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冷え性さんの乾燥肌に!内側から潤う漢方3選&飲み薬以外の対策も

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何を塗ってもカサカサ…
粉吹き、かゆみで辛い…

その乾燥肌、諦めるのはまだ早い!

実は、漢方があなたの肌を根本から変えるカギになるかもしれません。

この記事では、乾燥肌の原因を漢方的に徹底解説。体質診断から、おすすめ漢方薬、食事、睡眠、スキンケアまで、今日からできる潤いケアを幅広くご紹介します。

漢方の力で、内側から輝く、しっとり美肌を手に入れましょう!

ルナちゃん

KANKAN専属アドバイザーのルナです。
漢方に精通した知見を惜しみなく皆さんにお伝えしていきますね!


目次

はじめに:その乾燥肌、諦めないで!漢方が変える潤いの未来

毎年冬になると肌がカサカサ…。何を塗っても乾燥するし、もう体質だから仕方ないのかな…

乾燥肌の悩み、本当につらいですよね。

特に、何をしても改善しない慢性的な乾燥肌は、「もう体質だから…」と諦めてしまいがちです。

しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません!

漢方には、あなたの乾燥肌を根本から変える力があるかもしれません。

この章では、乾燥肌と漢方の関係、そして漢方がもたらす潤いの未来について、詳しく解説していきます。

カサカサ、粉吹き…乾燥肌の悩みは尽きない

乾燥肌って、ただカサカサするだけじゃない!かゆみもあるし、化粧ノリも悪いし、本当に嫌…

乾燥肌は、単に肌がカサカサするだけでなく、様々な悩みを引き起こします。

乾燥肌の主な症状

  • 肌がカサカサする、粉を吹く
  • 肌がつっぱる
  • かゆみがある
  • 赤みが出る
  • ひび割れ、あかぎれ
  • 小じわが目立つ
  • 化粧ノリが悪い
  • 肌がくすんで見える

これらの症状は、見た目だけでなく、日常生活にも影響を与えます。

ルナちゃん

かゆみで集中できなかったり、人目が気になったり、精神的なストレスにもつながります。

なぜ乾燥肌に漢方が良いの?西洋医学との違い

乾燥肌のケアといえば、保湿クリームとかだけど…漢方って、どうして乾燥肌に良いの? 皮膚科の薬とは何が違うの?

乾燥肌に対する西洋医学と漢方のアプローチの違いを見ていきましょう。

西洋医学(皮膚科)

  • 特徴:
    • 対症療法(症状を抑える)が中心
    • 保湿剤(ヘパリン類似物質、ワセリンなど)、ステロイド外用薬などを使用
    • 即効性が期待できる場合がある
  • メリット:
    • 症状が辛いときに、速やかに緩和できる
  • デメリット:
    • 根本的な体質改善にはつながりにくい場合がある
    • ステロイド外用薬の長期使用には副作用のリスクがある

漢方

  • 特徴:
    • 体質改善を重視
    • 自然由来の生薬を組み合わせた漢方薬を使用
    • 体全体のバランスを整えることで、肌本来の潤う力を高める
  • メリット:
    • 乾燥肌だけでなく、冷えや便秘など、他の不調も同時にケアできる可能性がある
    • 副作用が比較的少ない
    • 根本的な体質改善を目指せる
  • デメリット:
    • 効果が出るまでに時間がかかる場合がある
    • 体質に合わない漢方薬を選ぶと、効果がない、または副作用が出ることがある

漢方が乾燥肌に良い理由

  1. 体質改善:漢方では、乾燥肌の原因を「気・血・水」の乱れと考え、その根本原因にアプローチします。
    • 気(き): 生命エネルギー。不足すると代謝が低下し、肌のターンオーバーが乱れる。
    • 血(けつ): 血液とその働き。不足すると肌に栄養が行き渡らず、乾燥する。
    • 水(すい): 血液以外の体液。不足すると肌が乾燥し、潤いがなくなる。
  2. 全身のバランスを整える:乾燥肌だけでなく、冷え、便秘、生理不順など、他の不調も同時にケアできる可能性がある。
  3. オーダーメイドの治療:一人ひとりの体質や症状に合わせて、最適な漢方薬を選ぶことができる。

【あなたはどのタイプ?】冷え性&乾燥肌さんのための漢方体質診断

冷えも乾燥肌も、両方つらい…。漢方で何とかならないかな? でも、漢方って体質が大事って聞くけど、自分の体質ってよく分からない…

冷えと乾燥肌、どちらも抱えている方は少なくありません。

実は、漢方では、冷えと乾燥肌は密接に関係していると考えられています。

あなたの体質を知り、根本原因からケアすることで、冷えと乾燥肌、両方の改善を目指しましょう!

漢方の基本「気・血・水」とは? 冷えと乾燥との関係

漢方って、『気・血・水』とか、難しい言葉が多くてよく分からない…。冷えや乾燥肌と、どう関係があるの?

漢方の基本となる「気・血・水」の考え方を、分かりやすく解説します。

漢方の基本概念:体は「気・血・水」で構成されている

要素働き不足・滞るとどうなるか?(冷え・乾燥との関係)
生命エネルギー。体を温め、動かす原動力。目に見えない。気虚(不足): 疲れやすい、だるい、元気がない、冷えやすい、胃腸が弱い 気滞(滞り): イライラしやすい、ストレスを感じやすい、お腹が張る、ガスが溜まる、冷えのぼせ
血液とその働き。全身に栄養を運び、潤す。精神活動の安定にも関わる。血虚(不足): めまい、立ちくらみ、顔色が悪い、乾燥肌、抜け毛、生理不順、冷え 瘀血(滞り): 肩こり、頭痛、生理痛、シミ、くすみ、冷え
血液以外の体液(リンパ液、涙、汗など)。体を潤し、老廃物を排出する。水滞(滞り)/水毒/痰湿: むくみ、冷え、めまい、吐き気、下痢、肥満、アレルギー 津液不足(不足): 肌の乾燥、口の渇き、便秘

冷えと乾燥肌の関係

  • 「気」の不足・滞り:
    • 体を温める力が弱まり、冷えやすい。
    • 代謝が低下し、肌のターンオーバーが乱れる。
  • 「血」の不足・滞り:
    • 全身に栄養や潤いが行き渡らず、乾燥肌になる。
    • 血行不良になり、冷えやすい。
  • 「水」の不足・滞り:
    • 体の潤いが不足し、乾燥肌になる。
    • 余分な水分が溜まり、むくみや冷えの原因になる。

このように、「気・血・水」のバランスの乱れが、冷えと乾燥肌の両方を引き起こすと考えられています。

冷え性&乾燥肌さんに多い3つのタイプ

冷えと乾燥肌、両方ある人に多いタイプって、どんなのがあるの?それぞれの特徴を知りたい!

漢方では、冷え性&乾燥肌さんを、大きく3つのタイプに分類します。

【タイプ1】血行不良タイプ(血虚 けっきょ)

  • 特徴:
    • 手足が冷えやすい
    • 顔色が悪い、くすみがち
    • 肌がカサカサに乾燥し、粉をふく
    • 皮膚が薄く、弱々しい
    • 爪がもろい、割れやすい
    • 髪がパサつく、抜け毛が多い
    • 目が疲れやすい、かすむ
    • めまい、立ちくらみがある
    • 生理不順、経血量が少ない
  • 原因: 血液(栄養)不足、血行不良
  • 漢方の考え方: 血を補い、巡りを良くする(補血、活血)

【タイプ2】潤い不足タイプ(陰虚 いんきょ)

  • 特徴:
    • 手足は温かいのに、体の内側が冷える(冷えのぼせ)
    • 肌が乾燥し、つっぱる感じがする
    • 手のひらや足の裏がほてる
    • 寝汗をかく
    • 口や喉が渇きやすい
    • 便秘がち
    • 痩せ型
    • イライラしやすい
  • 原因: 体の潤い成分(陰液)不足
  • 漢方の考え方: 潤いを補い、熱を冷ます(滋陰、清熱)

【タイプ3】ストレス冷えタイプ(気滞 きたい)

  • 特徴:
    • 手足が冷えるのに、顔はのぼせる(冷えのぼせ)
    • ストレスを感じると、冷えや乾燥が悪化する
    • イライラしやすい、怒りっぽい
    • お腹が張る、ガスが溜まる
    • 生理前に不調が出やすい
    • 肩こり、頭痛がある
  • 原因: ストレスによる気の巡りの悪化
  • 漢方の考え方: 気の巡りを良くし、ストレスを緩和する(理気、疏肝)

簡単セルフチェックリストで体質診断!

私もすぐに自分のタイプを知りたい!簡単にチェックできる方法はある?

以下のチェックリストで、あなたのタイプを簡易的に診断してみましょう。

最も多く当てはまるものが、あなたのタイプに近いと考えられます。

【タイプ1】血行不良タイプ(血虚) チェックリスト

  • [ ] 手足が冷えやすい
  • [ ] 顔色が悪い、くすみがち
  • [ ] 肌がカサカサに乾燥し、粉をふく
  • [ ] 皮膚が薄く、弱々しい
  • [ ] 爪がもろい、割れやすい
  • [ ] 髪がパサつく、抜け毛が多い
  • [ ] 目が疲れやすい、かすむ
  • [ ] めまいや立ちくらみを起こしやすい
  • [ ] 生理不順である、または経血量が少ない

【タイプ2】潤い不足タイプ(陰虚) チェックリスト

  • [ ] 手足は温かいのに、体の内側が冷える(冷えのぼせ)
  • [ ] 肌が乾燥し、つっぱる感じがする
  • [ ] 手のひらや足の裏がほてる
  • [ ] 寝汗をよくかく
  • [ ] 口や喉が渇きやすい
  • [ ] 便秘がちである
  • [ ] 痩せ型である
  • [ ] イライラしやすい

【タイプ3】ストレス冷えタイプ(気滞) チェックリスト

  • [ ] 手足が冷えるのに、顔はのぼせる(冷えのぼせ)
  • [ ] ストレスを感じると、冷えや乾燥が悪化する
  • [ ] イライラしやすい、怒りっぽい
  • [ ] お腹が張る、ガスが溜まる
  • [ ] 生理前に不調が出やすい
  • [ ] 肩こり、頭痛がある

【注意】

これはあくまで簡易的なチェックリストです。

正確な体質診断(証の決定)は、漢方専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)にご相談ください。

冷え性&乾燥肌を改善!タイプ別おすすめ漢方3選

私の冷えと乾燥肌のタイプは分かったけど、具体的にどんな漢方薬を試せばいいの? タイプ別のケア方法や、どこで相談すればいいのかも知りたい!

ご安心ください!ここでは、冷え性&乾燥肌さんのタイプ別に、おすすめの漢方薬の考え方、その働き、特徴を解説します。

ただし、繰り返しになりますが、漢方薬は必ず専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらってください。

【血虚タイプ】におすすめの漢方薬(当帰芍薬散など)

手足が冷えて、肌もカサカサ…。血虚タイプの私に合う漢方薬ってあるの?

血虚タイプは、血液(栄養)が不足し、全身に潤いが行き渡らない状態です。

血を補い、巡りを良くする働きのある漢方で、体の内側から冷えと乾燥を改善していきましょう。

血虚タイプにおすすめの漢方薬の考え方

  • キーワード: 補血(ほけつ)、養血(ようけつ)、活血(かっけつ)
  • 代表的な生薬:
    • 当帰(とうき): 血を補い、巡りを良くする。代表的な婦人薬の成分。
    • 芍薬(しゃくやく): 血を補い、筋肉の緊張を和らげる。
    • 地黄(じおう): 血を補い、潤いを与える(生地黄、熟地黄)。
    • 川芎(せんきゅう): 血の巡りを良くする。
    • 阿膠(あきょう): 血を補い、止血作用もある。
  • これらの生薬を含む漢方薬の例:
    • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん): 比較的体力がない方の、冷え症、貧血、倦怠感、月経不順、むくみなどに用いられることがあります。
    • 四物湯(しもつとう): 比較的体力がない方の、皮膚の乾燥、冷え症、貧血、月経不順などに用いられることがあります。

働き・特徴を解説

  • 当帰芍薬散:
    • 血を補い、水の巡りも整える。
    • 冷え、むくみ、生理痛、生理不順など、女性特有の悩みに幅広く使われる。
    • 乾燥肌だけでなく、冷え性の方におすすめ。
  • 四物湯:
    • 血虚の基本処方。
    • 血を補い、巡りを良くすることで、乾燥肌、冷え、生理不順などを改善するサポートをします。

冷えと乾燥、両方にアプローチする理由

血虚タイプは、血が不足することで、体の末端まで栄養や潤いが行き渡らず、冷えと乾燥の両方を引き起こします。

血を補い、巡りを良くすることで、冷えと乾燥の両方にアプローチできます。

【陰虚タイプ】におすすめの漢方薬(六味地黄丸など)

手足は温かいのに、体の内側が冷える…。潤い不足の陰虚タイプには、どんな漢方薬がいいの?

陰虚タイプは、体の潤い成分(陰液)が不足し、熱がこもりやすい状態です。

潤いを補い、熱を冷ます働きのある漢方で、体の内側からバランスを整えていきましょう。

陰虚タイプにおすすめの漢方薬の考え方

  • キーワード: 滋陰(じいん)、補陰(ほいん)、清熱(せいねつ)
  • 代表的な生薬:
    • 生地黄(しょうじおう): 潤いを与え、熱を冷ます。
    • 麦門冬(ばくもんどう): 肺や胃を潤し、乾燥を改善する。
    • 天門冬(てんもんどう): 肺や腎を潤し、乾燥やほてりを改善する。
    • 枸杞子(くこし): 肝や腎を補い、潤いを与える。
    • 女貞子(じょていし): 肝や腎を補い、陰液を補う。
  • これらの生薬を含む漢方薬の例:
    • 六味地黄丸(ろくみじおうがん): 比較的体力がない方の、排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみなどに用いられることがあります。
    • 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん): 比較的体力がない方の、疲れ目、かすみ目、めまい、頭痛などに用いられることがあります。

働き・特徴を解説

  • 六味地黄丸:
    • 陰虚の基本処方。
    • 腎の働きを補い、潤いを補給する。
    • 乾燥、ほてり、排尿トラブルなどを改善するサポートをします。
    • 冷えのぼせにも用いられることがある。
  • 杞菊地黄丸:
    • 六味地黄丸に、枸杞子と菊花を加えたもの。
    • 目の症状(かすみ目、疲れ目など)がある陰虚タイプにおすすめです。

潤い不足を補うポイント

陰虚タイプは、体の潤い成分(陰液)が不足しているため、漢方薬で潤いを補うとともに、生活習慣でも潤いを逃さない工夫が大切です。

【気滞タイプ】におすすめの漢方薬(加味逍遙散など、一般的な名称)

ストレスで冷えも乾燥も悪化する気がする…。気滞タイプの私には、どんな漢方薬がいいの?

気滞タイプは、ストレスなどにより気の巡りが悪くなり、冷えや乾燥を引き起こしている状態です。

気の巡りを良くし、ストレスを緩和する働きのある漢方で、心身のバランスを整えていきましょう。

気滞タイプにおすすめの漢方薬の考え方

  • キーワード: 理気(りき)、疏肝(そかん)、解鬱(げうつ)
  • 代表的な生薬:
    • 柴胡(さいこ): 気の巡りを良くし、ストレスを緩和する。
    • 芍薬(しゃくやく): 血を補い、筋肉の緊張を和らげる。(血虚の項目参照)
    • 薄荷(はっか): 気の巡りを良くし、清涼感を与える。
    • 香附子(こうぶし): 気の巡りを良くし、痛みを止める。
  • これらの生薬を含む漢方薬の例:
    • 加味逍遙散(かみしょうようさん): 比較的体力がない方の、冷え症、虚弱体質、月経不順、更年期障害などに用いられることがあります。
    • 逍遙散(しょうようさん): 比較的体力がない方の、虚弱体質、月経不順、更年期障害などに用いられることがあります。

働き・特徴を解説

  • 加味逍遙散:
    • 気の巡りを改善し、血を補い、熱を冷ます。
    • 冷えのぼせ、イライラ、不眠、生理前の不調など、更年期症状に幅広く使われる。
    • ストレスによる冷えや乾燥におすすめ。
  • 逍遙散:
    • 加味逍遙散から、牡丹皮(ぼたんぴ)と山梔子(さんしし)を除いたもの。
    • 加味逍遙散よりも、熱を冷ます作用が穏やか。

ストレスによる冷えと乾燥をケア

気滞タイプは、ストレスが冷えと乾燥の大きな原因となっているため、漢方薬で気の巡りを良くするとともに、ストレスケアが重要です。


【冷え性改善】漢方薬との相乗効果!乾燥肌さんのための温活術

冷え性だと乾燥肌になりやすいって本当? 漢方薬と併せて、体を温める方法を知りたい!

冷えと乾燥肌は、切っても切れない関係にあります。

漢方薬で体質改善を目指すと同時に、「温活」で体の内側から温めることで、乾燥肌の改善をさらに後押ししましょう!

冷えは乾燥の大敵!血行不良が招く肌トラブル

冷え性だと、どうして乾燥肌になりやすいの? 体が冷えると、肌にどんな影響があるの?

体が冷えると、様々な肌トラブルが起こりやすくなります。

冷えが招く肌トラブル

  1. 血行不良:
    • 体が冷えると、血管が収縮し、血行が悪くなります。
    • 血行が悪くなると、肌の細胞に十分な栄養や酸素が行き渡らず、ターンオーバー(肌の新陳代謝)が乱れます。
  2. ターンオーバーの乱れ:
    • ターンオーバーが乱れると、古い角質が溜まり、肌がゴワゴワしたり、くすんだりします。
    • また、バリア機能が低下し、乾燥しやすくなります。
  3. バリア機能の低下:
    • バリア機能が低下すると、外部からの刺激(乾燥、紫外線、摩擦など)を受けやすくなり、肌荒れやかゆみを引き起こします。
  4. 皮脂分泌の低下:
    • 寒さで皮脂腺の働きが低下し、皮脂の分泌量が減ります。
    • 皮脂は、肌の潤いを保つために必要なため、皮脂が不足すると乾燥肌が悪化します。

冷えと乾燥肌の悪循環

冷え
↓
血行不良
↓
ターンオーバーの乱れ
↓
バリア機能低下
↓
乾燥肌
↑
(悪循環)

このように、冷えは乾燥肌を悪化させる大きな要因となります。

今日からできる!簡単温活習慣

温活って、具体的に何をすればいいの? 忙しい毎日でもできる、簡単な方法が知りたい!

温活は、特別なことをしなくても、毎日の生活の中で少し意識するだけで実践できます。

ここでは、食事、入浴、運動、服装の4つの側面から、簡単にできる温活習慣をご紹介します。

【食事】体を温める食べ物、冷やす食べ物

「体を温める食べ物って、どんなものがあるの? 逆に、体を冷やす食べ物って?」

漢方の「食養生」の考え方を取り入れ、体を温める食べ物を積極的に摂り、体を冷やす食べ物を控えましょう。

体を温める食べ物

食品群具体例働き
根菜類ごぼう、れんこん、にんじん、大根、かぶ、玉ねぎ、じゃがいも土の中で育つ野菜は、体を温める作用がある。
香辛料しょうが、にんにく、唐辛子、シナモン、クローブ、山椒血行を促進し、体を温める。
色の濃い野菜かぼちゃ、ほうれん草、小松菜、ニラビタミン、ミネラルが豊富で、血行を促進する。
発酵食品味噌、醤油、納豆、漬物、キムチ腸内環境を整え、代謝を上げる。
肉・魚羊肉、鶏肉、牛肉、鮭、えび、いわし良質なタンパク質は、熱を生み出す。
その他玄米、もち米、黒豆、黒ごま、くるみ、栗、ナツメ、紅茶、ほうじ茶、ココア体を温める作用がある。

体を冷やす食べ物

  • 生野菜: キュウリ、トマト、レタス、ナスなど(特に夏野菜)
  • 果物: バナナ、パイナップル、マンゴー、スイカなど(特に南国フルーツ)
  • 乳製品: 牛乳、ヨーグルト、チーズなど(摂りすぎに注意)
  • 白いもの: 白砂糖、白米、パン、うどんなど(精製されたものは体を冷やす)
  • 飲み物: 冷たい飲み物、緑茶、コーヒー(カフェインの利尿作用による)

ポイント

  • 体を温める食べ物を積極的に摂る。
  • 体を冷やす食べ物は、摂りすぎに注意する。
  • 温かい飲み物や、加熱調理したものを食べるようにする。
  • 旬の食材を食べる(旬のものは、その季節に必要な栄養素を豊富に含んでいる)。

【入浴】効果的な入浴法、おすすめ入浴剤

お風呂で体を温めるのが好きだけど、乾燥肌に良い入浴法ってあるの?

入浴は、体を温めるだけでなく、リラックス効果や血行促進効果も期待できる、温活の基本です。

効果的な入浴法

  1. お湯の温度:
    • 熱すぎるお湯(42℃以上)は、皮脂を奪いすぎて乾燥を悪化させるため、避ける。
    • ぬるめのお湯(38~40℃)がおすすめ。
  2. 入浴時間:
    • 長時間の入浴は、肌の乾燥を招くため、10~20分程度を目安にする。
  3. 入浴剤:
    • 保湿成分配合のものや、体を温める効果のあるものを選ぶ。(下記参照)
  4. 入浴後:
    • すぐに保湿ケアをする(5分以内が理想)。
    • タオルでゴシゴシ拭かず、優しく押さえるように水分を拭き取る。
    • 温かい飲み物を飲んで、体の内側からも温める。

おすすめ入浴剤

  • 保湿系: セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワランなど
  • 温浴系:
    • 生薬: 当帰、川芎、陳皮、生姜など
    • 炭酸ガス系: 血行促進効果
    • バスソルト: ミネラル補給、発汗作用
  • 薬用入浴剤: 炎症を抑える効果が期待できる(グリチルリチン酸ジカリウムなど)

【運動】血行促進!簡単ストレッチ&エクササイズ

運動不足は体に良くないのは分かるけど、どんな運動をすればいいの? 忙しくて、なかなか時間が取れない…

激しい運動をする必要はありません。

日常生活の中で、少し体を動かすだけでも、血行促進効果は期待できます。

簡単ストレッチ&エクササイズ

  • ウォーキング:
    • 手軽に始められる有酸素運動。
    • 1日20~30分程度、週3回以上を目安に。
    • 通勤や買い物の際に、一駅分歩くなど、工夫してみましょう。
  • ストレッチ:
    • 筋肉を伸ばし、血行を促進する。
    • お風呂上がりや寝る前に行うと効果的。
    • 首、肩、腕、腰、足など、全身をゆっくりと伸ばす。
  • スクワット:
    • 下半身の筋肉を鍛え、血行を促進する。
    • 1日10~20回程度を目安に。
  • かかと上げ下げ運動:
    • ふくらはぎの筋肉を鍛え、血行を促進する。
    • 立ったまま、かかとを上げ下げするだけ。
    • テレビを見ながら、歯磨きをしながらなど、「ながら運動」にもおすすめ。
  • ヨガ、ピラティス:
    • インナーマッスルを鍛え、体の軸を整える。
    • リラックス効果も高い。
    • オンラインレッスンや動画も活用。

ポイント

  • 無理のない範囲で、毎日続けることが大切。
  • 体調に合わせて、運動量や強度を調整する。
  • 運動前後にストレッチをする。
  • 水分補給をしっかり行う。

【服装】冷えから守る!衣服の選び方

服を着込むと、温かいけど、チクチクしてかゆくなることがある…。冷えから守りつつ、肌に優しい服って、どうやって選べばいいの?

衣服は、体を冷えから守るだけでなく、肌への刺激を減らすためにも重要です。

衣服の選び方

  • 素材:
    • 天然素材: 綿(コットン)、絹(シルク)、麻(リネン)など、肌に優しく、吸湿性・通気性に優れた素材を選ぶ。
    • 注意が必要な素材: ウール、化学繊維(ポリエステル、ナイロン、アクリルなど)は、チクチクしたり、蒸れたりして、かゆみを誘発することがある。
  • 重ね着:
    • 薄手の服を重ね着することで、体温調節がしやすくなる。
    • 直接肌に触れるものは、天然素材を選ぶ。
  • サイズ:
    • 締め付けの強い服は、血行を妨げるため、避ける。
    • ゆったりとしたサイズを選ぶ。
  • 首、手首、足首を温める:
    • マフラー、手袋、靴下などを活用し、冷えやすい部分を温める。
  • 腹巻き:
    • お腹を温めることで、全身の冷えを改善する。

ポイント

  • 肌着は、綿やシルクなど、天然素材を選ぶ。
  • 新しい服は、着る前に一度洗濯する。
  • 乾燥機は、衣類が縮んだり、硬くなったりすることがあるため、避ける。

【体質改善】乾燥肌に負けない!漢方流ライフスタイルのススメ

漢方薬や温活も大事だけど、もっと根本的に乾燥肌を改善したい! 普段の生活で、他にできることはないの?

乾燥肌を根本から改善するためには、漢方薬や温活だけでなく、生活習慣全体を見直すことが大切です。

ここでは、漢方の考え方に基づいた、睡眠、ストレスケア、スキンケアの3つの側面から、乾燥肌に負けない体質づくりのためのライフスタイルを提案します。

【睡眠】美肌のゴールデンタイムを逃さない!質の良い睡眠のコツ

寝不足だと肌が荒れるのは分かるけど、質の良い睡眠って、どうすれば取れるの? 忙しくて、なかなか寝る時間も確保できない…

睡眠不足は、肌のターンオーバーを乱し、乾燥肌を悪化させる大きな要因です。

また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復・再生に欠かせないため、質の良い睡眠は美肌作りの基本と言えます。

質の良い睡眠の重要性

  • 肌のターンオーバーの促進: 睡眠中に、肌の細胞が生まれ変わる(ターンオーバー)。
  • 成長ホルモンの分泌: 肌の修復・再生を促す成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌される。
  • ホルモンバランスの調整: 睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、皮脂分泌の異常や肌のバリア機能の低下につながる。
  • 自律神経の安定: 睡眠は、交感神経と副交感神経のバランスを整え、ストレスを軽減する。
  • 免疫力アップ: 免疫力を高め、肌トラブルを防ぐ。

質の良い睡眠をとるためのコツ

  1. 規則正しい生活リズム:
    • 毎日同じ時間に寝起きし、体内時計を整える。
    • 休日も、平日との起床時間の差を2時間以内にする。
  2. 就寝前のリラックス:
    • ぬるめのお風呂(38~40℃)にゆっくり浸かる(入浴剤も活用)。
    • ストレッチやヨガで体をほぐす。
    • アロマテラピー(ラベンダー、カモミールなど)。
    • 心を落ち着かせる音楽を聴く。
    • 読書(刺激の少ない内容)。
  3. 寝室環境:
    • 暗く、静かで、涼しい環境(夏は25~26℃、冬は16~19℃)。
    • 寝具は清潔に保ち、肌触りの良いものを選ぶ。
    • 加湿器で湿度を保つ(50~60%)。
  4. 就寝前のNG行動:
    • カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶など)の摂取(就寝4時間前からは避ける)。
    • アルコールの摂取(寝つきは良くなるが、睡眠の質は低下する)。
    • スマートフォン、パソコン、テレビなどの強い光を浴びる(ブルーライトは睡眠を妨げる)。
    • 激しい運動。
    • 考え事。
  5. 日中に適度な運動をする:
    • ウォーキング、ジョギング、ヨガなど。
  6. 朝起きたら、太陽の光を浴びる:
    • 体内時計をリセットする。

寝る前におすすめ!簡単リラックスストレッチ

(前述のストレッチを参考に)

【ストレスケア】乾燥肌の大敵!ストレス対策&リラックス方法

ストレスで肌が荒れるのは分かってるけど、どうすればいいの? 忙しい毎日でもできる、簡単なリラックス方法が知りたい!

ストレスは、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れを引き起こし、肌のバリア機能を低下させ、乾燥肌を悪化させます。

また、ストレスによって活性酸素が増加し、肌の老化を早めることもあります。

ストレスと肌の関係

  • 自律神経の乱れ: 交感神経が優位になり、血管が収縮し、血行不良になる。
  • ホルモンバランスの乱れ: ストレスホルモン(コルチゾール)が増加し、皮脂分泌の異常や肌のターンオーバーの乱れを引き起こす。
  • 活性酸素の増加: 肌の細胞を傷つけ、老化を早める。
  • 免疫力低下: 肌のバリア機能が低下し、肌トラブルが起こりやすくなる。

リラックス方法

(前述のリラックス方法を参考に)

簡単!ツボ押し&アロマテラピー

(前述のツボ押し&アロマテラピーを参考に)

【スキンケア】漢方の考え方を取り入れた乾燥肌ケア

乾燥肌のスキンケアって、何をすればいいの? 漢方の考え方を取り入れたケアって、どんなのがあるの?

乾燥肌のスキンケアは、「洗う」「潤す」「守る」の3ステップが基本です。

漢方の考え方を取り入れ、肌本来の潤う力を高めましょう。

洗顔、保湿、UVケアのポイント

1. 洗う(洗顔)

  • 目的:
    • 肌の汚れ(皮脂、汗、ほこり、メイクなど)を落とす
    • 肌を清潔に保ち、ターンオーバーを正常化する
  • ポイント:
    • 洗浄力の強すぎる洗顔料は避ける: 皮脂を奪いすぎて、乾燥を悪化させる。
    • 肌に優しい洗顔料を選ぶ: アミノ酸系、石けん系など。
    • ぬるま湯(32~34℃)で洗う: 熱すぎるお湯は、皮脂を奪いすぎて乾燥を悪化させる。
    • よく泡立てて、泡で優しく洗う: ゴシゴシこすらない。
    • すすぎ残しのないよう、しっかり洗い流す: 特に生え際、フェイスライン、首の後ろなど。
    • 清潔なタオルで優しく押さえるように水分を拭き取る: ゴシゴシ拭かない。
    • 洗顔回数は、基本は朝晩2回: 乾燥が気になる場合は、朝はぬるま湯洗顔のみでもOK。

2. 潤す(保湿)

  • 目的:
    • 肌に水分と油分を補給し、乾燥を防ぐ
    • 肌のバリア機能を高める
  • ポイント:
    • 洗顔後、すぐに保湿する(5分以内が理想): 肌が乾燥する前に、水分と油分を補給する。
    • 化粧水:
      • 保湿成分(セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸など)が配合されたものを選ぶ。
      • とろみのあるテクスチャーのものがおすすめ。
      • コットンではなく、手で優しくなじませる。
    • 美容液:
      • 乾燥が気になる部分に重ね付けする。
      • 抗炎症成分(グリチルリチン酸ジカリウム、アラントインなど)配合のものもおすすめ。
    • 乳液・クリーム:
      • 油分が多すぎないものを選ぶ。
      • 肌の状態に合わせて、使い分ける(乾燥がひどい場合はクリーム、ベタつきが気になる場合は乳液)。
      • 手のひらで温めてから、優しくなじませる。
    • 乾燥を感じたら、こまめに保湿する: ミスト化粧水などを活用する。

3. 守る(UVケア)

  • 目的:
    • 紫外線による乾燥、肌ダメージを防ぐ
  • ポイント:
    • 一年中、毎日UVケアをする: 紫外線は、季節や天候に関係なく、常に降り注いでいる。
    • 日焼け止めを塗る:
      • SPF、PAの値は、シーンに合わせて選ぶ(日常生活ではSPF20~30、PA++程度で十分)。
      • 乾燥肌の方は、低刺激性のもの、保湿成分配合のものを選ぶ。
      • 2~3時間おきに塗り直す。
    • 日傘、帽子、サングラスなどを活用する。

おすすめの成分、避けたい成分

おすすめの成分

  • 保湿成分:
    • セラミド: 肌のバリア機能を高め、水分蒸発を防ぐ。
    • ヒアルロン酸: 高い保水力で、肌に潤いを与える。
    • コラーゲン: 肌のハリや弾力を保つ。
    • アミノ酸: 肌の天然保湿因子(NMF)の主成分。
    • スクワラン: 皮脂膜を補い、肌を保護する。
    • グリセリン: 水分を吸着し、肌に潤いを与える。
  • 抗炎症成分:
    • グリチルリチン酸ジカリウム: 甘草由来の成分。炎症を抑え、肌荒れを防ぐ。
    • アラントイン: 組織修復作用、抗炎症作用がある。
  • 漢方由来の成分:
    • 当帰(とうき)エキス: 血行促進、保湿効果
    • 芍薬(しゃくやく)エキス: 血行促進、抗炎症作用
    • 甘草(かんぞう)エキス: 抗炎症作用、保湿効果
    • 桃仁(とうにん)エキス:血行促進

避けたい成分

  • アルコール(エタノール): 揮発する際に肌の水分を奪い、乾燥を悪化させる。
  • 香料、着色料: 肌への刺激になる場合がある。
  • 鉱物油(ミネラルオイル): 肌表面に膜を張り、乾燥を悪化させる可能性がある(ただし、精製度の高いものは問題ない場合もある)。
  • ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na: 洗浄力が強すぎる界面活性剤。皮脂を奪いすぎて、乾燥を悪化させる。
  • パラベン: 防腐剤。肌への刺激になる場合がある。

その他

  • パック: 週1~2回、保湿効果の高いパックを取り入れる。
  • 美顔器: スチーム美顔器やイオン導入器なども活用する。
  • 加湿器: 室内の湿度を50~60%に保つ。

漢方の考え方を取り入れた乾燥肌ケア

  • 自分の体質(証)に合ったスキンケアを選ぶ:
    • 血虚タイプ:血を補う成分(当帰、芍薬など)配合のものがおすすめ。
    • 陰虚タイプ:潤いを補う成分(生地黄、麦門冬など)配合のものがおすすめ。
    • 気滞タイプ:気の巡りを良くする成分(柴胡、香附子など)配合のものや、リラックス効果のある香りのものがおすすめ。
  • 「内外美容」:
    • スキンケアだけでなく、食事、睡眠、運動など、体の内側からのケアも大切にする。

【飲み薬以外も!】冷え性&乾燥肌さんのための漢方活用術

漢方薬はちょっとハードルが高いけど、漢方の知恵を日常生活に取り入れる方法ってないの? 冷えと乾燥肌、両方に良いこと、何か始めたい!

漢方薬は、体質改善の強い味方ですが、漢方の知恵は、飲み薬以外にもたくさんあります!

ここでは、冷え性&乾燥肌さんにおすすめの漢方活用術を、4つのカテゴリー(漢方茶、薬膳、ツボ押し、アロマ)に分けてご紹介します。

どれも手軽に始められるものばかりなので、ぜひ試してみてください。

【漢方茶】ポカポカ&潤いチャージ! おすすめブレンド3選

漢方茶って、苦くて飲みにくいイメージがあるけど、美味しいの? どんな種類があるの?

漢方茶は、生薬をブレンドしたお茶で、体質や症状に合わせて選ぶことができます。

最近では、飲みやすいブレンドも増えており、手軽に漢方を取り入れられる方法として人気です。

冷え性さん向け

  • ブレンド例:
    • 生姜(しょうきょう): 体を温め、血行を促進する。
    • 桂皮(けいひ)/シナモン: 体を温め、血行を促進する。
    • 陳皮(ちんぴ): 気の巡りを良くし、消化を助ける。
    • ナツメ: 気と血を補い、体を温める。
  • 期待できる効果:
    • 体の内側から温まる
    • 血行促進
    • 冷えの改善

乾燥肌さん向け

  • ブレンド例:
    • 白きくらげ: 肺を潤し、肌に潤いを与える。
    • 百合根(ゆりね): 肺を潤し、精神を安定させる。
    • 枸杞子(くこし): 肝と腎を補い、潤いを与える。
    • 麦門冬(ばくもんどう): 肺や胃を潤し、乾燥を改善する。
  • 期待できる効果:
    • 体の内側から潤う
    • 肌の乾燥改善
    • 喉の渇きを癒す

ストレス対策向け

  • ブレンド例:
    • 玫瑰花(まいかいか)/ハマナス: 気の巡りを良くし、リラックス効果がある。
    • 菊花(きくか): 熱を冷まし、目の疲れを癒す。
    • 陳皮(ちんぴ): 気の巡りを良くし、消化を助ける。(上記参照)
    • 薄荷(はっか): 気の巡りを良くし、清涼感を与える。
  • 期待できる効果:
    • リラックス効果
    • ストレス緩和
    • 気の巡りを改善

漢方茶の選び方・注意点

  • 専門店で相談: 体質や症状に合ったブレンドを選んでもらうのがおすすめ。
  • ティーバッグタイプ: 手軽に始められる。
  • 煮出しタイプ: より本格的な味わい。
  • 妊娠中・授乳中の方、持病のある方は、医師または薬剤師に相談する。

【薬膳】美味しく食べて温まる! 簡単レシピ3選

薬膳って、難しそう…。でも、美味しく食べて冷えや乾燥肌が改善できるなら、試してみたい!

薬膳は、漢方の考え方に基づいた食事療法です。

特別な食材を使わなくても、身近な食材で簡単に作れるレシピがたくさんあります。

血行促進レシピ

鶏肉とナツメのポカポカスープ

  • 材料:
    • 鶏もも肉(または鶏むね肉)… 1枚
    • 生姜 … 1かけ
    • ナツメ … 5~6個
    • 長ネギ … 1/2本
    • 水 … 800ml
    • 鶏がらスープの素 … 小さじ2
    • 塩、こしょう … 少々
    • (お好みで)クコの実 … 適量
  • 作り方:
    1. 鶏肉は一口大に切る。生姜は薄切り、長ネギは斜め切りにする。
    2. 鍋に水、鶏肉、生姜、ナツメ、鶏がらスープの素を入れ、火にかける。
    3. 煮立ったらアクを取り、弱火で20分ほど煮込む。
    4. 長ネギを加え、塩、こしょうで味を調える。
    5. 器に盛り、お好みでクコの実を添える。

潤い補給レシピ

白きくらげと梨のコンポート

  • 材料:
    • 白きくらげ … 10g
    • 梨 … 1個
    • 水 … 400ml
    • 氷砂糖(またはハチミツ)… 適量
    • (お好みで)レモン汁 … 少々
  • 作り方:
    1. 白きくらげは水で戻しておく。梨は皮をむき、一口大に切る。
    2. 鍋に水、白きくらげ、梨、氷砂糖を入れ、火にかける。
    3. 煮立ったら弱火にし、20分ほど煮込む。
    4. 火を止め、粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。
    5. お好みでレモン汁を加える。

リラックスレシピ

カモミールミルクティー

  • 材料:
    • 牛乳 … 200ml
    • カモミールティー … ティーバッグ1個(またはドライハーブ小さじ1)
    • ハチミツ … 適量
  • 作り方:
    1. 鍋に牛乳を入れ、温める。
    2. カモミールティーを加え、弱火で2~3分煮出す。
    3. 火を止め、ハチミツを加えて混ぜる。

【ツボ押し】冷えと乾燥に効く! おすすめツボ3選

ツボ押しって、本当に効果あるの? 冷えと乾燥肌に効くツボって、どこにあるの?

ツボ押しは、血行を促進し、体の機能を整える効果が期待できる、手軽なセルフケア方法です。

冷えと乾燥肌に効果的なツボを3つご紹介します。

ツボの位置、押し方をイラスト付きで解説

  1. 三陰交(さんいんこう):
    • 場所: 内くるぶしから指4本分上、骨の際。
    • 効果: 冷え、むくみ、生理痛、生理不順、更年期障害など、女性特有の悩みに効果的。
    • 押し方: 親指で、骨に向かって3~5秒かけてゆっくり押し、ゆっくり離す。これを5~10回繰り返す。
  2. 足三里(あしさんり):
    • 場所: 膝のお皿の下、外側のくぼみから指4本分下。
    • 効果: 胃腸の働きを整える、疲労回復、免疫力アップ。
    • 押し方: 親指で、3~5秒かけてゆっくり押し、ゆっくり離す。これを5~10回繰り返す。
  3. 合谷(ごうこく):
    • 場所: 手の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみ。
    • 効果: 万能のツボ。肩こり、頭痛、目の疲れ、ストレスなど。
    • 押し方: 親指で、やや強めに3~5秒かけて押し、ゆっくり離す。これを5~10回繰り返す。

注意点

  • 妊娠中の方は、三陰交のツボ押しは避ける。
  • 食後すぐ、飲酒後のツボ押しは避ける。
  • 強く押しすぎない。
  • 痛気持ちいいと感じる程度の強さで押す。

【アロマ】香りでリラックス&血行促進! おすすめアロマ3選

アロマって、リラックス効果だけじゃないの? 冷えや乾燥肌にも良い香りってあるの?

アロマテラピーは、植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)の香りを使って、心身のバランスを整える自然療法です。

冷えや乾燥肌の改善に役立つアロマオイルをご紹介します。

アロマバス、アロママッサージなど、活用法も紹介

冷え性&乾燥肌さんにおすすめのアロマオイル

  1. スイートオレンジ:
    • 効果: 血行促進、リラックス効果、気分を明るくする。
    • 活用法: アロマバス、アロママッサージ、芳香浴。
  2. ジンジャー:
    • 効果: 体を温める、血行促進、消化促進。
    • 活用法: アロマバス(少量)、アロママッサージ(キャリアオイルで希釈)。
    • 注意点: 皮膚刺激が強い場合があるので、敏感肌の方は注意。
  3. ラベンダー:
    • 効果: リラックス効果、安眠効果、鎮静作用。
    • 活用法: アロマバス、アロママッサージ、芳香浴、寝室に香らせる。

アロマオイルの活用法

  • アロマバス: バスタブに3~5滴垂らす。
  • アロママッサージ: キャリアオイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)で1%以下に希釈して、マッサージする。
  • 芳香浴: アロマディフューザーやアロマランプで香りを拡散させる。
  • ハンカチ、ティッシュ: 数滴垂らして、持ち歩く。

注意点

  • 原液を直接肌につけない。
  • 飲用しない。
  • 妊娠中・授乳中の方、持病のある方は、医師または専門家に相談する。
  • 3歳未満の乳幼児には使用しない。
  • ペットのいる空間での使用は注意する。

冷え性・乾燥肌の人が漢方薬を始める前に…知っておきたい注意点

「乾燥肌に漢方が良さそう!って思ったけど、始める前に知っておくべきことってある? 効果はいつから? 副作用は? どこで相談すればいいの?」

漢方薬は、自然由来の生薬を組み合わせたもので、体質改善をサポートしてくれますが、いくつか注意点もあります。

ここでは、漢方を試す前に知っておきたい、効果、副作用、相談先について解説します。

効果が出るまでどれくらい?漢方のギモンQ&A

「漢方って、すぐに効果が出ないイメージがあるけど、実際はどうなの? どのくらい飲み続ければいいの?」

漢方薬は、飲んですぐに効果が出るものですか?

漢方薬の効果の現れ方には、個人差があります。 体質や症状、選んだ漢方薬の種類によっても異なりますが、一般的に、西洋薬に比べて効果が穏やかで、体質改善には時間がかかることが多いです。

どれくらいの期間、飲み続ければ効果が出ますか?
  • 急性症状(風邪など): 数日~1週間程度で効果を感じることもあります。
  • 慢性症状(更年期の乾燥肌など体質改善): 1ヶ月~3ヶ月程度を目安に継続し、様子を見るのが一般的です。

ただし、これはあくまで目安であり、効果を実感するまでの期間は人それぞれです。 焦らずに、まずは1ヶ月程度を目安に継続し、体調の変化を観察してみましょう。 もし、1ヶ月以上服用しても全く効果を感じられない場合や、症状が悪化した場合は、専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談してください。

漢方薬の効果を高めるために、できることはありますか?

はい、あります。以下の点に気を付けてみましょう。

  • 用法・用量を守る: 指示された通りに服用しましょう。
  • 生活習慣を整える: 食事、睡眠、運動など、規則正しい生活を心がけましょう。(この記事の「漢方と併せて実践!更年期の乾燥肌 体質改善ケア」を参考にしてください)
  • 体を冷やさない: 冷たい飲み物や食べ物を避け、温かい服装を心がけましょう。
  • ストレスを溜めない: リラックスできる時間を作り、ストレスを解消しましょう。

副作用はある?漢方の注意点

「漢方って、副作用がないって聞くけど、本当? 何か注意することはあるの?」

漢方薬は、自然由来の生薬を使用しているため、西洋薬に比べて副作用が少ないと言われています。

しかし、体質や症状に合わない漢方薬を服用した場合、副作用が現れる可能性はゼロではありません。

主な副作用の例

  • 胃腸症状: 胃の不快感、吐き気、食欲不振、下痢、便秘
  • アレルギー症状: 発疹、かゆみ
  • 肝機能障害: だるさ、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
  • 間質性肺炎: 咳、息切れ、発熱

これらの症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。

漢方薬を服用する際の注意点

  • 自己判断で漢方薬を選ばない: 必ず専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談し、体質や症状に合った漢方薬を選んでもらう。
  • 用法・用量を守る: 指示された量、回数、期間を守って服用する。
  • 体調の変化に注意する: 服用中に何か異常を感じたら、すぐに服用を中止し、医師または薬剤師に相談する。
  • 他の薬との併用に注意する: 病院で処方された薬や、市販薬との併用には注意が必要です。必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 妊娠中・授乳中の方は慎重に: 妊娠中や授乳中の方は、服用できない漢方薬もあります。必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • アレルギー体質の方は注意: 生薬に対してアレルギー反応を起こす可能性があります。

どこで相談できる?漢方薬局・漢方医の賢い選び方

「漢方の相談をしたいけど、どこに行けばいいの? 漢方薬局と漢方医、どっちがいいの? 選び方のポイントは?」

漢方の専門家には、主に「漢方薬局(漢方相談薬局)」と「漢方医(漢方専門医)」があります。

1. 漢方薬局(漢方相談薬局)

  • 特徴:
    • 薬剤師や登録販売者が、相談者の体質や症状を詳しく聞き取り(問診)、適切な漢方薬を選んでくれます。
    • 煎じ薬だけでなく、錠剤や顆粒など、様々なタイプの漢方薬を取り扱っていることが多いです。
    • 比較的気軽に相談しやすい雰囲気のところが多いです。
  • 選び方のポイント:
    • 漢方相談に力を入れているか:
      • 漢方相談の経験が豊富で、親身になって相談に乗ってくれる薬剤師や登録販売者がいるかを確認しましょう。
      • ホームページや口コミなどを参考に、相談の流れや時間を調べてみましょう。
    • 品揃えが豊富か:
      • 様々な種類の漢方薬を取り扱っているかを確認しましょう。
      • 煎じ薬、錠剤、顆粒など、自分の希望するタイプの漢方薬があるか確認しましょう。
    • 説明が丁寧か:
      • 漢方薬の選び方や服用方法、注意点などを丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。
      • 疑問や不安に思うことは、遠慮せずに質問しましょう。
    • アフターフォローがあるか:
      • 服用後の経過を相談できるかを確認しましょう。
      • 体調の変化に合わせて、漢方薬の変更や調整をしてくれるか確認しましょう。

2. 漢方医(漢方専門医)

  • 特徴:
    • 医師が、漢方医学の知識に基づいて診察し、漢方薬を処方します。
    • 西洋医学の知識も併せ持っているため、総合的な視点から診察を受けることができます。
    • 保険診療で漢方薬を処方してもらえる場合があります(すべての漢方薬が保険適用ではありません)。
  • 選び方のポイント:
    • 日本東洋医学会認定の漢方専門医であるか:
      • 日本東洋医学会のウェブサイトで、漢方専門医を検索できます。
    • 経験豊富か:
      • 漢方診療の経験が豊富で、更年期の乾燥肌の治療実績があるかを確認しましょう。
      • ホームページや口コミなどを参考に、医師の経歴や専門分野を調べてみましょう。
    • 説明が丁寧か:
      • 漢方医学の考え方や治療方針、漢方薬の選び方などを丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。
      • 疑問や不安に思うことは、遠慮せずに質問しましょう。

漢方薬局と漢方医、どちらを選ぶべき?

どちらを選ぶかは、あなたの状況や希望によって異なります。

  • より専門的な診断を受けたい場合: 漢方医
  • 気軽に相談したい場合: 漢方薬局

また、両方を併用することも可能です。 まずは漢方薬局で相談し、必要に応じて漢方医を紹介してもらう、という方法もおすすめです。

まとめ:漢方で内側から潤う!乾燥肌とサヨナラして自信あふれる毎日へ

「乾燥肌、もう諦めかけてたけど、漢方と生活習慣の見直しで、希望が見えてきた! 私にも、潤い肌、手に入れられるかも…!」

カサカサ、粉吹き、かゆみ…つらい乾燥肌の悩み。 長年悩んでいると、「もう体質だから仕方ない」と諦めてしまいがちですよね。

でも、諦めるのはまだ早いんです!

この記事では、

  • 乾燥肌の原因とメカニズム
  • 漢方の基本的な考え方(気・血・水)
  • 冷え性&乾燥肌さんに多い3つのタイプ(血虚、陰虚、気滞)と、それぞれのタイプにおすすめの漢方薬の考え方
  • 飲み薬以外の漢方活用術(漢方茶、薬膳、ツボ押し、アロマ)
  • 漢方と併せて実践したい生活習慣(食事、入浴、睡眠、スキンケア、ストレスケア、運動、服装)
  • 漢方薬を試す前の注意点(効果、副作用、相談先)

について解説しました。

漢方は、あなたの体質や症状に合わせて、体の内側からバランスを整え、乾燥肌を根本から改善するサポートをしてくれます。

そして、漢方薬だけでなく、日々の生活習慣を見直すことも、潤い肌への近道です。

乾燥肌とサヨナラするために、今日からできること

  1. 自分の体質を知る:
    • この記事で紹介したセルフチェックリストで、自分のタイプを診断してみましょう。
    • より詳しく知りたい方は、漢方専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談しましょう。
  2. 漢方薬を試してみる(専門家に相談の上):
    • あなたの体質に合った漢方薬を選んでもらいましょう。
    • 用法・用量を守り、正しく服用しましょう。
  3. 生活習慣を見直す:
    • 食事: 体を温め、潤す食材を積極的に摂りましょう。
    • 入浴: ぬるめのお湯に短時間浸かり、保湿をしっかり行いましょう。
    • 睡眠: 質の良い睡眠を十分にとりましょう。
    • スキンケア: 「洗う」「潤す」「守る」の3ステップで、優しく丁寧にケアしましょう。
    • 服装: 肌に優しい素材を選び、冷えから体を守りましょう。
    • ストレスケア: 自分に合ったリラックス方法を見つけ、ストレスを溜めないようにしましょう。
    • 運動: 血行をよくする
  4. あきらめない! 乾燥肌の改善には時間がかかることもありますが、諦めずに、根気強くケアを続けましょう。

漢方の知恵と、日々の生活習慣の見直しで、内側から潤う、健やかな肌を手に入れましょう! そして、乾燥肌の悩みから解放され、自信あふれる毎日を送りましょう!


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