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美肌・美白・ダイエット…漢方薬の美容効果がスゴイ!種類&選び方を徹底解説!

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肌荒れ、シミ、ダイエット…美容の悩み、漢方薬で解決できるかも?

西洋の薬とは違い、漢方薬は体全体のバランスを整え、内側から美しさを引き出すのが得意。

この記事では、肌悩みやダイエットなど、目的別におすすめの漢方薬を徹底解説!

さらに、効果を高める生活習慣や、漢方薬の選び方、飲み方、疑問までQ&A形式で詳しくご紹介します。

漢方の力で、あなた本来の美しさを取り戻しましょう!

ルナちゃん

KANKAN専属アドバイザーのルナです。
漢方に精通した知見を惜しみなく皆さんにお伝えしていきますね!


目次

はじめに:なぜ美容に漢方薬? 知っておきたいメリットと基礎知識

最近、肌荒れがひどくて…。漢方薬が美容に良いって聞くけど、本当に効果があるの? そもそも、漢方薬ってどんなもの?

肌のトラブル、冷え、むくみ、ダイエット…。

女性の美容に関する悩みは尽きませんよね。

そんな悩みを抱える方に、ぜひ知っていただきたいのが「漢方薬」です。

漢方薬は、自然由来の生薬を組み合わせたもので、体全体のバランスを整え、内側から美しさを引き出すサポートをしてくれます。

この章では、漢方薬が美容に良い理由、西洋医学との違い、漢方薬の種類、そして漢方薬と上手に付き合うための心構えについて解説します。

西洋医学との違いは? 漢方薬が美容に良い理由

美容のために皮膚科にも通ってるけど…漢方薬って、西洋医学と何が違うの?

美容に関する悩みに対する、西洋医学と漢方薬のアプローチの違いを見ていきましょう。

西洋医学

  • 特徴:
    • 対症療法(症状を抑える)が中心
    • 肌荒れには塗り薬、肥満にはダイエット薬など、症状に対して薬を処方する
    • 即効性が期待できる場合がある
  • メリット:
    • 症状が辛いときに、速やかに緩和できる
    • 科学的根拠に基づいた治療法
  • デメリット:
    • 根本的な体質改善にはつながりにくい場合がある
    • 副作用が出ることがある

漢方薬

  • 特徴:
    • 体質改善を重視
    • 自然由来の生薬を組み合わせた漢方薬を使用
    • 体全体のバランスを整えることで、肌や体の本来の力を引き出す
  • メリット:
    • 肌荒れ、冷え、むくみなど、美容に関する様々な悩みを同時にケアできる可能性がある
    • 副作用が比較的少ない
    • 根本的な体質改善を目指せる
  • デメリット:
    • 効果が出るまでに時間がかかる場合がある
    • 体質に合わない漢方薬を選ぶと、効果がない、または副作用が出ることがある

漢方薬が美容に良い理由

  1. 体質改善:漢方では、美容に関する悩みも、「気・血・水(き・けつ・すい)」の乱れが原因と考え、その根本原因にアプローチします。
    • 気(き): 生命エネルギー。不足すると、肌の新陳代謝が低下し、くすみ、たるみの原因に。
    • 血(けつ): 血液とその働き。不足すると、肌に栄養が行き渡らず、乾燥、肌荒れの原因に。
    • 水(すい): 血液以外の体液。滞ると、むくみ、肌のベタつきの原因に。
  2. 全身のバランスを整える:肌荒れ、冷え、むくみ、便秘、生理不順など、美容に関する様々な悩みを同時にケアできる可能性がある。
  3. オーダーメイドの治療:一人ひとりの体質や症状(証)に合わせて、最適な漢方薬を選ぶことができる。

どんな美容効果がある? 肌悩み、ダイエット、エイジングケア…

漢方薬って、具体的にどんな美容効果があるの? 私の悩みにも効くのかな?

漢方薬は、配合されている生薬によって、様々な美容効果が期待できます。

漢方薬の主な美容効果

美容効果期待できる生薬の例
美肌・肌荒れ改善当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)、甘草(かんぞう)、黄芩(おうごん)、薏苡仁(よくいにん)など
美白・シミ対策薏苡仁(よくいにん)、当帰(とうき)、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)、桑白皮(そうはくひ)など
ダイエット防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、大柴胡湯(だいさいことう)など
むくみ改善防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、五苓散(ごれいさん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)など
冷え改善当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、温経湯(うんけいとう)、八味地黄丸(はちみじおうがん)など
エイジングケア高麗人参(こうらいにんじん)、芍薬(しゃくやく)、当帰(とうき)、黄耆(おうぎ)、枸杞子(くこし)、八味地黄丸(はちみじおうがん)、六味地黄丸(ろくみじおうがん)など
ニキビ改善清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)など

【注意】

ここに挙げた効果は、一般的な生薬、漢方薬の働きであり、全ての人に同じ効果があるわけではありません。

また、漢方薬は医薬品ではないため、効果効能を謳うことはできません。

漢方薬の種類:錠剤、粉薬、煎じ薬…自分に合うのは?

漢方薬って、粉薬のイメージがあるけど、飲みにくそう…。他にどんな種類があるの?

漢方薬には、様々な種類があり、それぞれに特徴があります。

漢方薬の種類と特徴

種類特徴メリットデメリット
煎じ薬生薬を水で煮出して服用する、最も伝統的な方法。効果が高い、体質に合わせて生薬の量を調整できる手間がかかる、味が独特
エキス剤生薬の成分を抽出・濃縮し、顆粒や粉末、錠剤、カプセルなどにしたもの。持ち運びやすい、手軽に飲める煎じ薬に比べて効果が穏やかな場合がある
その他丸剤、液剤など

自分に合う漢方薬の選び方

  • 専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談する:
    • あなたの体質や症状に合った漢方薬を選んでもらうのが、最も確実な方法です。
  • 剤形:
    • 即効性を求めるなら: 煎じ薬
    • 手軽さを求めるなら: エキス剤(顆粒、錠剤など)
    • 味や匂いが気になるなら: 錠剤、カプセル
  • 市販薬の場合:
    • パッケージや添付文書をよく読み、自分の症状や体質に合っているか確認する。
    • 分からないことは、薬剤師や登録販売者に相談する。

【コラム】漢方薬と上手に付き合うための心構え

漢方薬は、体質や症状に合わせて、じっくりと体質改善を目指すものです。

効果を実感するまでには、時間がかかることもあります。

漢方薬と上手に付き合うためのポイント

  • 焦らない:
    • すぐに効果が出なくても、諦めずに、根気強く続けることが大切です。
  • 生活習慣も見直す:
    • 漢方薬だけに頼らず、食事、睡眠、運動など、生活習慣全体を見直しましょう。
  • 専門家と相談する:
    • 定期的に専門家に相談し、体質や症状の変化に合わせて、漢方薬を調整してもらいましょう。
  • 記録をつける:
    • 服用した漢方薬、体調の変化などを記録しておくと、効果の確認や、専門家への相談時に役立ちます。
  • 自分の体と向き合う:
    • 漢方薬を服用することで、自分の体と向き合い、体質改善への意識を高めましょう。

漢方薬は、あなたの美容と健康をサポートしてくれる、心強い味方です。

ぜひ、漢方薬と上手に付き合い、内側から輝く美しさを手に入れましょう!


【肌悩み別】美容におすすめの漢方薬|効果・選び方・飲み方

肌荒れ、シミ、ニキビ…肌悩み別に、おすすめの漢方薬ってあるの? 漢方薬の効果や選び方、飲み方も知りたい!

漢方薬は、あなたの体質や肌悩みに合わせて選ぶことで、肌本来の美しさを引き出すサポートをしてくれます。

ここでは、肌悩み別におすすめの漢方薬の考え方、その働き、特徴、どんな人におすすめかを解説します。

さらに、漢方薬の購入場所や、選び方のポイントもご紹介します。

ただし、繰り返しになりますが、漢方薬は必ず専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらってください。

自分の「証」は? 簡単セルフチェックで体質診断

漢方薬って、体質で選ぶって言うけど、自分の体質ってどうやって見分けるの?

漢方では、その人の体質や状態を「証(しょう)」と呼び、この「証」に基づいて漢方薬を選びます。

まずは、簡単なセルフチェックで、あなたの「証」のタイプを診断してみましょう。

こちらの記事からチェックしてみてください。

【美肌・肌荒れ・ニキビ】におすすめの漢方薬

肌荒れやニキビができやすい…。美肌になれる漢方薬ってあるの?

肌荒れやニキビは、「気・血・水」のバランスの乱れや、体内に余分な熱や毒素が溜まっていることが原因で起こることがあります。

漢方薬で体内のバランスを整え、肌本来の健やかさを取り戻しましょう。

例:桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

  • 働き・特徴:
    • 血の巡りを良くし(活血)、体内の余分な水分や老廃物を排出する(利水)。
    • 肌のターンオーバーを整え、ニキビや肌荒れ、シミなどを改善するサポートをする。
    • 薏苡仁(ハトムギ)は、肌の炎症を抑え、なめらかにする効果が期待できる。
  • どんな人におすすめ?
    • 比較的体力がある方(実証~中間証)
    • ニキビ、肌荒れ、シミ、くすみ
    • 生理痛、生理不順、肩こり

例:十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

  • 働き・特徴:
    • 体の熱や炎症を鎮め、皮膚の化膿や腫れを抑える。
    • 皮膚の赤みやかゆみを伴うニキビや肌荒れにおすすめ。
    • 比較的体力がある方(実証~中間証)
  • どんな人におすすめ?
    • 赤ニキビ、化膿したニキビ、湿疹、皮膚炎
    • 皮膚が赤く、かゆみがある

例:清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

  • 働き・特徴:
    • 体の熱を冷まし、炎症を抑え、皮膚の赤みやかゆみを改善するサポートをする。
    • 顔や頭部など、上半身のニキビに用いられることが多い。
    • 比較的体力がある方(実証~中間証)
  • どんな人におすすめ?
    • 顔や頭部のニキビ、赤み、かゆみ
    • のぼせ、ほてり

【美白・シミ・くすみ】におすすめの漢方薬

シミやくすみが気になる…。美白効果のある漢方薬ってあるの?

シミやくすみは、「血(けつ)」の不足や滞り、加齢による「腎(じん)」の衰えが原因で起こることがあります。

血の巡りを良くし、肌のターンオーバーを整え、体の内側から透明感のある肌を目指しましょう。

例:当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

  • 働き・特徴:
    • 血を補い、巡りを良くする。
    • 冷えやむくみを改善し、肌のくすみを改善するサポートをする。
    • 生理痛、生理不順など、女性特有の悩みにも幅広く使われる。
    • 比較的体力がない方(虚証~中間証)
  • どんな人におすすめ?
    • 冷え性、貧血気味
    • 生理不順、生理痛
    • 肌のくすみ、乾燥

例:加味逍遙散(かみしょうようさん)

  • 働き・特徴:
    • 気の巡りを改善し、血を補い、熱を冷ます。
    • イライラ、不眠、のぼせなど、更年期症状に幅広く使われる。
    • ストレスによるシミ、くすみにおすすめ。
    • 比較的体力がない方(虚証~中間証)
  • どんな人におすすめ?
    • ストレスを感じやすい
    • イライラしやすい、怒りっぽい
    • 生理前に不調が出やすい
    • シミ、くすみ、肌荒れ

例:桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

  • 働き・特徴:
    • 血の巡りを良くし、滞った血(瘀血)を取り除くことで、シミ、生理痛、肩こりなどを改善するサポートをする。
    • 比較的体力がある方(実証~中間証)
  • どんな人におすすめ?
    • シミの色が濃い、紫がかっている
    • 生理痛が重い、経血にレバー状のかたまりが混じる
    • 肩こり、頭痛がひどい

【注意】

上記以外にも、肌悩みに効果が期待できる漢方薬はたくさんあります。

漢方薬はどこで買える?「市販」「皮膚科」「漢方専門」

漢方薬って、どこで買えるの? ドラッグストアでも買える? やっぱり専門家に相談した方がいいの?

漢方薬は、

  • ドラッグストア・薬局: 一部の漢方薬は、市販薬として購入できます。
  • 皮膚科: 医師が診察し、漢方薬を処方します。(保険診療の場合あり)
  • 漢方薬局(漢方相談薬局): 薬剤師や登録販売者が、相談に乗ってくれます。
  • 漢方専門医: 漢方医学の専門知識を持つ医師が診察し、漢方薬を処方します。(保険診療の場合あり)
  • 病院・クリニック: 一部の病院やクリニックでは、漢方外来を設けているところもあります。

市販、皮膚科、漢方専門の違い

市販薬皮膚科・漢方医漢方薬局・漢方専門店
メリット手軽に購入できる医師の診察を受け、体質や症状に合った漢方薬を処方してもらえる。保険適用の場合、費用が抑えられる。薬剤師や登録販売者に相談できる。体質や症状に合った漢方薬を選んでもらえる場合がある。
デメリット種類が限られる。体質や症状に合わない場合がある。漢方薬を扱っていない場合もある。専門家によっては、知識や経験に差がある。保険適用外の場合、費用が高くなることがある。
おすすめな人軽度な症状で、まずは手軽に試してみたい方。以前に同じ漢方薬を服用したことがあり、効果があった方。症状が重い方、体質がよく分からない方、複数の症状がある方、持病がある方、妊娠中・授乳中の方、他の薬を服用している方。より専門的な診断や治療を受けたい方。皮膚科の場合、西洋医学的な治療と漢方薬を併用したい方。自分の体質や症状を詳しく相談したい方。市販薬では効果がなかった方。より専門的なアドバイスが欲しい方。

【ダイエット】美容の大敵「肥満」に効く漢方薬|効果・選び方・飲み方

ダイエットしても、なかなか痩せない…。もしかして、体質が原因? 漢方薬で痩せやすい体質になれるって本当?

ダイエットがうまくいかない原因は、単なる食べ過ぎや運動不足だけではないかもしれません。

漢方では、「気・血・水」のバランスの乱れや、体質的な要因が、肥満につながると考えます。

ここでは、ダイエットにおすすめの漢方薬の考え方、その働き、特徴、どんな人におすすめかを解説します。

さらに、漢方薬の購入場所や、選び方のポイントもご紹介します。

あなたはどのタイプ? 簡単セルフチェックで体質診断

漢方薬って、体質で選ぶって言うけど、自分の体質ってどうやって見分けるの?

漢方では、その人の体質や状態を「証(しょう)」と呼び、この「証」に基づいて漢方薬を選びます。

まずは、簡単なセルフチェックで、あなたの肥満タイプを診断してみましょう。

【水太りタイプ】 チェックリスト

  • むくみやすい
  • 体が重だるい
  • 汗をかきやすい
  • 疲れやすい
  • トイレが近い、または尿の量が少ない
  • 雨の日に体調が悪くなりやすい
  • ぽっちゃり体型、または下半身太り
  • 肌が白く、柔らかい

【ストレス太りタイプ】 チェックリスト

  • ストレスを感じやすい
  • イライラしやすい、怒りっぽい
  • 気分が落ち込みやすい
  • お腹が張る、ガスが溜まる
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • 肩こり、頭痛がひどい
  • 生理前に不調が出やすい
  • 過食してしまうことがある

【便秘太りタイプ】 チェックリスト

  • 便秘がちである
  • お腹が張る、ガスが溜まる
  • 肌荒れしやすい
  • ニキビ、吹き出物ができやすい
  • 口臭、体臭が気になる
  • 体が重だるい
  • のぼせやすい
  • 肩こり、頭痛がひどい

【水太りタイプ】におすすめの漢方薬

むくみやすくて、体が重だるい…。水太りタイプの私に合う漢方薬ってあるの?

水太りタイプは、体内の水分代謝が悪く、余分な水分が溜まっている状態です。

漢方では、「水滞(すいたい)」や「痰湿(たんしつ)」と考えます。

余分な水分を排出し、胃腸の働きを整える漢方で、体の内側からスッキリさせましょう。

例:防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

  • 働き・特徴:
    • 余分な水分を排出する(利水)
    • 胃腸の働きを整える(健脾)
    • むくみ、水太り、多汗症、疲れやすいなどの症状を改善するサポートをする
    • 比較的体力がない方(虚証~中間証)
  • どんな人におすすめ?
    • むくみやすい
    • 体が重だるい
    • 汗をかきやすい
    • 疲れやすい
    • トイレが近い、または尿の量が少ない
    • 色白で、筋肉が柔らかい

【ストレス太りタイプ】におすすめの漢方薬

ストレスで過食してしまう…。ストレス太りタイプの私には、どんな漢方薬がいいの?

ストレス太りタイプは、ストレスにより「気」の巡りが悪くなり、自律神経やホルモンバランスが乱れ、過食や代謝の低下につながっている状態です。

漢方では、「気滞(きたい)」と考えます。

気の巡りを良くし、ストレスを緩和する働きのある漢方で、心身のバランスを整えていきましょう。

例:大柴胡湯(だいさいことう)

  • 働き・特徴:
    • 気の巡りを改善する(理気)
    • 体の熱を冷ます(清熱)
    • ストレスによるイライラ、不眠、肩こり、便秘などを改善するサポートをする
    • 比較的体力がある方(実証~中間証)
  • どんな人におすすめ?
    • ストレスを感じやすい
    • イライラしやすい、怒りっぽい
    • 気分が落ち込みやすい
    • お腹が張る、ガスが溜まる
    • 便秘と下痢を繰り返す
    • 肩こり、頭痛がひどい
    • がっしりとした体型

【便秘太りタイプ】におすすめの漢方薬

便秘がちで、お腹がぽっこり…。便秘太りタイプの私には、どんな漢方薬がいいの?

便秘太りタイプは、便秘により体内に老廃物が溜まり、代謝が低下している状態です。

漢方では、「湿熱(しつねつ)」や「瘀血(おけつ)」が関係していると考えます。

便通を改善し、体内の余分なもの(老廃物、熱、脂肪など)を排出する働きのある漢方で、体の内側からスッキリさせましょう。

例:防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

  • 働き・特徴:
    • 体の余分な熱を冷ます(清熱)
    • 便通を改善する(瀉下)
    • 体内の余分な水分や老廃物を排出する(利水、解毒)
    • 脂肪燃焼を促進する
    • 比較的体力がある方(実証)
  • どんな人におすすめ?
    • 便秘がち
    • お腹が張る、ガスが溜まる
    • 肥満症、高血圧、むくみ
    • のぼせ、肩こり
    • 体に熱がこもりやすい

【注意】

防風通聖散は、比較的体力がある方向けの漢方薬です。

体力がない方、虚弱体質の方、胃腸が弱い方、下痢しやすい方は、服用を避けるか、専門家にご相談ください。

【その他】ダイエットに効果が期待できる漢方薬

上記以外にも、体質や症状に合わせて、様々な漢方薬が考えられます。

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
  • 六君子湯(りっくんしとう)
  • 大柴胡湯(だいさいことう)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

漢方薬はどこで買える?「市販」「ドラッグストア」「漢方専門」

漢方薬って、どこで買えるの? ドラッグストアでも買える? やっぱり専門家に相談した方がいいの?

漢方薬は、

  • ドラッグストア・薬局: 一部の漢方薬は、市販薬として購入できます。
  • 漢方薬局(漢方相談薬局): 薬剤師や登録販売者が、相談に乗ってくれます。
  • 病院(内科、消化器内科など): 医師が診察し、漢方薬を処方します。(保険診療の場合あり)
  • 漢方専門医: 漢方医学の専門知識を持つ医師が診察し、漢方薬を処方します。(保険診療の場合あり)

市販薬と病院処方の違い

市販薬病院処方
メリット手軽に購入できる医師の診察を受け、体質や症状に合った漢方薬を処方してもらえる。保険適用の場合、費用が抑えられる。
デメリット種類が限られる。体質や症状に合わない場合がある。診察や検査が必要。漢方薬を扱っていない病院もある。
おすすめな人軽度な症状で、まずは手軽に試してみたい方。以前に同じ漢方薬を服用したことがあり、効果があった方。症状が重い方、体質がよく分からない方、複数の症状がある方、持病がある方、妊娠中・授乳中の方、他の薬を服用している方。より専門的な診断や治療を受けたい方。

【美容効果UP】漢方薬と組み合わせたい! おすすめ生活習慣

漢方薬で体質改善を目指すのはいいけど、普段の生活でできることはないの? 食事、睡眠、運動…美容効果を高める方法が知りたい!

漢方薬で体の内側からキレイを目指すとともに、日々の生活習慣を見直すことで、美容効果をさらに高めることができます。

ここでは、食事、睡眠、運動、入浴、ツボ押し、その他の6つの側面から、漢方薬との相乗効果が期待できる、おすすめの生活習慣をご紹介します。

【食事】美肌&ダイエットをサポートする「薬膳」の考え方

薬膳って、難しそう…。でも、美味しく食べてキレイになれるなら、試してみたい!

薬膳は、漢方の考え方に基づいた食事療法です。

特別な食材を使わなくても、身近な食材で簡単に作れるレシピがたくさんあります。

薬膳の基本

  • 旬の食材を使う: 旬の食材は、その季節に必要な栄養素を豊富に含んでいる。
  • 体質に合わせて食材を選ぶ: 体を温める食材、冷ます食材、潤す食材など、自分の体質に合った食材を選ぶ。
  • 五味(酸味、苦味、甘味、辛味、塩味)をバランス良く摂る: 五味は、それぞれ体の五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きを助ける。
  • 五色(青・赤・黄・白・黒)を意識する: 五色は、それぞれ五臓に対応し、バランス良く摂ることで、体の調和を保つ。

おすすめ食材、レシピ

美肌におすすめの食材

  • ハトムギ: 肌のターンオーバーを促進、美白、イボ取り
  • 白きくらげ: 潤い補給、美肌
  • クコの実: 抗酸化作用、滋養強壮、美肌
  • ナツメ: 気血を補う、精神安定
  • 黒豆、黒ごま: 血を補う、アンチエイジング
  • 緑黄色野菜、果物: ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富

ダイエットにおすすめの食材

  • 緑豆: 体の余分な熱と水分を取り除く
  • 冬瓜: 利尿作用、むくみ解消
  • 海藻類: 低カロリーでミネラル豊富
  • きのこ類: 低カロリーで食物繊維豊富
  • 鶏むね肉、ささみ: 高タンパク低脂肪

簡単レシピ:ハトムギと白きくらげの美肌スープ

  • 材料:
    • ハトムギ … 大さじ2
    • 白きくらげ … 5g
    • 鶏ガラスープの素 … 小さじ2
    • 水 … 600ml
    • 塩、こしょう … 少々
    • (お好みで)クコの実、ネギ … 適量
  • 作り方:
    1. ハトムギは洗って、一晩水につけておく。白きくらげは水で戻しておく。
    2. 鍋に水、ハトムギ、鶏ガラスープの素を入れ、火にかける。
    3. 煮立ったら弱火にし、ハトムギが柔らかくなるまで煮る(約30分)。
    4. 白きくらげを加え、さらに10分ほど煮る。
    5. 塩、こしょうで味を調える。
    6. 器に盛り、お好みでクコの実やネギを添える。

【睡眠】美肌のゴールデンタイムを逃さない!質の良い睡眠のコツ

睡眠不足だと肌荒れするのは分かるけど、質の良い睡眠って、どうすれば取れるの?

睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れを引き起こし、肌のターンオーバーを妨げ、美容の大敵です。

質の良い睡眠は、美肌ホルモンとも呼ばれる成長ホルモンの分泌を促し、肌の修復・再生を助けます。

質の良い睡眠をとるためのコツ

  • 規則正しい生活リズム: 毎日同じ時間に寝起きし、体内時計を整える。
  • 就寝前のリラックス:
    • ぬるめのお風呂(38~40℃)にゆっくり浸かる(入浴剤も活用)。
    • ストレッチやヨガで体をほぐす。
    • アロマテラピー(ラベンダー、カモミールなど)。
    • 心を落ち着かせる音楽を聴く。
    • 読書(刺激の少ない内容)。
  • 寝室環境:
    • 暗く、静かで、涼しい環境(夏は25~26℃、冬は16~19℃)。
    • 寝具は清潔に保ち、肌触りの良いものを選ぶ。
  • 就寝前のNG行動:
    • カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶など)の摂取(就寝4時間前からは避ける)。
    • アルコールの摂取(寝つきは良くなるが、睡眠の質は低下する)。
    • スマートフォン、パソコン、テレビなどの強い光を浴びる(ブルーライトは睡眠を妨げる)。
    • 激しい運動。
    • 考え事。
  • 日中に適度な運動をする:
    • ウォーキング、ジョギング、ヨガなど。
  • 朝起きたら、太陽の光を浴びる:
    • 体内時計をリセットする。

【運動】代謝アップ&デトックス! 簡単エクササイズ

運動不足は体に良くないのは分かるけど、美容にも関係あるの? どんな運動をすればいいの?

適度な運動は、血行を促進し、新陳代謝を高め、老廃物を排出するデトックス効果があります。

血行が良くなると、肌のターンオーバーが促進され、美肌効果が期待できます。

また、運動はストレス解消にもつながり、美肌の大敵であるストレスを軽減する効果も期待できます。

おすすめエクササイズ

  • ウォーキング:
    • 手軽に始められる有酸素運動。
    • 全身の血行を促進し、代謝をアップさせる。
    • 1日20~30分程度、週3回以上を目安に。
  • ジョギング:
    • ウォーキングよりも運動強度が高い有酸素運動。
    • 体力に合わせて、無理のない範囲で行う。
  • ストレッチ:
    • 筋肉を伸ばし、血行を促進する。
    • お風呂上がりや寝る前に行うと効果的。
    • 特に、肩甲骨周り、股関節周りを重点的にストレッチすると、全身の血流が改善されやすい。
  • ヨガ、ピラティス:
    • インナーマッスルを鍛え、体の軸を整える。
    • 深い呼吸を意識することで、リラックス効果も高い。
  • スクワット:
    • 下半身の筋肉を鍛え、血行を促進する。
    • 1日10~20回程度を目安に。
  • かかと上げ下げ運動:
    • ふくらはぎの筋肉を鍛え、血行を促進する。
    • 立ったまま、かかとを上げ下げするだけ。

ポイント

  • 無理のない範囲で、毎日続けることが大切。
  • 体調に合わせて、運動量や強度を調整する。
  • 運動前後にストレッチをする。
  • 水分補給をしっかり行う。

【入浴】漢方入浴剤でリラックス&美容効果

お風呂でリラックスするのが好きだけど、美容効果を高める入浴法ってあるの? 漢方入浴剤って、どんな効果があるの?

入浴は、体を温め、血行を促進し、リラックス効果も得られる、美容に欠かせない習慣です。

漢方入浴剤を使えば、さらに美容効果を高めることができます。

漢方入浴剤の効果

  • 血行促進: 生薬の成分が、血行を促進し、体を温める。
  • 保湿: 肌の乾燥を防ぎ、潤いを与える。
  • リラックス効果: 生薬の香りが、心身をリラックスさせる。
  • 冷え改善: 体を芯から温め、冷えを改善する。
  • 肌荒れ改善: 生薬の成分が、肌荒れやニキビなどの炎症を抑える。

おすすめの漢方入浴剤

  • 当帰(とうき): 血行促進、保湿、冷え改善
  • 川芎(せんきゅう): 血行促進、鎮痛
  • 陳皮(ちんぴ): リラックス効果、血行促進
  • 生姜(しょうきょう): 体を温める、血行促進
  • ヨモギ: 保湿、抗炎症、肌荒れ改善

入浴方法

  • 温度: 38~40℃のぬるめのお湯
  • 時間: 15~20分程度
  • 入浴剤:
    • 漢方入浴剤を使用する場合は、製品に記載されている用法・用量を守る。
    • 手作りの場合は、生薬を布袋に入れ、浴槽に入れる。
  • 入浴後:
    • すぐに体を拭き、保湿ケアをする。

【ツボ押し】美容効果を高める! おすすめツボ

ツボ押しって、美容にも良いの? 簡単にできるツボってある?

ツボ押しは、血行を促進し、「気・血・水」の巡りを整える効果が期待できる、手軽なセルフケアです。

美容効果を高めるツボをご紹介します。

おすすめのツボ

  • 合谷(ごうこく): 手の甲、親指と人差し指の間(万能のツボ)
  • 三陰交(さんいんこう): 内くるぶしから指4本分上(婦人科系のツボ)
  • 血海(けっかい): 膝のお皿の内側、上端から指3本分上(血行促進)
  • 太谿(たいけい): 内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ(潤い、ホルモンバランス)
  • 足三里(あしさんり): 膝のお皿の下、外側のくぼみから指4本分下。(胃腸の働きを整える)

ツボ押しのポイント

  • リラックスした状態で行う。
  • 痛気持ちいいと感じる程度の強さで押す。
  • 各ツボを3~5秒かけてゆっくり押し、ゆっくり離す。
  • 1日に数回、毎日続ける。

【その他】今日からできる美容習慣

他にも、今日からできる美容習慣ってある?

  • 紫外線対策:
    • 紫外線は、シミ、しわ、たるみなど、肌の老化を早める最大の原因。
    • 日焼け止めを塗る、日傘をさす、帽子をかぶるなど、一年中、毎日、紫外線対策を徹底する。
  • 十分な水分補給:
    • 水分不足は、肌の乾燥を招く。
    • 1日に1.5~2リットルを目安に、こまめに水分補給をする。
  • 質の良い睡眠:
    • 睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復・再生に欠かせない。
    • 質の良い睡眠をとるために、上記で紹介した「睡眠のコツ」を実践する。
  • ストレスケア:
    • ストレスは、肌荒れの大敵!
    • 自分なりのリラックス方法を見つけ、ストレスを溜めないようにする。
  • 正しい洗顔:
    • 1日2回、洗顔料をよく泡立てて、優しく洗う。
    • 熱いお湯は避け、ぬるま湯で洗い流す。
    • タオルでゴシゴシ拭かず、優しく押さえるように水分を拭き取る。
  • 保湿ケア:
    • 洗顔後、化粧水で水分を補給し、乳液やクリームで油分を補う。
    • 乾燥が気になる場合は、美容液やオイルをプラスする。
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