
最近、鏡を見るのが憂鬱…
昔の写真と比べて老けた…
年齢を重ねるごとに増える悩み、諦めていませんか?
実は、漢方薬があなたの若々しさを取り戻すカギになるかもしれません。
この記事では、漢方医学から見た老化の原因、タイプ別おすすめ漢方薬、食事、睡眠、運動、スキンケアまで、医師監修のもと徹底解説。
漢方の力と生活習慣の見直しで、年齢に負けない、内側から輝く美しさを手に入れましょう!



KANKAN専属アドバイザーのルナです。
漢方に精通した知見を惜しみなく皆さんにお伝えしていきますね!
はじめに:年齢に負けない!漢方薬で叶える「アンチエイジング」&美肌術





年々、肌のハリやツヤがなくなってきた…。もう歳だから仕方ないの? 何か若々しさを保つ方法はないの? 漢方薬で若返りできるって本当?
年齢を重ねるごとに、肌の衰えや体力の低下を感じ、「もう若くないから…」と諦めていませんか?
実は、漢方薬や生活習慣の見直しによって、老化のスピードを緩やかにし、若々しさを保つことは可能です。
この章では、漢方医学から見た老化の原因、そして漢方薬による若返り&美肌アプローチについて詳しく解説していきます。
なぜ老ける? 漢方医学から見た老化の原因



そもそも、どうして老化するの? 漢方では、老化の原因をどう考えているの?
漢方医学では、老化は「気・血・水」のバランスの乱れと、「腎虚(じんきょ)」が主な原因と考えられています。
老化に関わる「気・血・水」の乱れ
要素 | 働き | 不足・滞るとどうなるか?(老化との関係) |
気 | 生命エネルギー。体を温め、動かす原動力。 | 気虚(不足): 疲れやすい、だるい、元気がない、冷えやすい。肌のターンオーバーが遅れ、くすみやシワの原因となる。 |
気滞(滞り): イライラしやすい、ストレスを感じやすい。ストレスは活性酸素を増やし、老化を加速させる。 | ||
血 | 血液とその働き。全身に栄養を運び、潤す。精神活動の安定にも関わる。 | 血虚(不足): めまい、立ちくらみ、顔色が悪い、乾燥肌、爪がもろい。肌に十分な栄養が行き渡らず、乾燥、シワ、たるみの原因となる。 |
瘀血(おけつ): 肩こり、頭痛、シミ、くすみ。血行不良により、肌のターンオーバーが乱れ、シミやくすみができやすくなる。 | ||
水 | 血液以外の体液(リンパ液、涙、汗など)。体を潤し、老廃物を排出する。 | 水滞(滞り)/水毒/痰湿: むくみ、体が重だるい。体内の余分な水分や老廃物が排出されず、肌のくすみやたるみの原因となる。 |
津液不足(不足): 肌の乾燥、口の渇き、便秘。体の潤いが不足し、肌の乾燥やシワの原因となる。 | ||
五臓 | 漢方では内臓全体を「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」ととらえ、それぞれが密接に関わりあって生命活動を維持していると考えます。 | 五臓のバランスの乱れは老化を進行させます。特に「腎」は生命エネルギーを蓄える場所で、「腎虚」になると老化が加速すると考えます。 |
老化の根本原因「腎虚(じんきょ)」
- 腎虚とは:
- 漢方では、「腎」は生命エネルギーの源であり、成長、発育、生殖、老化に深く関わると考えられています。
- 腎虚とは、加齢やストレス、過労などにより、「腎」の機能が低下した状態を指します。
- 腎虚の主な症状:
- 白髪、抜け毛
- シワ、たるみ
- 肌の乾燥
- シミ、くすみ
- 物忘れ
- 耳鳴り
- 腰痛
- 頻尿
- 性欲減退
漢方薬が若返りに良い理由とは? 西洋医学との違い



老化対策って、美容医療とかサプリメントとか色々あるけど、漢方薬は何が違うの? どうして若返りに良いの?
若返りに対する西洋医学と漢方のアプローチの違いを見ていきましょう。
西洋医学
- 特徴:
- 対症療法(症状を抑える)が中心
- 美容医療(レーザー治療、ヒアルロン酸注射など)、サプリメントなど
- メリット:
- 効果が比較的早く現れる場合がある
- 目に見える効果を実感しやすい
- デメリット:
- 根本的な体質改善にはつながりにくい場合がある
- 副作用が出ることがある
- 費用が高額になる場合がある
漢方薬
- 特徴:
- 体質改善を重視
- 自然由来の生薬を組み合わせた漢方薬を使用
- 体全体のバランスを整えることで、老化のスピードを緩やかにし、若々しさを保つことを目指す
- メリット:
- 体質から改善することで、肌だけでなく、体全体の調子が良くなる可能性がある
- 副作用が比較的少ない
- 根本的な体質改善を目指せる
- デメリット:
- 効果が出るまでに時間がかかる場合がある
- 体質に合わない漢方薬を選ぶと、効果がない、または副作用が出ることがある
漢方薬が若返りに良い理由
- 体質改善: 漢方では、老化の原因を「気・血・水」の乱れや「腎虚」ととらえ、その根本原因にアプローチします。
- 全身のバランスを整える: 肌の悩みだけでなく、冷え、疲れ、更年期症状など、加齢に伴う様々な不調を同時にケアできる可能性があります。
- オーダーメイドの治療: 一人ひとりの体質や症状(証)に合わせて、最適な漢方薬を選ぶことができます。
- 自然治癒力を高める: 漢方では、体全体のバランスを整えることで、本来持っている自然治癒力を高め、内側から若々しさを保つことを目指します。
漢方薬は、若々しさを保ちたいと願う方にとって、心強い味方となる可能性があります。
ただし、漢方薬は必ず専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談し、適切なものを選んでもらうことが大切です。
【タイプ別診断】あなたはどのタイプ? 漢方の「証」で知るアンチエイジング対策





若返りのために漢方薬を試してみたいけど、自分の体質ってどうやって見分けるの? 漢方って、体質が大事って聞くけど、よく分からない…
漢方では、その人の体質や状態を「証(しょう)」と呼び、この「証」を見極めることが、適切な漢方薬選びの第一歩となります。
同じ「若返り」が目的でも、「証」が異なれば、選ぶべき漢方薬も変わってきます。
まずは、あなたの「証」を知ることから始めましょう!
漢方の基本「気・血・水」とは? 若返りとの関係





漢方って、『気・血・水』とか、難しい言葉が多くてよく分からない…。若返りとどう関係があるの?
漢方の基本となる「気・血・水」の考え方を、分かりやすく解説します。
漢方の基本概念:体は「気・血・水」で構成されている
要素 | 働き | 不足・滞るとどうなるか?(若返りとの関係) |
気 | 生命エネルギー。体を温め、動かす原動力。目に見えない。五臓(肝・心・脾・肺・腎)の「肝」は気の流れをスムーズにし、「心」は気をコントロールする。「肺」は呼吸を通じて気を取り込む。「脾」は飲食物から気を作り出す。「腎」は生命力の源である気を蓄える。 | 気虚(不足): 疲れやすい、だるい、元気がない、冷えやすい。肌の新陳代謝が低下し、くすみ、シワ、たるみの原因となる。免疫力が低下し、病気になりやすい。 気滞(滞り): イライラしやすい、ストレスを感じやすい。ストレスは活性酸素を増やし、老化を加速させる。 |
血 | 血液とその働き。全身に栄養を運び、潤す。精神活動の安定にも関わる。五臓の「心」は血を全身に巡らせるポンプの役割。「脾」は飲食物から血を作り出す。「肝」は血を蓄え、血量を調整する。 | 血虚(不足): めまい、立ちくらみ、顔色が悪い、乾燥肌、爪がもろい。肌に十分な栄養が行き渡らず、乾燥、シワ、たるみ、くすみの原因となる。 瘀血(滞り): 肩こり、頭痛、シミ、くすみ。血行不良により、肌のターンオーバーが乱れ、シミやくすみができやすくなる。 |
水 | 血液以外の体液(リンパ液、涙、汗など)。体を潤し、老廃物を排出する。五臓の「肺」は呼吸を通じて水分を全身に巡らせる。「脾」は飲食物から水分を吸収し、不要な水分を排泄する。「腎」は水分代謝をコントロールし、尿の生成・排泄を調整する。 | 水滞(滞り)/水毒/痰湿: むくみ、体が重だるい。体内の余分な水分や老廃物が排出されず、肌のくすみやたるみの原因となる。 津液不足(不足): 肌の乾燥、口の渇き、便秘。体の潤いが不足し、肌の乾燥やシワの原因となる。 |
若返りと「気・血・水」の関係
- 気: 若々しい肌や体を保つためのエネルギー。不足すると、新陳代謝が低下し、肌のターンオーバーが乱れる。
- 血: 肌や髪に栄養を運び、潤いを与える。不足すると、肌が乾燥し、シワやたるみができやすくなる。
- 水: 体内の老廃物を排出し、肌の潤いを保つ。滞ると、むくみやくすみの原因になる。
漢方では、これらのバランスが崩れると、老化が進みやすくなると考えます。
五臓では、特に「腎」が老化と関係しています。
老化・肌の衰えに多い3つのタイプ



老化や肌の衰えには、どんなタイプがあるの?それぞれの特徴を知りたい!
漢方では、老化や肌の衰えに関わる体質をいくつかのタイプに分類し、それぞれのタイプに合わせたケアを提案します。
ここでは、代表的な3つのタイプをご紹介します。
【タイプ1】エネルギー不足タイプ(気虚 ききょ)
- 特徴:
- 疲れやすい、だるい
- 元気がない、やる気が出ない
- 食欲がない、胃腸が弱い
- 風邪をひきやすい
- 汗をかきやすい
- 声が小さい、息切れしやすい
- 肌にハリがない、たるみやすい
- 顔色が悪い、くすみがち
- 原因: 加齢、過労、睡眠不足、不規則な生活、偏食、ダイエットなど
- 漢方の考え方: 「気」を補う(補気)
【タイプ2】栄養不足タイプ(血虚 けっきょ)
- 特徴:
- めまい、立ちくらみがある
- 顔色が悪い、血色がない
- 肌が乾燥しやすい
- 爪がもろい、割れやすい
- 髪がパサつく、抜け毛が多い
- 目が疲れやすい、かすむ
- 生理不順、経血量が少ない
- 冷え性
- 原因: 偏食、ダイエット、胃腸虚弱、出血(生理、出産、手術など)、慢性疾患、過労
- 漢方の考え方: 「血」を補う(補血)
【タイプ3】加齢タイプ(腎虚 じんきょ)
- 特徴:
- 白髪、抜け毛
- 肌の乾燥、シワ、たるみ
- シミ、くすみ
- 物忘れ
- 耳鳴り
- 腰痛、膝痛
- 頻尿、尿漏れ
- 性欲減退
- 足腰が弱い、冷える
- 原因: 加齢やストレス、過労などによる「腎」の機能低下
- 漢方では、「腎」は生命エネルギーの源であり、生殖機能や成長、老化に深く関わると考えられています。
- 腎の機能が低下すると、老化が進みやすくなると考えられています。
- 漢方の考え方: 「腎」の働きを補う(補腎)


簡単セルフチェックリストで体質診断!



私もすぐに自分のタイプを知りたい!簡単にチェックできる方法はある?
以下のチェックリストで、あなたのタイプを簡易的に診断してみましょう。
最も多く当てはまるものが、あなたのタイプに近いと考えられます。
【タイプ1】エネルギー不足タイプ(気虚) チェックリスト
- [ ] 疲れやすい、だるい
- [ ] 元気がない、やる気が出ない
- [ ] 食欲がない、胃腸が弱い
- [ ] 風邪をひきやすい
- [ ] 汗をかきやすい
- [ ] 声が小さい、息切れしやすい
- [ ] 肌にハリがない、たるみやすい
- [ ] 顔色が悪い、くすみがち
【タイプ2】栄養不足タイプ(血虚) チェックリスト
- [ ] めまい、立ちくらみがある
- [ ] 顔色が悪い、血色がない
- [ ] 肌が乾燥しやすい
- [ ] 爪がもろい、割れやすい
- [ ] 髪がパサつく、抜け毛が多い
- [ ] 目が疲れやすい、かすむ
- [ ] 生理不順である、または経血量が少ない
- [ ] 冷え性である
【タイプ3】加齢タイプ(腎虚) チェックリスト
- [ ] 白髪、抜け毛が増えた
- [ ] 肌が乾燥し、シワやたるみが気になる
- [ ] シミ、くすみが気になる
- [ ] 物忘れがひどくなった
- [ ] 耳鳴りがする
- [ ] 腰や膝が痛む、だるい
- [ ] トイレが近い、または尿漏れがある
- [ ] 足腰が弱い、冷える
【注意】
これはあくまで簡易的なチェックリストです。
正確な体質診断(証の決定)は、漢方専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)にご相談ください。
【目的別】アンチエイジングにおすすめの漢方薬3選|効果・選び方・飲み方





若返りにおすすめの漢方薬って、具体的に何があるの? 全身の老化、肌の悩み…目的別に、効果や選び方、飲み方を知りたい!
ここでは、若返りの目的別に、おすすめの漢方薬の考え方、その働き、特徴、どんな人におすすめかを解説します。
さらに、漢方薬の購入場所や、選び方のポイントもご紹介します。
ただし、繰り返しになりますが、漢方薬は必ず専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談し、あなたの体質や症状に合ったものを選んでもらってください。
全身の若返りにおすすめの漢方薬(例:八味地黄丸など、一般的な名称)



体力が落ちて、疲れやすくなった…。全身の若返りにおすすめの漢方薬ってあるの?
加齢とともに、体の様々な機能が低下し、老化が進んでいきます。
特に、漢方でいう「腎(じん)」は、生命エネルギーの源であり、成長、発育、生殖、老化に深く関わっています。
腎の機能が低下した状態(腎虚)になると、老化が加速すると考えられています。
全身の若返りには、腎の働きを補い、体を温める漢方薬がおすすめです。
全身の若返りにおすすめの漢方薬の考え方
- キーワード: 補腎(ほじん)、益精(えきせい)、温陽(おんよう)
- 代表的な生薬:
- 地黄(じおう): 腎を補い、潤いを与える(熟地黄は、血を補う力が強い)。
- 山茱萸(さんしゅゆ): 腎を温め、精を補う。
- 山薬(さんやく): 脾と腎を補い、消化吸収を助ける。
- 茯苓(ぶくりょう): 余分な水分を排出し、胃腸の働きを整える。
- 牡丹皮(ぼたんぴ): 血の巡りを良くし、熱を冷ます。
- 沢瀉(たくしゃ): 余分な水分を排出する。
- 桂皮(けいひ)/シナモン: 体を温め、血行を促進する。
- 附子(ぶし): 体を温める作用が強い。(専門家の指示のもと、慎重に使用する)
- これらの生薬を含む漢方薬の例:
- 八味地黄丸(はちみじおうがん): 比較的体力がない方で、特に下半身の冷えがある方の、排尿困難、頻尿、腰痛、しびれなどに用いられることがあります。
- 六味地黄丸(ろくみじおうがん): 比較的体力がない方の、排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみなどに用いられることがあります。
働き・特徴を解説
- 八味地黄丸:
- 腎の働きを補い、体を温める作用がある。
- 加齢に伴う様々な症状(頻尿、腰痛、しびれ、かすみ目など)の改善をサポートする。
- 冷えが強く、体力が低下している方におすすめ。
- 六味地黄丸:
- 八味地黄丸から、体を温める附子と桂皮を除いたもの。
- 八味地黄丸よりも、穏やかに腎の働きを補う。
- 冷えよりも、ほてりやのぼせがある方におすすめ。
どんな人におすすめ?
- 40代以上の方
- 疲れやすい、だるい
- 足腰が弱い、冷える
- 頻尿、尿漏れ
- 白髪、抜け毛
- 肌の乾燥、シワ、たるみ
肌のハリ・ツヤにおすすめの漢方薬(例:当帰芍薬散など、一般的な名称)



肌のハリやツヤがなくなってきた…。肌を若々しく保つ漢方薬ってあるの?
肌のハリやツヤは、「血(けつ)」と深い関係があります。
血が不足したり(血虚)、血の巡りが悪くなったりする(瘀血)と、肌に十分な栄養が行き渡らず、乾燥、シワ、たるみなどの原因となります。
血を補い、巡りを良くする漢方薬で、体の内側から肌を若々しく保ちましょう。
肌のハリ・ツヤにおすすめの漢方薬の考え方
- キーワード: 補血(ほけつ)、養血(ようけつ)、活血(かっけつ)
- 代表的な生薬:
- 当帰(とうき): 血を補い、巡りを良くする。代表的な婦人薬の成分。
- 芍薬(しゃくやく): 血を補い、筋肉の緊張を和らげる。
- 川芎(せんきゅう): 血の巡りを良くする。
- 地黄(じおう): 血を補い、潤いを与える(上記参照)。
- これらの生薬を含む漢方薬の例:
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん): 比較的体力がない方の、冷え症、貧血、倦怠感、月経不順、むくみなどに用いられることがあります。
- 四物湯(しもつとう): 比較的体力がない方の、皮膚の乾燥、冷え症、貧血、月経不順などに用いられることがあります。
働き・特徴を解説
- 当帰芍薬散:
- 血を補い、水の巡りを整えることで、冷えやむくみを改善し、肌の調子を整えるサポートをする。
- 生理痛、生理不順など、女性特有の悩みにも幅広く使われる。
- 肌の乾燥、くすみ、ハリ不足が気になる方におすすめ。
- 四物湯:
- 血虚の基本処方。
- 血を補い、巡りを良くすることで、肌の乾燥、シワ、たるみなどを改善するサポートをする。
どんな人におすすめ?
- 肌が乾燥しやすい
- 肌にハリやツヤがない
- 顔色が悪い、くすみがち
- 冷え性
- 生理不順、生理痛
シミ・くすみにおすすめの漢方薬(例:桂枝茯苓丸加薏苡仁など、一般的な名称)



シミやくすみが気になる…。透明感のある肌になりたい! シミに効く漢方薬ってあるの?
シミやくすみは、「血(けつ)」の滞り(瘀血)や、加齢による「腎(じん)」の衰えが原因で起こることがあります。
血の巡りを良くし、肌のターンオーバーを整え、体の内側から透明感のある肌を目指しましょう。
シミ・くすみにおすすめの漢方薬の考え方
- キーワード: 活血(かっけつ)、化瘀(かお)、補腎(ほじん)、理気(りき)
- 代表的な生薬:
- 桂皮(けいひ)/シナモン: 血行を促進し、体を温める。
- 茯苓(ぶくりょう): 余分な水分を排出し、胃腸の働きを整える。
- 牡丹皮(ぼたんぴ): 血の巡りを良くし、熱を冷ます。
- 桃仁(とうにん): 血の巡りを良くし、便通を改善する。
- 芍薬(しゃくやく): 血を補い、筋肉の緊張を和らげる。(上記参照)
- 薏苡仁(よくいにん): 余分な水分を排出し、肌をなめらかにする。美白効果も期待できる。
- 当帰(とうき): 血を補い、巡りを良くする。(上記参照)
- これらの生薬を含む漢方薬の例:
- 桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん): 比較的体力がある方の、月経不順、更年期障害、肩こり、しみ、皮膚炎、にきびなどに用いられることがあります。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん): 比較的体力がない方の、冷え症、貧血、倦怠感、月経不順、むくみなどに用いられることがあります。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん): 比較的体力がない方の、冷え症、虚弱体質、月経不順、更年期障害などに用いられることがあります。
働き・特徴を解説
- 桂枝茯苓丸加薏苡仁:
- 血の巡りを良くし、滞った血(瘀血)を取り除くことで、シミ、くすみ、肌荒れなどを改善するサポートをする。
- 薏苡仁(ハトムギ)が、肌のターンオーバーを整え、美白効果も期待できる。
- 比較的体力がある方(実証~中間証)に向いている。
- 当帰芍薬散:
- 血を補い、水の巡りを整えることで、冷えやむくみを改善し、肌のくすみを改善するサポートをする。
- 比較的体力がない方(虚証~中間証)に向いている。
- 加味逍遙散:
- 気の巡りを改善し、血を補い、熱を冷ます。
- ストレスによるシミ、くすみにおすすめ。
- 比較的体力がない方(虚証~中間証)に向いている。
どんな人におすすめ?
- シミ、くすみが気になる
- 肌のターンオーバーが乱れている
- 血行が悪い
- 冷え性
- ストレスを感じやすい
漢方薬はどこで買える?「市販」「病院」「漢方専門」



漢方薬漢方薬って、どこで買えるの? ドラッグストアでも買える? やっぱり専門家に相談した方がいいの?
漢方薬は、
- ドラッグストア・薬局: 一部の漢方薬は、市販薬として購入できます。
- 漢方薬局(漢方相談薬局): 薬剤師や登録販売者が、相談に乗ってくれます。
- 病院(内科、婦人科など): 医師が診察し、漢方薬を処方します。(保険診療の場合あり)
- 漢方専門医: 漢方医学の専門知識を持つ医師が診察し、漢方薬を処方します。(保険診療の場合あり)
市販、病院、漢方専門の違い
市販薬 | 病院・漢方医 | 漢方薬局・漢方専門店 | |
メリット | 手軽に購入できる | 医師の診察を受け、体質や症状に合った漢方薬を処方してもらえる。保険適用の場合、費用が抑えられる。 | 薬剤師や登録販売者に相談できる。体質や症状に合った漢方薬を選んでもらえる場合がある。 |
デメリット | 種類が限られる。体質や症状に合わない場合がある。 | 漢方薬を扱っていない場合もある。 | 専門家によっては、知識や経験に差がある。保険適用外の場合、費用が高くなることがある。 |
おすすめな人 | 軽度な症状で、まずは手軽に試してみたい方。以前に同じ漢方薬を服用したことがあり、効果があった方。 | 症状が重い方、体質がよく分からない方、複数の症状がある方、持病がある方、妊娠中・授乳中の方、他の薬を服用している方。より専門的な診断や治療を受けたい方。 | 自分の体質や症状を詳しく相談したい方。市販薬では効果がなかった方。より専門的なアドバイスが欲しい方。 |
【美肌習慣】漢方薬と相乗効果! アンチエイジングのための生活習慣





漢方薬で体の内側からケアするのも大切だけど、毎日の生活習慣で、もっと肌を若々しく保つ方法ってないの? 食事、睡眠、運動、スキンケア…今日からできる、美肌習慣を知りたい!
漢方薬で体質改善を目指すとともに、日々の生活習慣を見直すことで、肌本来の美しさを引き出し、若々しさを保つことができます。
ここでは、食事、睡眠、運動、スキンケア、その他の5つの側面から、美肌を保つための具体的な方法をご紹介します。
【食事】肌の老化を防ぐ! 若返り「食べ物」&「飲み物」



肌に良い食べ物って、具体的に何? 毎日続けられる、簡単なレシピも知りたい!
漢方では、「医食同源」という言葉があるように、食べ物は薬と同じくらい大切だと考えられています。
肌の老化を防ぎ、若々しさを保つためには、バランスの取れた食事を心がけ、特に以下の栄養素を積極的に摂ることが大切です。
肌の老化防止におすすめの栄養素と食べ物
栄養素 | 働き | 多く含む食品 |
良質なタンパク質 | 肌、髪、爪などの材料となる | 肉類(鶏むね肉、ささみなど)、魚介類、卵、乳製品、大豆製品(豆腐、納豆など) |
ビタミンA | 肌のターンオーバーを促進、粘膜を健康に保つ | レバー、うなぎ、緑黄色野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など)、卵黄 |
ビタミンC | 抗酸化作用、コラーゲン生成を助ける | 果物(柑橘類、いちご、キウイなど)、野菜(ブロッコリー、パプリカ、キャベツなど) |
ビタミンE | 抗酸化作用、血行促進 | ナッツ類(アーモンド、くるみなど)、アボカド、かぼちゃ、植物油 |
ビタミンB群 | 肌のターンオーバーを促進、皮脂の分泌を調整 | 豚肉、レバー、魚介類、卵、乳製品、豆類、玄米、緑黄色野菜 |
亜鉛 | 肌のターンオーバーを促進、コラーゲン生成を助ける | 牡蠣、牛肉、レバー、ナッツ類、海藻類 |
鉄分 | 肌に酸素や栄養を届ける | レバー、赤身肉、魚介類(あさり、しじみなど)、ひじき、ほうれん草 |
オメガ3脂肪酸 | 肌の炎症を抑える、細胞膜を健康に保つ | 青魚(サバ、イワシ、サンマなど)、亜麻仁油、えごま油 |
ポリフェノール | 抗酸化作用 | 緑茶、紅茶、コーヒー、赤ワイン、チョコレート、ベリー類、ぶどう |
リコピン | 抗酸化作用 | トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツ |
β-カロテン | 抗酸化作用、体内でビタミンAに変換 | 緑黄色野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など) |
積極的に摂りたい飲み物
- 水: 老廃物を排出し、肌の乾燥を防ぐ。1日1.5~2リットルを目安に。
- 緑茶: 抗酸化作用のあるカテキンが豊富。
- ルイボスティー: 抗酸化作用、ミネラル豊富。ノンカフェイン。
- ハーブティー: カモミール(リラックス)、ローズヒップ(ビタミンC豊富)など。
- 黒豆茶: 漢方で「腎」を補うとされる黒豆を使ったお茶。
避けるべき食べ物・飲み物
- 糖質の摂りすぎ: 糖化(AGEs)により、肌の弾力が失われる。
- トランス脂肪酸: マーガリン、ショートニング、加工食品などに含まれる(老化を促進)。
- 食品添加物: 加工食品、インスタント食品などに多く含まれる(体に負担をかける)。
- アルコールの過剰摂取: 脱水症状、活性酸素の増加。
- カフェインの過剰摂取: 利尿作用による脱水、睡眠の質の低下。
簡単レシピも紹介
鮭とアボカドの美肌サラダ
- 材料:
- 刺身用サーモン … 100g
- アボカド … 1/2個
- レタス … 適量
- ミニトマト … 5個
- レモン汁 … 小さじ1
- オリーブオイル … 大さじ1
- 塩、こしょう … 少々
- 作り方:
- サーモン、アボカドは食べやすい大きさに切る。
- レタスは手でちぎり、ミニトマトは半分に切る。
- 全ての材料をボウルに入れ、レモン汁、オリーブオイル、塩、こしょうで和える。
ポイント
【睡眠】美肌のゴールデンタイムを逃さない! 質の良い睡眠のコツ



睡眠不足だと肌にも良くないのは分かるけど、忙しくてなかなか…。質の良い睡眠をとるにはどうすればいいの?
睡眠不足は、肌のターンオーバーを乱し、くすみ、クマ、シワ、たるみなどの原因となります。
特に、夜10時~2時は、成長ホルモンが多く分泌され、肌の修復や再生が行われる「美肌のゴールデンタイム」と呼ばれています。
この時間に質の良い睡眠をとることで、肌の若々しさを保つことができます。
質の良い睡眠をとるための具体的な方法
- 規則正しい生活リズム: 毎日同じ時間に寝起きし、体内時計を整える。
- 就寝前のリラックス:
- ぬるめのお風呂(38~40℃)にゆっくり浸かる(入浴剤も活用)。
- ストレッチやヨガで体をほぐす。
- アロマテラピー(ラベンダー、カモミールなど)。
- 心を落ち着かせる音楽を聴く。
- 読書(刺激の少ない内容)。
- 寝室環境:
- 暗く、静かで、涼しい環境(夏は25~26℃、冬は16~19℃)。
- 寝具は清潔に保ち、肌触りの良いものを選ぶ。
- 就寝前のNG行動:
- カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶など)の摂取(就寝4時間前からは避ける)。
- アルコールの摂取(寝つきは良くなるが、睡眠の質は低下する)。
- スマートフォン、パソコン、テレビなどの強い光を浴びる(ブルーライトは睡眠を妨げる)。
- 激しい運動。
- 考え事。
- 日中に適度な運動をする:
- ウォーキング、ジョギング、ヨガなど。
- 朝起きたら、太陽の光を浴びる:
- 体内時計をリセットする。
【運動】代謝アップ&血行促進! 簡単エクササイズ



運動不足は体に良くないのは分かるけど、肌にも関係あるの? どんな運動をすればいいの?
適度な運動は、新陳代謝を高め、血行を促進し、肌のターンオーバーを正常化する効果が期待できます。
また、運動はストレス解消にもなり、美肌の大敵であるストレスを軽減する効果も期待できます。
おすすめエクササイズ
- ウォーキング:
- 手軽に始められる有酸素運動。
- 全身の血行を促進し、肌のくすみを改善する。
- 1日30分程度、週3回以上を目安に。
- 通勤や買い物の際に、一駅分歩くなど、工夫してみましょう。
- ヨガ、ピラティス:
- インナーマッスルを鍛え、体の軸を整える。
- 深い呼吸を意識することで、リラックス効果も高い。
- 血行促進、冷え改善、ホルモンバランスを整える効果も期待できる。
- ストレッチ:
- 筋肉を伸ばし、血行を促進する。
- お風呂上がりや寝る前に行うと効果的。
- 特に、首、肩、背中、腰、股関節周りを重点的にストレッチすると、全身の血流が改善されやすい。
- スクワット:
- 下半身の筋肉を鍛え、血行を促進する。
- 太もも、お尻などの大きな筋肉を鍛えることで、基礎代謝もアップする。
- 1日10~20回程度を目安に。
ポイント
- 無理のない範囲で、毎日続けることが大切。
- 体調に合わせて、運動量や強度を調整する。
- 運動前後にストレッチをする。
- 水分補給をしっかり行う。
【スキンケア】漢方成分配合の化粧品は? 選び方&使い方



漢方薬を飲むのはちょっと抵抗があるけど、漢方の成分が入った化粧品ってあるの? どんな効果があるの? どうやって選べばいいの?
近年、自然派志向の高まりから、漢方成分を配合した化粧品が注目されています。
漢方成分には、肌の炎症を抑えたり、保湿効果を高めたり、血行を促進したりと、様々な美肌効果が期待できます。
代表的な漢方成分と期待できる効果
漢方成分 | 期待できる効果 |
当帰(とうき) | 血行促進、保湿、抗炎症、美白 |
芍薬(しゃくやく) | 抗炎症、鎮静、収れん、保湿 |
甘草(かんぞう) | 抗炎症、抗アレルギー、美白 |
薏苡仁(よくいにん) | 保湿、美白、肌荒れ改善、イボ取り |
黄耆(おうぎ) | 免疫力向上、抗炎症、血行促進 |
高麗人参(こうらいにんじん) | 血行促進、代謝促進、抗酸化 |
茯苓(ぶくりょう) | 利尿、むくみ改善、鎮静 |
地黄(じおう) | 滋養強壮、補血、保湿 |
紫根(しこん) | 抗炎症、抗菌、創傷治癒促進、美白 |
漢方成分配合化粧品の選び方
- 自分の肌悩みに合った成分を選ぶ:
- 乾燥、シワ、たるみ → 当帰、芍薬、地黄など
- シミ、くすみ → 薏苡仁、紫根、甘草など
- ニキビ、肌荒れ → 甘草、薏苡仁、黄耆など
- 成分表示をチェック:
- 漢方成分が、成分表示の前の方に記載されているものがおすすめ。
- 添加物(防腐剤、香料、着色料など)が少ないものを選ぶ。
- 信頼できるメーカーのものを選ぶ:
- 漢方薬局や、漢方に詳しいメーカーのものが安心。
- パッチテストをする:
- 初めて使う化粧品は、必ずパッチテストをして、肌に合うか確認する。
漢方成分配合化粧品の使い方
- 基本的には、通常の化粧品と同じように使用する。
- 洗顔後、化粧水、美容液、乳液、クリームなどの順番で、肌の状態に合わせて使用する。
- 乾燥が気になる場合は、保湿力の高いクリームやオイルをプラスする。
漢方成分配合化粧品は、医薬品ではありません。効果には個人差があり、全ての方に合うとは限りません。肌に合わない場合は、使用を中止し、皮膚科医に相談してください。
【その他】今日からできる若返り習慣



他にも、若々しさを保つために、今日からできることってある?
- 紫外線対策:
- 紫外線は、肌の老化の最大の原因。
- 日焼け止め、帽子、日傘などを活用し、年間を通して紫外線対策をする。
- ストレスケア:
- ストレスは、活性酸素を増やし、老化を加速させる。
- 自分に合ったストレス解消法を見つけ、こまめに実践する。(上記参照)
- ツボ押し:
- 合谷(ごうこく): 手の甲、親指と人差し指の間(万能のツボ)
- 三陰交(さんいんこう): 内くるぶしから指4本分上(婦人科系のツボ)
- 足三里(あしさんり): 膝のお皿の下、外側のくぼみから指4本分下(胃腸の働きを整える)
- 十分な水分補給:
- 1日1.5~2リットルを目安に、こまめに水分補給をする。
- 質の良い睡眠:
- 睡眠不足は、肌のターンオーバーを乱し、老化を加速させる。(上記参照)
これらの生活習慣を参考に、体の内側と外側から若々しさを保ち、年齢に負けない美肌を目指しましょう。