
むくみや胃腸の不調に悩んでるけど、茯苓(ブクリョウ)って初めて聞いた…。私にも効果があるのかな?
茯苓(ブクリョウ)が良いって聞いたことはあるけど、本当に効果があるの?副作用とか、注意することは?美容にも良いって本当?
むくみ、胃腸の不調、イライラ…などなど、もしかして「水」の滞りが原因かも?
漢方で重宝される「茯苓(ブクリョウ)」は、そんな悩みを解決する救世主!
実はキノコの一種で、美容にも◎。
この記事では、意外と知らない茯苓の正体から、効果的な取り入れ方、注意点まで徹底解説。
茯苓パワーで、体の内側からスッキリ&キレイを目指しませんか?
茯苓(ブクリョウ)って何? 意外と知らないその正体





夕方になると足がパンパン…
なんだか体が重だるい…



トイレが近い…
胃腸が弱い…
もしかしたら、それ、体内の余分な水分や、胃腸の働きの低下が原因かもしれません。
今回ご紹介する「茯苓(ブクリョウ)」は、そんな悩みを解決に導く、古くから伝わる頼れる味方なんです!
こんなお悩みありませんか?
- むくみ:
- 夕方になると靴がきつくなる
- 指輪が抜けにくい
- 顔がむくんで、朝と夕方で印象が違う
- ふくらはぎや足首を指で押すと、跡が残る
- だるさ・倦怠感:
- 体が重くて、やる気が出ない
- 疲れやすい
- 寝ても疲れが取れない
- 日中も眠気を感じる
- 胃腸の不調:
- 食欲不振
- 胃もたれ、胸やけ
- 下痢、または便秘
- お腹が張る、ガスがたまりやすい
- その他:
- トイレが近い、または尿の出が悪い
- 寝つきが悪い、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚める
- 肌のくすみ、乾燥、肌荒れ
茯苓(ブクリョウ)は、あなたの強い味方になるかも!


茯苓は、あなたの強い味方になるかもしれません!
茯苓のポイントは以下です。
- 古くから漢方や薬膳で利用されてきた天然の素材
- 体内の余分な水分を排出し、巡りを整える
- 胃腸の働きを整え、消化吸収をサポート
- 心身をリラックスさせ、穏やかな毎日をサポート
- 様々なお悩みをサポートし、健康と美容の両面からアプローチ
茯苓(ブクリョウ)とは?


実はキノコの一種! 松の根に寄生する「菌核」
茯苓(ブクリョウ)とは、「サルノコシカケ科の菌類(キノコ)」の菌核です。
樹木の根に寄生して成長し、乾燥させたものが漢方薬として利用されます。
私たちが普段イメージする、カサと柄のあるキノコとはちょっと違いますよ。
- 菌糸が密集して塊状になったもの
- 栄養を蓄える貯蔵庫のような役割
- 松の木の根(特にアカマツやクロマツ)に寄生して成長する
- 外見はコブのような塊(土の中にあることが多い)
- カットすると中は白い(外皮は褐色〜黒褐色)
- 味はほとんどなく、わずかに甘みを感じる程度
茯苓(ブクリョウ)の歴史と伝統的な使われ方
古くから中国や日本で珍重されてきたスーパーフード
茯苓は、その歴史も古く、紀元前の中国最古の薬物学書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』にも「上品(じょうほん)」として収載されています。
上品とは、無毒で長期服用が可能で、生命を養う薬とされています。
中国では、古来より「茯苓」は、不老長寿の妙薬、仙人の食べ物として珍重され、楊貴妃も美容のために愛用したという伝説も残っています。
日本でも、奈良時代にはすでに薬として使われていた記録があり、江戸時代には、徳川吉宗が茯苓の栽培を奨励したとも言われています。
- 主な用途:
- 漢方薬: 五苓散(ごれいさん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、六君子湯(りっくんしとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)など、多くの漢方薬に配合されています。
- 薬膳料理: 茯苓餅(ブクリョウもち)、茯苓入りスープ、茯苓粥、茯苓入りクッキーなど、様々な料理に使われています。
- その他: 茯苓茶、サプリメントなど
茯苓(ブクリョウ)の効果効能は? 健康と美容をサポート





茯苓(ブクリョウ)の効果効能は?
余分な水分を排出し、胃腸を整え、心身を穏やかに… まさに万能選手!
茯苓は、その優れた働きから、健康と美容の両面で注目されています。
現代の研究でも、茯苓の様々な働きが少しずつ明らかになってきています。
余分な水分を排出! スッキリをサポート
「水」の巡りを整えて、むくみ、水太り対策に
茯苓の最も代表的な働きは、利水(りすい)作用です。
- 利水作用とは?
- 体内の余分な水分(漢方でいう「水毒(すいどく)」)を尿として排出する働き
- 腎臓の働きをサポートし、尿量を増やす
- むくみ、水太り、尿量減少、めまいなどの改善をサポート
- メカニズム(考えられるもの):
- 茯苓に含まれる多糖類(β-グルカンなど)やトリテルペノイド類が、利尿作用に関与していると考えられています。
- こんな方におすすめ:
- むくみが気になる方
- 水分を摂りすぎると、お腹がチャポチャポする方
- トイレが近い、または尿の出が悪い方
- 乗り物酔いしやすい方
健やかな毎日を応援! 胃腸の働きをサポート
弱った胃腸をいたわり、消化吸収をスムーズに
茯苓には、健脾(けんぴ)作用と呼ばれる働きも。
- 健脾作用とは?
- 弱った胃腸(漢方でいう「脾(ひ)」)の働きを整える
- 消化吸収を助ける
- 食欲不振、胃もたれ、胸やけ、下痢、便秘、お腹の張りなどの改善をサポート
- メカニズム(考えられるもの):
- 茯苓に含まれる多糖類が、腸内環境を整える
- 消化酵素の分泌を促す
- こんな方におすすめ:
- 胃腸が弱い方
- 食欲がない方
- すぐにお腹を壊してしまう方
- 便秘と下痢を繰り返す方
穏やかな毎日をサポート! リラックス効果も?
心を落ち着かせ、安らかな眠りへ…
茯苓には、安神(あんじん)作用も期待できます。
- 安神作用とは?
- 精神を安定させる
- リラックスを促す
- 不眠、不安感、イライラ、動悸などの改善をサポートすると言われています。
- メカニズム(考えられるもの):
- 茯苓に含まれる成分が、神経伝達物質のバランスを整える
- 自律神経の乱れを整える
- こんな方におすすめ:
- ストレスを感じやすい方
- 寝つきが悪い方
- 眠りが浅い方
- イライラしやすい方
美容にも嬉しい! 透明感のある毎日をサポート


体の内側からキレイを育む!
茯苓は、美容面でも嬉しい働きが期待できます。
- 利水作用: むくみを改善し、スッキリとしたフェイスライン、ボディラインへ
- 健脾作用: 消化吸収を助け、栄養をしっかり届けることで、肌の調子を整え、ハリ・ツヤ・潤いのある美肌へ
- メラニン生成抑制効果を示唆する研究報告も<sup>1</sup>: シミやくすみを予防し、透明感のある肌へ
- 抗炎症作用: 肌荒れやニキビなどの炎症を抑える
3. 茯苓(ブクリョウ)のいろいろな取り入れ方





茯苓って、漢方薬以外にも使い道があるの?私にも手軽に試せる方法はある…?
茯苓は、漢方薬のイメージが強いかもしれませんが、実は様々な形で私たちの生活に取り入れることができます。
あなたのライフスタイルに合った茯苓の取り入れ方を見つけてみましょう!
漢方薬としての茯苓(ブクリョウ)



茯苓が配合された漢方薬って、どんなものがあるの?私に合う漢方薬はある…?
茯苓は、多くの漢方薬に配合されている重要な生薬です。
その優れた利水作用や健脾作用から、様々な処方で活用されています。
茯苓が含まれる代表的な漢方薬(五苓散、当帰芍薬散など)
漢方薬名 | 主な働き | こんな方におすすめ |
---|---|---|
五苓散 | 水分の代謝を整える、むくみ、頭痛、めまい、下痢、二日酔い | むくみやすい、乗り物酔いしやすい、お酒をよく飲む方 |
当帰芍薬散 | 冷え性、生理痛、生理不順、更年期障害、むくみ、貧血 | 比較的体力がない、冷えやすい、生理トラブルがある方 |
六君子湯 | 胃腸の働きを高める、食欲不振、胃もたれ、疲労倦怠感 | 胃腸が弱い、食欲がない、疲れやすい方 |
猪苓湯 | 排尿トラブル(排尿痛、残尿感、頻尿など)、むくみ | トイレの悩みを抱えている方 |
苓桂朮甘湯 | めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、神経症 | めまいや立ちくらみが気になる方、精神的に不安定になりやすい方 |
漢方薬を選ぶ上での注意点(専門家への相談を促す)
- 自己判断はNG: 漢方薬は、体質や症状(証)に合わせて選ぶ必要があります。自己判断で選ぶと、効果がないばかりか、体調を悪化させる可能性もあります。
- 専門家への相談: 必ず漢方医や漢方薬局の薬剤師に相談し、あなたの体質や症状に合った漢方薬を選んでもらいましょう。
サプリメントとしての茯苓(ブクリョウ)



もっと手軽に茯苓を試したい!サプリメントってどうなの?
茯苓は、サプリメントとしても手軽に摂取できます。
茯苓サプリメントの選び方、注意点
- 品質: 信頼できるメーカーの製品を選びましょう。成分表示や品質管理体制を確認することが大切です。
- 含有量: 茯苓末や茯苓エキスの含有量を確認し、目的に合ったものを選びましょう。
- 添加物: 不要な添加物が含まれていないか確認しましょう。
- 注意点:
- 過剰摂取は避けましょう。
- 妊娠中・授乳中の方、持病のある方は、医師に相談してから摂取しましょう。
食品・食材としての茯苓(ブクリョウ)



茯苓って、食べられるの?どんな味?どうやって料理に使うの?
茯苓は、食材としても利用できます。ほんのりとした甘みと、独特の食感が特徴です。
茯苓を使ったレシピ(茯苓餅、茯苓入り薬膳スープなど)
- 茯苓餅(ブクリョウモチ/フーリンビン): 中国の伝統的なお菓子。茯苓の粉末を生地に練り込み、薄く焼いたもの。
- 作り方(例): 茯苓パウダー、米粉、砂糖、水を混ぜて生地を作り、フライパンで薄く焼く。
- 茯苓入り薬膳スープ: 鶏肉や豚肉、他の生薬(クコの実、ナツメなど)と一緒に茯苓を煮込んだスープ。滋養強壮、疲労回復に。
- 作り方(例): 茯苓、鶏肉、生姜、ネギなどを水から煮込み、塩などで調味する。
茯苓パウダー、茯苓チップスの活用法
- 茯苓パウダー:
- お粥、スープ、ヨーグルトなどに混ぜて。
- お菓子作り(クッキー、ケーキなど)の材料に。
- 茯苓チップス:
- そのままおやつとして。
- 砕いて、サラダや和え物のトッピングに。
【番外編】茯苓(ブクリョウ)茶でホッと一息



茯苓のお茶って、どんな味?どんな時に飲むといいの?
茯苓茶は、茯苓を煮出して作る、穏やかな風味のお茶です。
- 作り方:
- 乾燥させた茯苓(または茯苓チップス)を水洗いする。
- 鍋に水と茯苓を入れ、火にかける。
- 沸騰したら弱火にし、20~30分ほど煮出す。
- 茶こしでこして、温かいうちにいただく。
- 飲み方:
- リラックスしたい時、就寝前などに。
- ほんのり甘みがあるので、そのまま飲んでも、ハチミツなどを加えても。
4. 茯苓(ブクリョウ)の選び方と注意点





茯苓って、どうやって選べばいいの?注意することはある?
茯苓を安全に、そして効果的に利用するために、選び方と注意点を確認しておきましょう。
品質の良い茯苓(ブクリョウ)の見分け方
- 外観:
- 形: 大きく、丸みがあり、表面がなめらかで、割れや欠けが少ないもの。
- 色: 外側は淡い褐色~黒褐色、内側は白または淡いピンク色。
- 断面: 緻密で、粉っぽくないもの。
- 香り: 茯苓特有の、穏やかで土のような香りがあるもの。
- 購入場所: 信頼できる漢方薬局や専門店で購入しましょう。
茯苓(ブクリョウ)を摂取する上での注意点



私はこういう体質だけど、茯苓を摂っても大丈夫…?
体質や持病によっては注意が必要な場合も(専門家への相談を促す)
- 体質:
- 陰虚(いんきょ)の方: 体内の水分が不足している状態。茯苓の利水作用により、症状が悪化する可能性があります。
- 多汗症の方: 茯苓の利水作用により、さらに汗をかきやすくなる可能性があります。
- 持病:
- 腎臓病の方: 茯苓の利水作用が、腎臓に負担をかける可能性があります。
- その他: 持病のある方は、必ず医師に相談してから摂取しましょう。
過剰摂取のリスク
- 脱水症状: 過剰な利尿作用により、脱水症状を引き起こす可能性があります。
- 電解質バランスの乱れ: ナトリウムやカリウムなどの電解質バランスが崩れる可能性があります。
- その他: 消化不良
妊娠中・授乳中の摂取について
- 妊娠中・授乳中: 安全性に関する十分なデータがないため、医師に相談してから摂取しましょう
5. 茯苓(ブクリョウ)に関するQ&A



茯苓について、もっと詳しく知りたい!よくある質問をまとめて教えて!
ここでは、茯苓に関するよくある質問とその回答をまとめました。茯苓に関する疑問を解消して、より安心して茯苓を活用しましょう!
よくある質問とその回答(例:茯苓はどこで買える?、茯苓と白朮の違いは? など)
質問 | 回答 |
---|---|
Q1. 茯苓はどこで買えますか? | A1. 漢方薬局、薬局、ドラッグストア、自然食品店、インターネット通販などで購入できます。漢方薬として購入する場合は、必ず専門家(漢方医、漢方薬局の薬剤師など)に相談しましょう。 |
Q2. 茯苓と白朮(ビャクジュツ/ソウジュツ)の違いは? | A2. 茯苓と白朮は、どちらもキノコの一種で、漢方薬によく使われます。茯苓は、サルノコシカケ科マツホドの菌核で、主に利水作用(余分な水分を排出する)があります。白朮は、キク科オケラまたはオオバナオケラの根茎で、主に健脾作用(胃腸の働きを高める)があります。 |
Q3. 茯苓は、どんな味や香りがしますか? | A3. 茯苓は、ほんのりとした甘みがあり、土のような、またはキノコのような独特の香りがします。味や香りは穏やかなので、他の食材とも合わせやすいです。 |
Q4. 茯苓に副作用はありますか? | A4. 茯苓は、比較的安全な生薬ですが、体質や摂取量によっては、副作用が現れる可能性があります。過剰摂取による脱水症状や電解質バランスの乱れ、体質に合わない場合の消化器系の不調などに注意が必要です。 |
Q5. 茯苓は、毎日摂っても大丈夫ですか? | A5. 茯苓を食品として少量摂取する程度であれば、毎日摂っても問題ないと考えられます。ただし、漢方薬やサプリメントとして摂取する場合は、体質や症状に合わせて摂取量や期間を調整する必要がありますので、専門家にご相談ください。 |
Q6. 茯苓アレルギーはありますか? | A6. 茯苓アレルギーは、まれに報告されています。発疹、かゆみ、じんましんなどのアレルギー症状が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談してください。 |
Q7. 子供や高齢者が茯苓を摂ってもいいですか | A7. 食品として少量であれば問題ない場合が多いですが、漢方薬としての服用や、継続的な摂取を検討する場合は、念の為、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。特に小さなお子様や、複数の薬を服用している高齢者の場合は、慎重に判断する必要があります。 |
6. まとめ:茯苓(ブクリョウ)で、内側からスッキリ & 健やかな毎日へ!
茯苓って、すごいパワーを秘めた食材だったんだ!私も生活に取り入れて、体の内側からキレイになりたい!
茯苓は、古くから漢方薬として用いられてきた、私たちの健康をサポートする頼もしい味方です。
余分な水分を排出し、体の内側からスッキリと整えてくれるだけでなく、胃腸の働きを助け、健やかな毎日をサポートしてくれます。
- 茯苓の魅力:
- 優れた利水作用で、むくみ、めまい、排尿トラブルなどを改善
- 健脾作用で、胃腸の働きをサポートし、食欲不振や疲労感を軽減
- 精神安定作用も期待でき、リラックス効果も
- 漢方薬、サプリメント、食品など、様々な形で取り入れられる
- 注意点:
- 体質や持病によっては、注意が必要な場合も
- 過剰摂取は避ける
- 妊娠中・授乳中、医薬品との併用は医師に相談
茯苓を上手に活用して、あなたも体の内側からキレイ & 元気になりましょう!
参考文献
公的機関・専門機関のウェブサイト:
厚生労働省:eJIM(日本統合医療学会)https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/herbs/index.html
国立健康・栄養研究所:「健康食品」の安全性・有効性情報 https://hfnet.nibiohn.go.jp/
日本漢方生薬製剤協会
日本産婦人科学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本女性医学学会(旧日本更年期医学会):https://www.jsog.or.jp/
学術論文データベース:
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/
Google Scholar: https://scholar.google.co.jp/
書籍:
漢方に関する書籍
- 例:「漢方医学」, 「和漢薬の事典」, 「漢方薬・生薬活用QA」など
薬膳に関する書籍
- 例:「薬膳・漢方検定公式テキスト」, 「薬膳レシピ」など
キノコに関する書籍(茯苓はキノコの一種であるため)
免責事項
本記事は、漢方やメンタルケアに関する一般的な情報を提供するもので、医師の診断・治療に取って代わるものではありません。個々の症状や体質には個人差があり、必ずしも同じ効果が得られるとは限りません。体調に異変を感じた場合は自己判断せず、速やかに医療機関にご相談ください