更年期の乾燥肌に！潤いを取り戻す漢方３選＆体質改善ケア

そう感じたら、それは体からのSOSサインかもしれません。

更年期の乾燥肌は、ホルモンだけが原因じゃないんです。

この記事では、乾燥肌の原因を漢方の視点から徹底解説！あなたの体質タイプをチェックし、おすすめの漢方＆生活習慣を詳しくご紹介します。

諦めていた潤い肌、漢方と体質改善ケアで、もう一度、内側から輝く美しさを取り戻しましょう！

はじめに：更年期と乾燥肌の深い関係

更年期を迎えるにあたり、多くの方が経験する肌の変化。

その中でも、特に「乾燥肌」は、多くの方が悩む症状の一つです。

実は、更年期と乾燥肌には、密接な関係があるのです。

この章では、その関係性を紐解き、漢方の視点から解決策を探っていきます。

他人事じゃない！更年期の肌トラブル、なぜ乾燥肌になりやすい？

更年期とは、閉経を挟んだ前後約10年間（一般的に45歳～55歳頃）を指します。

この時期は、女性ホルモン（エストロゲン）の分泌量が急激に減少することで、心身に様々な変化が現れます。

エストロゲンの減少と肌の関係

エストロゲンは、肌の潤いを保つ上で重要な役割を担っています。

• コラーゲン生成の促進: 肌の弾力やハリを保つコラーゲンの生成を促します。
• ヒアルロン酸生成の促進: 肌の水分を保持するヒアルロン酸の生成を促します。
• 皮脂分泌の調整: 皮脂の分泌量を適切に調整し、肌のバリア機能を保ちます。

更年期になり、エストロゲンの分泌量が減少すると、これらの働きが低下し、肌の乾燥が進みやすくなります。

ホルモンバランスだけじゃない！更年期の乾燥肌、その他の原因

更年期の乾燥肌の原因は、エストロゲンの減少だけではありません。 以下のような要因も複合的に関係しています。

• 加齢による肌機能の低下:
  • 肌のターンオーバー（新陳代謝）の乱れ
  • 皮脂腺・汗腺の機能低下
  • セラミドなどの保湿成分の減少
• 生活習慣の乱れ:
  • 睡眠不足
  • 偏った食生活
  • 過度なストレス
  • 運動不足
  • 喫煙、過度の飲酒
• 間違ったスキンケア:
  • 洗浄力の強すぎる洗顔料の使用
  • ゴシゴシ洗い
  • 保湿不足
• 外的要因:
  • 紫外線
  • 乾燥した空気
  • エアコン

これらの要因が重なることで、更年期の乾燥肌はさらに悪化する可能性があります。

放っておくとどうなる？更年期の乾燥肌のリスク

更年期の乾燥肌を放置すると、様々なリスクが高まります。

• 見た目への影響:
  • シワ、たるみ、くすみが目立つようになる
  • 肌のキメが乱れる
  • 化粧ノリが悪くなる
• 肌トラブルのリスク増加:
  • かゆみ、炎症、湿疹などの肌トラブルが起こりやすくなる
  • バリア機能が低下し、外部刺激に弱くなる
  • アトピー性皮膚炎などの悪化
• QOL（生活の質）の低下:
  • かゆみや痛みによる不快感
  • 見た目の変化による精神的なストレス

更年期の乾燥肌は、見た目だけでなく、心身の健康にも影響を与える可能性があるため、早めの対策が大切です。

漢方が更年期の乾燥肌に選ばれる理由とは？

漢方は、更年期の乾燥肌に対して、西洋医学とは異なるアプローチで改善を目指します。

西洋医学（皮膚科）:

• 特徴:
  • 対症療法（症状を抑える）が中心
  • 保湿剤、ステロイド外用薬などを使用
  • 即効性が期待できる場合がある
• メリット:
  • 症状が辛いときに、速やかに緩和できる
• デメリット:
  • 根本的な体質改善にはつながりにくい場合がある
  • 副作用が出ることがある

漢方:

• 特徴:
  • 体質改善を重視
  • 自然由来の生薬を組み合わせた漢方薬を使用
  • 体全体のバランスを整えることで、肌本来の潤う力を高める
• メリット:
  • 更年期の様々な不調（乾燥肌だけでなく、冷え、ほてり、イライラなど）を同時にケアできる可能性がある
  • 副作用が比較的少ない
• デメリット:
  • 効果が出るまでに時間がかかる場合がある
  • 体質に合わない漢方薬を選ぶと、効果がない、または副作用が出ることがある

漢方が更年期の乾燥肌に選ばれる理由

1. 体質改善:
   • 更年期の乾燥肌の原因となる「気・血・水」の乱れや、「陰虚」「血虚」といった体質を根本から改善することを目指す。
2. 全身のバランスを整える:
   • 乾燥肌だけでなく、更年期に現れやすい他の症状（冷え、ほてり、イライラ、不眠など）も同時にケアできる可能性がある。
3. オーダーメイドの治療:
   • 一人ひとりの体質や症状に合わせて、最適な漢方薬を選ぶことができる。

漢方は、更年期の乾燥肌に悩む女性にとって、心強い味方となる可能性があります。

ただし、漢方薬は必ず専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談し、適切なものを選んでもらうことが大切です

【タイプ別診断】あなたの乾燥肌はどのタイプ？漢方の「証」を知ろう

漢方では、その人の体質や状態を「証（しょう）」と呼びます。

同じ乾燥肌でも、「証」が異なれば、選ぶべき漢方も変わってきます。

まずは、あなたの「証」を知ることから始めましょう！

漢方の基本「気・血・水・陰陽」とは？イラストで分かりやすく解説

大丈夫！ここでは、イラスト（上記）を使って分かりやすく解説します。

漢方の基本概念：体は「気・血・水」で構成され、「陰陽」のバランスで成り立っている

要素	働き	イラストイメージ
気	生命エネルギー。体を温め、動かす原動力。目に見えない。	太陽、炎、エンジンなど、活動的なイメージ
血	血液とその働き。全身に栄養を運び、潤す。	赤い液体、川の流れ、植物に栄養を運ぶ管など
水	血液以外の体液（リンパ液、涙、汗など）。体を潤し、老廃物を排出する。	水、湖、雨など、潤いを与えるイメージ
陰陽	陰: 静かで、冷たく、暗い、潤いがある状態。 陽: 活動的で、温かく、明るく、乾燥している状態。	陰: 月、夜、水、静止 陽: 太陽、昼、火、活動

漢方では、これらのバランスが崩れると、体に不調が現れると考えます。

• 気の不足（気虚 ききょ）: 疲れやすい、だるい、元気がない
• 気の滞り（気滞 きたい）: イライラしやすい、ストレスを感じやすい、お腹が張る
• 血の不足（血虚 けっきょ）: めまい、立ちくらみ、顔色が悪い、乾燥肌
• 血の滞り（瘀血 おけつ）: 肩こり、頭痛、生理痛、シミ、くすみ
• 水の不足（津液不足 しんえきぶそく）: 肌の乾燥、口の渇き、便秘
• 水の滞り（水滞 すいたい/痰湿 たんしつ）: むくみ、冷え、めまい、肥満
• 陰の不足（陰虚 いんきょ）: ほてり、のぼせ、寝汗、乾燥肌
• 陽の不足（陽虚 ようきょ）: 冷え、寒がり、元気がない

更年期の乾燥肌に多い３つのタイプ（例：陰虚、血虚、気血両虚）

更年期の乾燥肌は、「陰虚」「血虚」「気血両虚」のいずれか、または複合タイプであることが多いです。

1. 陰虚（いんきょ）タイプ
   • 特徴:
     • 肌の乾燥がひどい
     • ほてり、のぼせがある
     • 寝汗をかく
     • 口や喉が渇きやすい
     • 便秘がち
     • 手足が火照る
   • 原因: 加齢やストレス、過労などにより、体の潤い成分（陰液）が不足した状態。
   • イメージ: カラカラに乾いた大地。潤いが足りず、熱を持ちやすい。
2. 血虚（けっきょ）タイプ
   • 特徴:
     • 肌が乾燥し、カサカサする
     • 顔色が悪い、ツヤがない
     • 髪がパサつく、抜け毛が多い
     • 目が疲れやすい、かすむ
     • めまい、立ちくらみがある
     • 生理不順、経血量が少ない
   • 原因: 栄養不足、胃腸の働きの低下、出血などにより、血液が不足した状態。
   • イメージ: 栄養不足の植物。葉がしおれ、元気がない。
3. 気血両虚（きけつりょうきょ）タイプ
   • 特徴:
     • 肌が乾燥し、ハリがない
     • 疲れやすい、だるい
     • 食欲がない
     • 冷えやすい
     • 息切れ、動悸がする
     • 風邪をひきやすい
   • 原因: 気（エネルギー）と血（栄養）の両方が不足した状態。
   • イメージ: エネルギーも栄養も不足した状態。

あなたはどのタイプ？簡単セルフチェックリスト

以下のチェックリストで、あなたのタイプを簡易的に診断してみましょう。

最も多く当てはまるものが、あなたのタイプに近いと考えられます。

陰虚タイプ チェックリスト

• [ ] 肌の乾燥がひどく、つっぱる感じがする
• [ ] 顔や体がほてりやすい
• [ ] 寝汗をよくかく
• [ ] 口や喉が渇きやすい
• [ ] 便秘がちである
• [ ] 手足が火照ることがある
• [ ] イライラしやすい
• [ ] 痩せ型である

血虚タイプ チェックリスト

• [ ] 肌が乾燥し、カサカサする
• [ ] 顔色が悪く、ツヤがない
• [ ] 髪がパサつきやすく、抜け毛が多い
• [ ] 目が疲れやすい、かすむ
• [ ] めまいや立ちくらみを起こしやすい
• [ ] 生理不順である、または経血量が少ない
• [ ] 爪が割れやすい
• [ ] 冷え性である

気血両虚タイプ チェックリスト

• [ ] 肌が乾燥し、ハリや弾力がない
• [ ] 疲れやすく、だるさを感じやすい
• [ ] 食欲があまりない
• [ ] 冷えやすい
• [ ] 息切れや動悸がすることがある
• [ ] 風邪をひきやすい
• [ ] 胃腸が弱い
• [ ] やる気が出ない

【注意】 これはあくまで簡易的なチェックリストです。 正確な体質診断（証の決定）は、漢方専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）にご相談ください。

更年期の乾燥肌に！潤いを取り戻す漢方３選

ご安心ください！ここでは、更年期の乾燥肌のタイプ別に、潤いを取り戻すサポートをしてくれる代表的な漢方の考え方と、その働きをご紹介します。

ただし、繰り返しになりますが、漢方薬は必ず専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらってください。

【タイプ別】おすすめ漢方①：陰虚タイプにはコレ！

陰虚タイプは、体の潤い成分（陰液）が不足している状態です。

潤いを補い、熱を冷ます働きのある漢方で、体の内側からバランスを整えていくことが大切です。

陰虚タイプにおすすめの漢方の考え方

• キーワード: 滋陰（じいん）、補陰（ほいん）、清熱（せいねつ）
• 代表的な生薬:
  • 生地黄（しょうじおう）: 潤いを与え、熱を冷ます
  • 麦門冬（ばくもんどう）: 肺や胃を潤し、乾燥を改善する
  • 天門冬（てんもんどう）: 肺や腎を潤し、乾燥やほてりを改善する
  • 枸杞子（くこし）: 肝や腎を補い、潤いを与える
  • 女貞子（じょていし）: 肝や腎を補い、陰液を補う
• これらの生薬を含む漢方薬の例:
  • 六味地黄丸（ろくみじおうがん）: 比較的体力がない方の、排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみなどに用いられることがあります。
  • 杞菊地黄丸（こぎくじおうがん）: 比較的体力がない方の、疲れ目、かすみ目、めまい、頭痛などに用いられることがあります。

【タイプ別】おすすめ漢方②：血虚タイプにはコレ！

血虚タイプは、血液が不足し、全身に栄養や潤いが行き渡らない状態です。

血を補い、巡りを良くする働きのある漢方で、体の内側から肌を潤していきましょう。

血虚タイプにおすすめの漢方の考え方

• キーワード: 補血（ほけつ）、養血（ようけつ）、活血（かっけつ）
• 代表的な生薬:
  • 当帰（とうき）: 血を補い、巡りを良くする
  • 芍薬（しゃくやく）: 血を補い、筋肉の緊張を和らげる
  • 地黄（じおう）: 血を補い、潤いを与える（生地黄、熟地黄）
  • 川芎（せんきゅう）: 血の巡りを良くする
  • 阿膠（あきょう）: 血を補い、止血作用もある
• これらの生薬を含む漢方薬の例:
  • 四物湯（しもつとう）: 比較的体力がない方の、皮膚の乾燥、冷え症、貧血、月経不順などに用いられることがあります。
  • 当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）: 比較的体力がない方の、冷え症、貧血、倦怠感、月経不順、むくみなどに用いられることがあります。

【タイプ別】おすすめ漢方③：気血両虚タイプにはコレ！

気血両虚タイプは、エネルギー（気）と血液（血）の両方が不足している状態です。

気と血を同時に補い、全身の機能を高める漢方で、体の中から元気を取り戻しましょう。

気血両虚タイプにおすすめの漢方の考え方

• キーワード: 益気（えっき）、補気（ほき）、補血（ほけつ）、健脾（けんぴ）
• 代表的な生薬:
  • 人参（にんじん）: 元気を補い、消化機能を高める
  • 黄耆（おうぎ）: 気を補い、免疫力を高める
  • 白朮（びゃくじゅつ）: 胃腸の働きを整え、気血の生成を助ける
  • 茯苓（ぶくりょう）: 余分な水分を排出し、胃腸の働きを整える
  • 当帰（とうき）: 血を補い、巡りを良くする（上記参照）
  • 芍薬（しゃくやく）: 血を補い、筋肉の緊張を和らげる（上記参照）
• これらの生薬を含む漢方薬の例:
  • 十全大補湯（じゅうぜんたいほとう）:　体力、気力ともに低下している方の疲労倦怠感、食欲不振、貧血などに用いられることがあります。
  • 人参養栄湯（にんじんようえいとう）:　体力、気力ともに低下している方の疲労倦怠感、食欲不振、手足の冷えなどに用いられることがあります。

【重要】漢方薬は、必ず専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらってください。自己判断での服用は、思わぬ副作用を招く可能性があります。

漢方と併せて実践！更年期の乾燥肌 体質改善ケア

漢方薬による体質改善と並行して、日々の生活習慣を見直すことは、更年期の乾燥肌改善をさらに後押しします。 ここでは、食事、睡眠、スキンケア、ストレスケア、運動の5つの側面から、乾燥肌に悩む更年期女性が特に意識したいポイントをご紹介します。

【食事】潤いチャージ！積極的に摂りたい食べ物＆控えたい食べ物

漢方の「医食同源」の考え方に基づき、毎日の食事から潤いを取り入れ、乾燥肌を改善に導きましょう。

積極的に摂りたい食べ物

食品群	具体例	働き・期待できる効果
良質なタンパク質	鶏むね肉、ささみ、魚（鮭、青魚など）、大豆製品（豆腐、納豆など）、卵	肌の材料となり、ターンオーバーを促進。
ビタミンA	レバー、うなぎ、緑黄色野菜（にんじん、ほうれん草、かぼちゃなど）	皮膚や粘膜を健康に保ち、乾燥を防ぐ。
ビタミンC	果物（柑橘類、いちご、キウイなど）、野菜（ブロッコリー、パプリカなど）	コラーゲン生成を助け、抗酸化作用で肌を守る。
ビタミンE	ナッツ類（アーモンド、くるみなど）、アボカド、かぼちゃ	血行を促進し、肌のターンオーバーを整える。抗酸化作用も。
亜鉛	牡蠣、牛肉、レバー、ナッツ類、海藻類	皮膚の新陳代謝を促し、肌のバリア機能を高める。
鉄分	レバー、赤身肉、魚介類（あさり、しじみなど）、ひじき、ほうれん草	血行を促進し、肌に栄養を届ける。
オメガ3脂肪酸	青魚（サバ、イワシ、サンマなど）、亜麻仁油、えごま油	肌の炎症を抑え、バリア機能を高める。
水分	水、白湯、ハーブティー	体内を潤し、老廃物を排出する。

控えたい食べ物

• 体を冷やす食べ物: 生野菜、冷たい飲み物、アイスクリームなど（摂りすぎに注意）
• 体を乾燥させる食べ物: コーヒー、紅茶、緑茶（カフェインの利尿作用による）、香辛料（過剰摂取に注意）
• 脂っこいもの、甘いもの: 揚げ物、スナック菓子、ケーキ、チョコレートなど（皮脂分泌を過剰にする）
• 加工食品、インスタント食品: 添加物や塩分が多く、体に負担をかける
• アルコール: 利尿作用があり、体を乾燥させる。過剰摂取は肝臓に負担をかけ、肌荒れの原因にも。

乾燥肌さん必見！潤い美肌レシピ（例）

• 薬膳スープ: 鶏肉、クコの実、白きくらげ、ナツメなどを煮込んだスープ
• 鮭とアボカドのサラダ: オメガ3脂肪酸とビタミンEが豊富
• ほうれん草とひじきの和え物: 鉄分とミネラルがたっぷり

【睡眠】美肌のゴールデンタイムを逃さない！質の良い睡眠のコツ

睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れを引き起こし、肌のターンオーバーを妨げ、乾燥を悪化させます。

質の良い睡眠は、美肌ホルモンとも呼ばれる成長ホルモンの分泌を促し、肌の修復・再生を助けます。

質の良い睡眠をとるためのコツ

• 規則正しい生活リズム: 毎日同じ時間に寝起きし、体内時計を整える。
• 就寝前のリラックス:
  • ぬるめのお風呂（38～40℃）にゆっくり浸かる（入浴剤も活用）
  • ストレッチやヨガで体をほぐす
  • アロマテラピー（ラベンダー、カモミールなど）
  • 心を落ち着かせる音楽を聴く
  • 読書（刺激の少ない内容）
• 寝室環境:
  • 暗く、静かで、涼しい環境（夏は25～26℃、冬は16～19℃）
  • 寝具は清潔に保ち、肌触りの良いものを選ぶ
  • 加湿器で湿度を保つ（50～60％）
• 就寝前のNG行動:
  • カフェイン、アルコールの摂取
  • スマートフォン、パソコン、テレビなどの強い光を浴びる
  • 激しい運動
  • 考え事
• 日中に適度な運動をする:
  • ウォーキング、ジョギング、ヨガなど
• 朝起きたら、太陽の光を浴びる: *体内時計をリセット

寝る前におすすめ！簡単リラックスストレッチ

1. 首のストレッチ:
   • 頭をゆっくりと左右に倒す
   • 頭をゆっくりと前後に倒す
2. 肩のストレッチ:
   • 両肩をゆっくりと回す（前回し、後ろ回し）
   • 両腕を上げて、片方の肘を反対の手で引っ張る
3. 腰のストレッチ:
   • 仰向けに寝て、両膝を立て、左右にゆっくり倒す
   • 四つん這いになり、背中を丸めたり反らしたりする

【スキンケア】乾燥知らずの肌へ！洗顔・保湿のポイント

更年期の乾燥肌は、バリア機能が低下し、刺激に敏感になっています。 「優しく洗って、しっかり保湿」を心がけましょう。

洗顔のポイント

1. 洗顔料:
   • 洗浄力の強すぎるものは避け、アミノ酸系、石けん系など、肌に優しいものを選ぶ
   • 乾燥がひどい場合は、ミルクタイプやクリームタイプの洗顔料もおすすめ
   • スクラブ入りは、肌を傷つける可能性があるため、使用頻度を控える（週1回程度）
2. 洗顔方法:
   • ぬるま湯（32～34℃）で予洗いする
   • 洗顔料をよく泡立て、泡で優しく洗う（ゴシゴシこすらない）
   • すすぎ残しのないよう、しっかり洗い流す（特に生え際、フェイスライン）
   • 清潔なタオルで優しく押さえるように水分を拭き取る
3. 洗顔回数: 基本は朝晩2回。乾燥が気になる場合は、朝はぬるま湯洗顔のみでもOK。

保湿のポイント

1. 化粧水:
   • 保湿成分（セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸など）が配合されたものを選ぶ
   • とろみのあるテクスチャーのものがおすすめ
   • コットンではなく、手で優しくなじませる
2. 美容液:
   • 乾燥が気になる部分に重ね付けする
   • エイジングケア成分（レチノール、ビタミンC誘導体、ナイアシンアミドなど）配合のものも
3. 乳液・クリーム:
   • 油分が多すぎないものを選ぶ
   • 肌の状態に合わせて、使い分ける（乾燥がひどい場合はクリーム、ベタつきが気になる場合は乳液）
   • 手のひらで温めてから、優しくなじませる
4. 保湿のタイミング:
   • 洗顔後、すぐに保湿する（5分以内が理想）
   • 乾燥を感じたら、こまめに保湿する（ミスト化粧水など）

更年期肌におすすめの成分

• セラミド: 肌のバリア機能を高め、水分蒸発を防ぐ
• ヒアルロン酸: 高い保水力で、肌に潤いを与える
• コラーゲン: 肌のハリや弾力を保つ
• アミノ酸: 肌の天然保湿因子（NMF）の主成分
• レチノール: シワ改善、ターンオーバー促進
• ビタミンC誘導体: 美白、抗酸化作用、コラーゲン生成促進
• ナイアシンアミド: バリア機能改善、美白、シワ改善

その他

• 紫外線対策: 紫外線は乾燥を悪化させるため、日焼け止めを塗るなど、対策をしっかり行う。
• パック: 週1～2回、保湿効果の高いパックを取り入れる。
• 美顔器: スチーム美顔器やイオン導入器なども活用する。

【ストレスケア】ゆらぎ肌を整える！更年期のリラックス方法

更年期は、ホルモンバランスの乱れに加え、様々なライフイベント（子どもの独立、親の介護、仕事の変化など）が重なり、ストレスを感じやすい時期です。 ストレスは、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れを引き起こし、肌のターンオーバーを妨げ、乾燥を悪化させます。

更年期のリラックス方法

• 深呼吸: 意識的に深くゆっくりとした呼吸をする（腹式呼吸）
• 軽い運動: ウォーキング、ヨガ、ストレッチなど、無理のない範囲で行う
• 入浴: ぬるめのお湯（38～40℃）にゆっくり浸かる（入浴剤も活用）
• アロマテラピー: 好きな香りを嗅ぐ（ラベンダー、カモミール、ゼラニウムなど）
• 音楽鑑賞: リラックスできる音楽を聴く
• 趣味: 好きなことに没頭する時間を作る
• 瞑想: 瞑想アプリなどを活用する
• 十分な睡眠: 質の良い睡眠を確保する
• 友人や家族との会話: 悩みや不安を共有する
• 日光浴: セロトニン（幸せホルモン）の分泌を促す
• ツボ押し：合谷（ごうこく）:手の甲、親指と人差し指の間、三陰交（さんいんこう）:内くるぶしから指4本分上

簡単！ツボ押し＆アロマテラピー 上記のツボを気持ちの良い強さで押す。

アロマオイルを焚いたり、ハンカチにつけて持ち運ぶ。

【運動】代謝アップで潤い肌に！更年期におすすめのエクササイズ

更年期は、基礎代謝が低下し、太りやすくなるだけでなく、血行不良や冷え、むくみなどを引き起こし、肌の乾燥にもつながります。

適度な運動は、これらの不調を改善し、肌のターンオーバーを促進する効果が期待できます。

更年期におすすめのエクササイズ

• ウォーキング:
  • 手軽に始められる有酸素運動
  • 血行促進、代謝アップ、ストレス解消効果
  • 1日30分程度、週3回以上を目安に
• ヨガ:
  • 柔軟性向上、リラックス効果、自律神経を整える
  • 更年期症状の緩和にも効果が期待できる
  • オンラインレッスンや動画も活用
• ストレッチ:
  • 筋肉の柔軟性を高め、血行を促進
  • 寝る前や起床時に行うと効果的
  • 無理のない範囲で、ゆっくりと行う
• 筋力トレーニング:
  • 基礎代謝を上げ、太りにくい体を作る
  • スクワット、プランク、腹筋など、自宅でできるものから始める
  • 週2～3回程度、無理のない範囲で
• 水泳:
  • 全身運動で、関節への負担が少ない
  • 血行促進、リラックス効果
  • 体力に合わせて、水中ウォーキングから始めるのもおすすめ
• サイクリング:
  • 有酸素運動

更年期こそ運動！そのメリットと注意点

メリット

• 血行促進、代謝アップ
• 冷え、むくみの改善
• ストレス解消、リラックス効果
• 睡眠の質の向上
• 骨粗しょう症予防
• 生活習慣病予防

注意点

• 体調に合わせて、無理のない範囲で行う
• 運動前にストレッチをする
• 水分補給をしっかり行う
• 持病がある場合は、医師に相談する

更年期の乾燥肌対策：漢方を試す前に知っておくべきこと

もので、体質改善をサポートしてくれますが、いくつか注意点もあります。 ここでは、漢方を試す前に知っておきたい、効果、副作用、相談先について解説します。

効果が出るまでどれくらい？漢方のギモンQ&A

漢方薬は、飲んですぐに効果が出るものですか？

漢方薬の効果の現れ方には、個人差があります。 体質や症状、選んだ漢方薬の種類によっても異なりますが、一般的に、西洋薬に比べて効果が穏やかで、体質改善には時間がかかることが多いです。

どれくらいの期間、飲み続ければ効果が出ますか？

• 急性症状（風邪など）: 数日～1週間程度で効果を感じることもあります。
• 慢性症状（更年期の乾燥肌など体質改善）: 1ヶ月～3ヶ月程度を目安に継続し、様子を見るのが一般的です。

ただし、これはあくまで目安であり、効果を実感するまでの期間は人それぞれです。 焦らずに、まずは1ヶ月程度を目安に継続し、体調の変化を観察してみましょう。 もし、1ヶ月以上服用しても全く効果を感じられない場合や、症状が悪化した場合は、専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談してください。

漢方薬の効果を高めるために、できることはありますか？

A: はい、あります。以下の点に気を付けてみましょう。

• 用法・用量を守る: 指示された通りに服用しましょう。
• 生活習慣を整える: 食事、睡眠、運動など、規則正しい生活を心がけましょう。（この記事の「漢方と併せて実践！更年期の乾燥肌 体質改善ケア」を参考にしてください）
• 体を冷やさない: 冷たい飲み物や食べ物を避け、温かい服装を心がけましょう。
• ストレスを溜めない: リラックスできる時間を作り、ストレスを解消しましょう。

副作用はある？漢方の注意点

漢方薬は、自然由来の生薬を使用しているため、西洋薬に比べて副作用が少ないと言われています。

しかし、体質や症状に合わない漢方薬を服用した場合、副作用が現れる可能性はゼロではありません。

主な副作用の例

• 胃腸症状: 胃の不快感、吐き気、食欲不振、下痢、便秘
• アレルギー症状: 発疹、かゆみ
• 肝機能障害: だるさ、黄疸（皮膚や白目が黄色くなる）
• 間質性肺炎: 咳、息切れ、発熱

これらの症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。

漢方薬を服用する際の注意点

• 自己判断で漢方薬を選ばない: 必ず専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談し、体質や症状に合った漢方薬を選んでもらう。
• 用法・用量を守る: 指示された量、回数、期間を守って服用する。
• 体調の変化に注意する: 服用中に何か異常を感じたら、すぐに服用を中止し、医師または薬剤師に相談する。
• 他の薬との併用に注意する: 病院で処方された薬や、市販薬との併用には注意が必要です。必ず医師または薬剤師に相談してください。
• 妊娠中・授乳中の方は慎重に: 妊娠中や授乳中の方は、服用できない漢方薬もあります。必ず医師または薬剤師に相談してください。
• アレルギー体質の方は注意: 生薬に対してアレルギー反応を起こす可能性があります。

どこで相談できる？漢方薬局・漢方医の賢い選び方

漢方の専門家には、主に「漢方薬局（漢方相談薬局）」と「漢方医（漢方専門医）」があります。

1. 漢方薬局（漢方相談薬局）

• 特徴:
  • 薬剤師や登録販売者が、相談者の体質や症状を詳しく聞き取り（問診）、適切な漢方薬を選んでくれます。
  • 煎じ薬だけでなく、錠剤や顆粒など、様々なタイプの漢方薬を取り扱っていることが多いです。
  • 比較的気軽に相談しやすい雰囲気のところが多いです。
• 選び方のポイント:
  • 漢方相談に力を入れているか:
    • 漢方相談の経験が豊富で、親身になって相談に乗ってくれる薬剤師や登録販売者がいるかを確認しましょう。
    • ホームページや口コミなどを参考に、相談の流れや時間を調べてみましょう。
  • 品揃えが豊富か:
    • 様々な種類の漢方薬を取り扱っているかを確認しましょう。
    • 煎じ薬、錠剤、顆粒など、自分の希望するタイプの漢方薬があるか確認しましょう。
  • 説明が丁寧か:
    • 漢方薬の選び方や服用方法、注意点などを丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。
    • 疑問や不安に思うことは、遠慮せずに質問しましょう。
  • アフターフォローがあるか:
    • 服用後の経過を相談できるかを確認しましょう。
    • 体調の変化に合わせて、漢方薬の変更や調整をしてくれるか確認しましょう。

2. 漢方医（漢方専門医）

• 特徴:
  • 医師が、漢方医学の知識に基づいて診察し、漢方薬を処方します。
  • 西洋医学の知識も併せ持っているため、総合的な視点から診察を受けることができます。
  • 保険診療で漢方薬を処方してもらえる場合があります（すべての漢方薬が保険適用ではありません）。
• 選び方のポイント:
  • 日本東洋医学会認定の漢方専門医であるか:
    • 日本東洋医学会のウェブサイトで、漢方専門医を検索できます。
  • 経験豊富か:
    • 漢方診療の経験が豊富で、更年期の乾燥肌の治療実績があるかを確認しましょう。
    • ホームページや口コミなどを参考に、医師の経歴や専門分野を調べてみましょう。
  • 説明が丁寧か:
    • 漢方医学の考え方や治療方針、漢方薬の選び方などを丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。
    • 疑問や不安に思うことは、遠慮せずに質問しましょう。

漢方薬局と漢方医、どちらを選ぶべき？

どちらを選ぶかは、あなたの状況や希望によって異なります。

• より専門的な診断を受けたい場合: 漢方医
• 気軽に相談したい場合: 漢方薬局

また、両方を併用することも可能です。 まずは漢方薬局で相談し、必要に応じて漢方医を紹介してもらう、という方法もおすすめです。

まとめ：漢方と体質改善ケアで、更年期からもしっとり潤う美肌へ！

更年期の乾燥肌は、女性ホルモンの減少だけでなく、様々な要因が複合的に関係しています。 漢方は、その根本原因である体質から改善することで、乾燥肌だけでなく、更年期に現れやすい様々な不調を同時にケアできる可能性があります。

この記事では、

• 更年期と乾燥肌の関係性
• 漢方の基本的な考え方（気・血・水・陰陽）
• 更年期の乾燥肌に多いタイプ（陰虚、血虚、気血両虚）と、それぞれのタイプにおすすめの漢方の考え方
• 漢方と併せて実践したい生活習慣（食事、睡眠、スキンケア、ストレスケア、運動）
• 漢方を試す前の注意点（効果、副作用、相談先）

について解説しました。

漢方薬は、必ず専門家（漢方医、漢方薬局の薬剤師など）に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらいましょう。 そして、漢方薬と並行して、日々の生活習慣を見直すことで、更年期からもしっとり潤う美肌を目指しましょう！