感じやすい。ストレスにより、皮脂分泌が過剰になったり、ホルモンバランスが乱れたりして、白ニキビができやすくなる。 |
血 | 血液とその働き。全身に栄養を運び、潤す。精神活動の安定にも関わる。五臓の「心」は血を全身に巡らせるポンプの役割。「脾」は飲食物から血を作り出す。「肝」は血を蓄え、血量を調整する。 | 血虚(不足): めまい、立ちくらみ、顔色が悪い。肌に栄養が行き渡らず、乾燥し、バリア機能が低下する。 瘀血(滞り): 肩こり、頭痛、生理痛。血行不良により、肌のターンオーバーが乱れ、毛穴が詰まりやすくなる。 |
水 | 血液以外の体液(リンパ液、涙、汗など)。体を潤し、老廃物を排出する。五臓の「肺」は呼吸を通じて水分を全身に巡らせる。「脾」は飲食物から水分を吸収し、不要な水分を排泄する。「腎」は水分代謝をコントロールし、尿の生成・排泄を調整する。 | 水滞(滞り)/水毒/痰湿: むくみ、体が重だるい。体内の余分な水分や老廃物が排出されず、毛穴が詰まりやすくなる。 津液不足(不足): 肌の乾燥、口の渇き。肌の潤いが不足し、バリア機能が低下する。 |
白ニキビと「気・血・水」の関係
- 「気」の巡りが悪いと…
- ストレスなどにより気の流れが滞ると、皮脂分泌が過剰になったり、ホルモンバランスが乱れたりして、白ニキビができやすくなります。
- 「血」が不足すると…
- 肌に栄養が行き渡らず、乾燥し、バリア機能が低下します。
- 「血」が滞ると…
- 血行不良により、肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が溜まり、毛穴が詰まりやすくなります。
- 「水」が滞ると…
- 体内の余分な水分や老廃物が排出されず、毛穴が詰まりやすくなります。
漢方では、これらのバランスの乱れが、白ニキビの原因になると考えます。
白ニキビができやすい3つのタイプ



白ニキビができやすい人って、どんなタイプが多いの?それぞれの特徴を知りたい!
漢方では、白ニキビができやすい体質をいくつかのタイプに分類し、それぞれのタイプに合わせたケアを提案します。
ここでは、代表的な3つのタイプをご紹介します。
【タイプ1】便秘タイプ(気滞・湿熱)
- 特徴:
- 白ニキビが繰り返しできる
- 便秘がち
- お腹が張る、ガスが溜まる
- イライラしやすい、怒りっぽい
- ストレスを感じやすい
- 生理前にニキビが悪化する
- 口臭、体臭が気になる
- 舌が黄色い
- 原因: ストレスによる気の巡りの悪化(気滞)、体に余分な熱と水分が溜まっている(湿熱)
- 漢方の考え方: 気の巡りを良くし、熱と湿気を取り除く(理気、清熱、利湿)
【タイプ2】冷えタイプ(陽虚・血虚)
- 特徴:
- 白ニキビができやすい
- 冷え性、寒がり
- 手足が冷たい
- 顔色が悪い、くすみがち
- 疲れやすい、だるい
- 生理不順、経血量が少ない
- 肌が乾燥しやすい
- 原因: 体を温める力の不足(陽虚)、血液(栄養)不足(血虚)
- 漢方の考え方: 体を温め、血を補う(温陽、補血)
【タイプ3】胃腸虚弱タイプ(脾虚)
- 特徴:
- 白ニキビができやすい
- 食欲がない、胃もたれしやすい
- 消化不良、軟便、下痢
- 疲れやすい、だるい
- 痩せ型、または水太り
- 舌の色が白っぽい、舌に歯形がついている
- 原因: 胃腸(脾)の働きが弱く、「気・血・水」を十分に作れない
- 漢方の考え方: 胃腸(脾)の働きを高め、「気」を補う(健脾益気)


簡単セルフチェックリストで体質診断!



私もすぐに自分のタイプを知りたい!簡単にチェックできる方法はある?
以下のチェックリストで、あなたのタイプを簡易的に診断してみましょう。
最も多く当てはまるものが、あなたのタイプに近いと考えられます。
【タイプ1】便秘タイプ(気滞・湿熱) チェックリスト
- [ ] 白ニキビが繰り返しできる
- [ ] 便秘がちである
- [ ] お腹が張る、ガスが溜まる
- [ ] イライラしやすい、怒りっぽい
- [ ] ストレスを感じやすい
- [ ] 生理前にニキビが悪化する
- [ ] 口臭、体臭が気になる
- [ ] 舌が黄色い
【タイプ2】冷えタイプ(陽虚・血虚) チェックリスト
- [ ] 白ニキビができやすい
- [ ] 冷え性、寒がり
- [ ] 手足が冷たい
- [ ] 顔色が悪い、くすみがち
- [ ] 疲れやすい、だるい
- [ ] 生理不順である、または経血量が少ない
- [ ] 肌が乾燥しやすい
【タイプ3】胃腸虚弱タイプ(脾虚) チェックリスト
- [ ] 白ニキビができやすい
- [ ] 食欲がない、胃もたれしやすい
- [ ] 消化不良、軟便、下痢
- [ ] 疲れやすい、だるい
- [ ] 痩せ型、または水太り
- [ ] 舌の色が白っぽい、舌に歯形がついている
【注意】
これはあくまで簡易的なチェックリストです。
正確な体質診断(証の決定)は、漢方専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)にご相談ください。
【タイプ別】白ニキビにおすすめの漢方薬|効果的な飲み方&選び方





私の白ニキビのタイプは分かったけど、具体的にどんな漢方薬を試せばいいの? タイプ別の効果や選び方、飲み方を知りたい!
ご安心ください!
ここでは、白ニキビのタイプ別に、おすすめの漢方薬の考え方、その働き、特徴、どんな人におすすめかを解説します。
さらに、漢方薬の購入場所や、専門家への相談についてもご紹介します。
ただし、繰り返しになりますが、漢方薬は必ず専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらってください。
【気滞・湿熱タイプ】におすすめの漢方薬(例:清上防風湯など、一般的な名称)



ストレスで便秘がち、白ニキビも繰り返しできる…。気滞・湿熱タイプの私に合う漢方薬ってあるの?
気滞・湿熱タイプは、ストレスなどにより「気」の巡りが悪くなり(気滞)、体内に余分な熱と水分が溜まっている(湿熱)状態です。
気の巡りを良くし、熱と湿気を取り除く働きのある漢方で、体の内側からバランスを整えていきましょう。
気滞・湿熱タイプにおすすめの漢方薬の考え方
- キーワード: 理気(りき)、清熱(せいねつ)、利湿(りしつ)、解毒(げどく)
- 代表的な生薬:
- 柴胡(さいこ): 気の巡りを良くし、ストレスを緩和する。
- 黄芩(おうごん): 熱を冷まし、炎症を抑える。
- 黄連(おうれん): 熱を冷まし、炎症を抑える。
- 山梔子(さんしし): 熱を冷まし、イライラを鎮める。
- 連翹(れんぎょう): 熱を冷まし、解毒する。
- 防風(ぼうふう): 体表の余分なものを発散させる。
- 荊芥(けいがい): 体表の余分なものを発散させ、かゆみを抑える
- これらの生薬を含む漢方薬の例:
- 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう): 比較的体力がある方の、顔や頭部のニキビ、赤み、かゆみなどに用いられることがあります。
- 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう): 比較的体力がある方の、にきび、慢性鼻炎、慢性扁桃炎などに用いられることがあります。
働き・特徴を解説
- 清上防風湯:
- 体の熱を冷まし、炎症を抑え、皮膚の赤みやかゆみを改善するサポートをします。
- 顔や頭部など、上半身のニキビに用いられることが多い漢方薬です。
- 荊芥連翹湯:
- 体の熱を冷まし、解毒し、膿を排出する作用があります。
- 慢性化してなかなか治らないニキビや、鼻の周りのニキビなどに用いられることがあります。
どんな人におすすめ?
- 白ニキビが繰り返しできる
- 便秘がち
- お腹が張る、ガスが溜まる
- イライラしやすい、怒りっぽい
- ストレスを感じやすい
- 生理前にニキビが悪化する
- 口臭、体臭が気になる
【陽虚・血虚タイプ】におすすめの漢方薬(例:桂枝茯苓丸加薏苡仁など、一般的な名称)



冷え性で、肌も乾燥しがち…。白ニキビもポツポツできる。陽虚・血虚タイプの私には、どんな漢方薬がいいの?
陽虚・血虚タイプは、体を温める力(陽気)や血液(栄養)が不足している状態です。
体が冷え、血行が悪くなることで、肌のターンオーバーが乱れ、白ニキビができやすくなります。
体を温め、血を補う働きのある漢方で、体の内側から肌を整えていきましょう。
陽虚・血虚タイプにおすすめの漢方薬の考え方
- キーワード: 温陽(おんよう)、補陽(ほよう)、補血(ほけつ)、活血(かっけつ)
- 代表的な生薬:
- 桂皮(けいひ)/シナモン: 体を温め、血行を促進する。
- 附子(ぶし): 体を温める作用が強い。(専門家の指示のもと、慎重に使用する)
- 当帰(とうき): 血を補い、巡りを良くする。
- 芍薬(しゃくやく): 血を補い、筋肉の緊張を和らげる。
- 川芎(せんきゅう): 血の巡りを良くする。
- 薏苡仁(よくいにん): 余分な水分を排出し、肌をなめらかにする。
- これらの生薬を含む漢方薬の例:
- 桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん): 比較的体力がある方の、月経不順、更年期障害、肩こり、しみ、皮膚炎、にきびなどに用いられることがあります。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん): 比較的体力がない方の、冷え症、貧血、倦怠感、月経不順、むくみなどに用いられることがあります。
働き・特徴を解説
- 桂枝茯苓丸加薏苡仁:
- 血の巡りを良くし、肌のターンオーバーを整えることで、白ニキビを改善するサポートをします。
- 薏苡仁(ハトムギ)が、肌の炎症を抑え、なめらかにする効果も期待できます。
- 冷え性で、生理痛や生理不順がある方にもおすすめです。
- 当帰芍薬散:
- 血を補い、水の巡りを整えることで、冷えやむくみを改善し、肌の調子を整えるサポートをします。
- 冷え性で、生理痛や生理不順がある方にもおすすめです。
どんな人におすすめ?
- 白ニキビができやすい
- 冷え性、寒がり
- 手足が冷たい
- 顔色が悪い、くすみがち
- 生理不順、経血量が少ない
- 肌が乾燥しやすい
【脾虚タイプ】におすすめの漢方薬(例:十味敗毒湯など、一般的な名称)



胃腸が弱くて、疲れやすい…。白ニキビもできやすい。脾虚タイプの私には、どんな漢方薬がいいの?
脾虚タイプは、胃腸(脾)の働きが弱く、「気・血・水」を十分に作れない状態です。
消化吸収能力が低下し、栄養が全身に行き渡らず、肌のターンオーバーが乱れて、白ニキビができやすくなります。
胃腸の働きを高め、「気」を補う漢方で、体の内側から肌を整えていきましょう。
脾虚タイプにおすすめの漢方薬の考え方
- キーワード: 健脾益気(けんぴえっき)、補気(ほき)、燥湿(そうしつ)
- 代表的な生薬:
- 人参(にんじん): 元気を補い、消化機能を高める。
- 白朮(びゃくじゅつ): 胃腸の働きを整え、余分な水分を排出する。
- 茯苓(ぶくりょう): 余分な水分を排出し、胃腸の働きを整える。
- 甘草(かんぞう): 胃腸の働きを整え、他の生薬の働きを調和する。
- 陳皮(ちんぴ):気を巡らせる
- これらの生薬を含む漢方薬の例:
- 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう): 比較的体力がある方の、皮膚炎、湿疹、じんましん、水虫などに用いられることがあります。
- 六君子湯(りっくんしとう): 比較的体力がない方の、胃腸虚弱、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢などに用いられることがあります。
働き・特徴を解説
- 十味敗毒湯:
- 皮膚の炎症を抑え、化膿を改善するサポートをします。
- 白ニキビだけでなく、赤ニキビや化膿したニキビにも用いられることがあります。
- 六君子湯:
- 胃腸の働きを整え、消化吸収能力を高めるサポートをします。
- 食欲不振、胃もたれ、吐き気、下痢などの症状がある方におすすめです。
どんな人におすすめ?
- 白ニキビができやすい
- 食欲がない、胃もたれしやすい
- 消化不良、軟便、下痢
- 疲れやすい、だるい
- 痩せ型、または水太り
漢方薬はどこで買える?「市販」「薬局」「皮膚科」漢方専門家への相談のススメ



漢方薬って、どこで買えるの? ドラッグストアでも買える? やっぱり専門家に相談した方がいいの?
漢方薬は、
- ドラッグストア・薬局: 一部の漢方薬は、市販薬として購入できます。
- 漢方薬局(漢方相談薬局): 薬剤師や登録販売者が、相談に乗ってくれます。
- 皮膚科: 医師が診察し、漢方薬を処方します。(保険診療の場合あり)
- 漢方専門医: 漢方医学の専門知識を持つ医師が診察し、漢方薬を処方します。(保険診療の場合あり)
- 病院・クリニック: 一部の病院やクリニックでは、漢方外来を設けているところもあります。
市販、薬局、皮膚科の違い
市販薬 | 薬局・漢方薬局 | 皮膚科・漢方医 | |
メリット | 手軽に購入できる | 薬剤師や登録販売者に相談できる。体質や症状に合った漢方薬を選んでもらえる場合がある。 | 医師の診察を受け、体質や症状に合った漢方薬を処方してもらえる。保険適用の場合、費用が抑えられる。 |
デメリット | 種類が限られる。体質や症状に合わない場合がある。 | 専門家によっては、知識や経験に差がある。保険適用外の場合、費用が高くなることがある。 | 漢方薬を扱っていない場合もある。 |
おすすめな人 | 軽度な症状で、まずは手軽に試してみたい方。以前に同じ漢方薬を服用したことがあり、効果があった方。 | 自分の体質や症状を詳しく相談したい方。市販薬では効果がなかった方。より専門的なアドバイスが欲しい方。 | 症状が重い方、体質がよく分からない方、複数の症状がある方、持病がある方、妊娠中・授乳中の方、他の薬を服用している方。より専門的な診断や治療を受けたい方。皮膚科の場合、西洋医学的な治療と漢方薬を併用したい方。 |
【重要】繰り返しになりますが、漢方薬は、必ず専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらってください。自己判断での服用は、思わぬ副作用を招く可能性があります。
【即効ケア】漢方薬と併用で効果UP! 白ニキビ対策&生活習慣





漢方薬で体質改善もしたいけど、すぐにできる白ニキビ対策も知りたい! 洗顔やスキンケア、食事…今日からできることは何?
漢方薬で白ニキビの根本原因にアプローチするとともに、日々の生活習慣を見直すことで、より早く、確実に白ニキビを改善することができます。
ここでは、洗顔、スキンケア、食事、睡眠、その他の5つの側面から、白ニキビ対策におすすめの生活習慣を具体的にご紹介します。
【洗顔】白ニキビを悪化させない!正しい洗顔方法



白ニキビって、ゴシゴシ洗えば治るの? 洗顔料は何を使えばいい? 洗顔のしすぎは良くないって本当?
間違った洗顔は、白ニキビを悪化させる原因になります。
「優しく、丁寧に」を心がけ、正しい洗顔方法をマスターしましょう。
正しい洗顔方法
- 手を洗う:
- 洗顔前に、必ず石鹸で手を洗い、清潔にする。
- ぬるま湯で予洗い:
- 熱すぎるお湯は、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、NG。
- 32~34℃程度のぬるま湯で、顔全体を軽く濡らす。
- 洗顔料を泡立てる:
- 洗顔料を適量手に取り、ぬるま湯を少量ずつ加えながら、しっかりと泡立てる。
- 泡立てネットを使うと、簡単にキメ細かい泡が作れる。
- 泡で優しく洗う:
- 泡をクッションにして、肌を直接ゴシゴシこすらない。
- 指の腹で、円を描くように優しく洗う。
- 皮脂の分泌が多いTゾーン(額、鼻)は、丁寧に洗う。
- 生え際やフェイスラインは、洗い残しがないように注意する。
- すすぎ:
- ぬるま湯で、洗顔料が残らないように、しっかりとすすぐ。
- シャワーを直接顔に当てるのは、刺激が強すぎるためNG。
- すすぎ残しは、ニキビの原因になるため、特に注意する。
- タオルドライ:
- 清潔なタオルで、優しく押さえるように水分を拭き取る。
- ゴシゴシ拭くのは、肌への刺激になるためNG。
洗顔料の選び方
- 洗浄力が強すぎないもの:
- 「さっぱり」「すっきり」などの表記があるものは、洗浄力が強い場合があるため、注意が必要。
- 低刺激性のもの:
- 「敏感肌用」「無添加」「アミノ酸系」などと表示されているものがおすすめ。
- 泡立ちが良いもの:
- 泡立ちが良いと、肌への摩擦を軽減できる。
- 保湿成分配合のもの:
- 洗顔後の肌の乾燥を防ぐ。
- ノンコメドジェニックテスト済みのもの:
- ニキビができにくい処方であることを確認する。
洗顔の頻度、注意点
- 洗顔の頻度:
- 基本は、朝晩の2回。
- 皮脂の分泌が多い場合は、日中にもう一度、ぬるま湯で洗顔する。
- 注意点:
- 洗いすぎは、肌の乾燥を招き、かえって皮脂の分泌を過剰にするため、NG。
- 熱いお湯での洗顔は、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、NG。
- ゴシゴシ洗いは、肌を傷つけ、ニキビを悪化させるため、NG。
- 洗顔料のすすぎ残しは、ニキビの原因になるため、NG。
【スキンケア】白ニキビにおすすめの保湿ケア&NGケア



白ニキビって、乾燥させちゃダメなの? 保湿ケアって、具体的に何をすればいいの?
白ニキビは、毛穴に皮脂や角質が詰まってできるものですが、乾燥も白ニキビを悪化させる原因の一つです。
肌が乾燥すると、バリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。
また、肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が溜まりやすくなり、毛穴が詰まる原因にもなります。
白ニキビ対策には、「保湿」が非常に重要です。
白ニキビにおすすめの保湿ケア
- 化粧水:
- 洗顔後、すぐに化粧水で水分を補給する。
- コットンではなく、手で優しくなじませる。
- 乾燥が気になる部分には、重ね付けする。
- おすすめの成分:
- 保湿成分: セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸、グリセリンなど
- 抗炎症成分: グリチルリチン酸ジカリウム、アラントインなど
- 漢方由来の成分: 当帰エキス、芍薬エキス、甘草エキスなど
- 美容液:
- 化粧水の後に、美容液をプラスすると、さらに保湿効果が高まる。
- 乾燥が気になる部分に、重ね付けする。
- おすすめの成分:
- 上記化粧水と同様の保湿成分、抗炎症成分
- ビタミンC誘導体: 皮脂の過剰分泌を抑える、美白効果
- レチノール: 肌のターンオーバーを促進する
- 乳液・クリーム:
- 化粧水や美容液で補給した水分を閉じ込め、油分を補う。
- 肌の状態に合わせて、使い分ける(乾燥がひどい場合はクリーム、ベタつきが気になる場合は乳液)。
- 手のひらで温めてから、優しくなじませる。
- おすすめの成分:
- スクワラン、ホホバオイルなど: 肌のバリア機能を高める
- パック *週に1~2回のスペシャルケアとして取り入れる。 *シートタイプや塗るタイプのものがある。
白ニキビにおすすめのNGケア
- 油分の多い化粧品の使用:
- 油分が多い化粧品は、毛穴を詰まらせ、白ニキビを悪化させる可能性がある。
- アルコール配合の化粧品の使用:
- アルコールは、肌の乾燥を招くため、避ける。
- ゴシゴシこする、肌を強く摩擦する:
- 肌を傷つけ、炎症を悪化させる。
- 毛穴パックの頻繁な使用:
- 毛穴を広げ、かえって皮脂の分泌を過剰にする可能性がある。
- ニキビを潰す、触る:
- 炎症が悪化し、ニキビ跡になる可能性がある。
おすすめの成分、避けたい成分
おすすめの成分
- 保湿成分: セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸、グリセリン、スクワラン、ホホバオイルなど
- 抗炎症成分: グリチルリチン酸ジカリウム、アラントインなど
- 漢方由来の成分: 当帰エキス、芍薬エキス、甘草エキス、薏苡仁エキス、黄芩エキス、黄連エキス、黄柏エキスなど
- ビタミンC誘導体: 皮脂の過剰分泌を抑える、美白効果
- レチノール: 肌のターンオーバーを促進する
避けたい成分
- アルコール(エタノール): 肌の乾燥を招く
- 香料、着色料: 肌への刺激になる場合がある
- 鉱物油(ミネラルオイル): 肌表面に膜を張り、乾燥を悪化させる可能性がある(ただし、精製度の高いものは問題ない場合もある)
- ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na: 洗浄力が強すぎる界面活性剤。皮脂を奪いすぎて、乾燥を悪化させる
- パラベン: 防腐剤。肌への刺激になる場合がある
【食事】白ニキビを改善する食事、悪化させる食事



白ニキビに良い食べ物、悪い食べ物ってあるの? 食生活で気を付けることは?
毎日の食事は、肌の状態に大きく影響します。
白ニキビを改善するためには、バランスの良い食事を心がけ、特定の食品の摂りすぎに注意することが大切です。
白ニキビを改善する食事
食品群 | 具体例 | 働き・期待できる効果 |
ビタミンA | レバー、うなぎ、緑黄色野菜(にんじん、ほうれん草、かぼちゃなど) | 皮膚や粘膜を健康に保ち、ターンオーバーを正常化する。 |
ビタミンB群 | 豚肉、レバー、魚介類(カツオ、マグロなど)、卵、乳製品、大豆製品、緑黄色野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど)、きのこ類、ナッツ類 | 皮脂の分泌を調整し、肌の新陳代謝を促進する。 |
ビタミンC | 果物(柑橘類、いちご、キウイなど)、野菜(ブロッコリー、パプリカなど) | コラーゲン生成を助け、抗酸化作用で肌を守る。 |
ビタミンE | ナッツ類(アーモンド、くるみなど)、アボカド、かぼちゃ | 血行を促進し、肌のターンオーバーを整える。抗酸化作用も。 |
亜鉛 | 牡蠣、牛肉、レバー、ナッツ類、海藻類 | 皮膚の新陳代謝を促し、肌のバリア機能を高める。 |
食物繊維 | 野菜、果物、海藻類、きのこ類、豆類、穀類 | 腸内環境を整え、便秘を解消する。便秘はニキビの大敵。 |
良質なタンパク質 | 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品 | 肌の材料となる。 |
水分 | 水、白湯 | 体内を潤し、老廃物を排出する。 |
白ニキビを悪化させる食事
- 脂っこいもの: 揚げ物、スナック菓子、ファストフード、肉の脂身など(皮脂の過剰分泌を招く)
- 甘いもの: ケーキ、チョコレート、ジュース、菓子パンなど(血糖値の急上昇が、皮脂分泌を促進する)
- 乳製品: 牛乳、チーズ、ヨーグルトなど(摂りすぎると、皮脂の分泌を過剰にする可能性がある)
- 刺激物: 香辛料、アルコール、カフェイン(摂りすぎると、肌の炎症を悪化させる可能性がある)
- 加工食品、インスタント食品: 添加物や塩分が多く、体に負担をかける
ポイント
- バランスの良い食事を心がける
- 食物繊維を積極的に摂る
- 水分をこまめに摂る
- 温かいものを食べる
- よく噛んで食べる
【睡眠】美肌のゴールデンタイムを逃さない!質の良い睡眠のコツ



睡眠不足だと肌荒れするのは分かるけど、白ニキビにも関係あるの? 質の良い睡眠って、どうすれば取れるの?
睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れを引き起こし、肌のターンオーバーを妨げ、皮脂の過剰分泌を招き、白ニキビを悪化させます。
質の良い睡眠は、美肌ホルモンとも呼ばれる成長ホルモンの分泌を促し、肌の修復・再生を助けます。
質の良い睡眠をとるためのコツ
- 規則正しい生活リズム: 毎日同じ時間に寝起きし、体内時計を整える。
- 就寝前のリラックス:
- ぬるめのお風呂(38~40℃)にゆっくり浸かる(入浴剤も活用)。
- ストレッチやヨガで体をほぐす。
- アロマテラピー(ラベンダー、カモミールなど)。
- 心を落ち着かせる音楽を聴く。
- 読書(刺激の少ない内容)。
- 寝室環境:
- 暗く、静かで、涼しい環境(夏は25~26℃、冬は16~19℃)。
- 寝具は清潔に保ち、肌触りの良いものを選ぶ。
- 就寝前のNG行動:
- カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶など)の摂取(就寝4時間前からは避ける)。
- アルコールの摂取(寝つきは良くなるが、睡眠の質は低下する)。
- スマートフォン、パソコン、テレビなどの強い光を浴びる(ブルーライトは睡眠を妨げる)。
- 激しい運動。
- 考え事。
- 日中に適度な運動をする:
- ウォーキング、ジョギング、ヨガなど。
- 朝起きたら、太陽の光を浴びる:
- 体内時計をリセットする。
【その他】白ニキビに効果的なツボ、やってはいけないNG習慣(潰す、触るなど)



白ニキビに効くツボってあるの? ついつい触っちゃうんだけど、やっぱりダメだよね…?
白ニキビに効果的なツボ
- 合谷(ごうこく): 手の甲、親指と人差し指の間(万能のツボ)
- 曲池(きょくち): 肘を曲げたときにできるシワの外側の端
- 手三里(てさんり): 肘を曲げた時にできるシワの外側から、手首に向かって指3本分のところ
- 足三里(あしさんり): 膝のお皿の下、外側のくぼみから指4本分下
これらのツボを、気持ちの良い強さで3~5秒ずつ押す。
やってはいけないNG習慣
- 白ニキビを潰す、触る:
- 炎症が悪化し、ニキビ跡になる可能性がある。
- 雑菌が入り、化膿する可能性がある。
- 頻繁に洗顔する:
- 洗いすぎは、肌の乾燥を招き、かえって皮脂の分泌を過剰にする。
- ゴシゴシ洗顔、熱いお湯での洗顔:
- 肌を傷つけ、炎症を悪化させる。
- 油分の多い化粧品の使用:
- 毛穴を詰まらせ、白ニキビを悪化させる可能性がある。
- メイクをしたまま寝る:
- 毛穴が詰まり、白ニキビの原因になる。
- 不規則な生活、睡眠不足、ストレス:
- ホルモンバランスが乱れ、白ニキビを悪化させる。